prefaceindex story 用語集

序文

この用語集は "私" が編纂しました。
勿論、彼やお城のみんなにも手伝って貰って...ね。
私が誰なのか分からない方は、
7話まで読んでからご再訪くださいね。


ここは本編を補完する為の用語集で、
ネタバレや裏話も含まれるし、
1~7話で共通して出てくる用語には
新旧の情報を一緒に入れてあるんだ。
それから、ルメとタルスで意味の違う言葉もあるから、
お話を読む手助け程度に考えてね。

一覧は、ひらがな読み50音順で並べてあるの。
今後も改訂される予定だから、楽しみにしてて。

2024年に彼が検索機能を付けてくれたみたいなの。
以前よりもっと使い易くなってるから、
ルメとタルスを行き来する感覚で
本編と用語集を行き来してね。
あなたに、もっとタルスを楽しんで欲しいな。

編纂者より

searchキーワード検索

追記

彼女からフィルタ機能の追加を頼まれていたが、
(ヨウヤ)く取り付けることが出来た。
単独キーワード入力で、全文検索される。
対象シーン「①~⑦」でも絞り込みが可能だ。
作中に登場する人物、地名、精、書籍、弊害...
イロイロ解説されていて、新しい発見もあると思う。
PC版は、旧デザインと同様の50音アンカー付きだ。
追記して欲しい言葉があれば、
このサイトの運営者に知らせてくれ。

編纂助手より


登録用語数:

用語 注釈 シーン
IDタグ 個人識別用に使用される認識票。名前やその他の個人情報が刻印された金属プレート。
ハルトが漂流時から身に着けていたもので、独語の刻印は擦り切れて読めなかった。
愛に満ちた家 探し森の奥にひっそりと建つ一軒家で、平原の弊害である嘘害(ウソ)の影響を受けて変質している。不孝者の残像とは旧知の仲。
ミニチュアにした生き物たちを幽閉(家の認識では保護)し、夜な夜な命を懸けた競争(家の認識では運動)をさせている。
青い鳥 停止(ダウン)解除のカギを握ると思われる鳥。ネジ巻き鳥の行方を知ることが出来れば、事態の打開も期待できる。
ダキの同行がなければ、サンディたちは「同名の書籍」の存在に気付けなかっただろう。ここで、彼のレファレンス係としての経験が活きてくる。
『青い鳥の行方』 ニャリス直筆の、英語で記された手記。彼女がネジ巻き鳥の生態を調査した際の旅記録。グローバル捜索編とピンポイント捜索編に分かれている。
著者の死後、タルス語の翻訳解説版が出版され、そのうちの1冊がマニア向け図書館に納められた。直筆本とその写本は、グルダム王立書庫にて厳重に保管されている。
赤絨毯の精 ニャリス城に棲む精。
怒りんぼで、いつも顔を真っ赤にしている。踏まれるのがキライ。
開かずの窓 整理券の発光を鎮める為、リョセルが解放したニャリス城の窓。3話4幕9章で、詳細が語られなかった部分。
ニャリス城七不思議の一つでもある。実際には、この「開かずの窓」は全部で12あったようだ。
悪の枢軸 時間軸(タイム・アクシス)をも掌握(ホールド)する力を持つ「悪の組織」。新たな弊害を意図的に発生させた黒幕。
ニコルの筆軸(ホルダー)が曲がったのも、彼らの陰謀。その所為で、ニコルに弊害の力が具わった。
悪魔 ィエゥ・ハファッシュを指す。現時点で、他に悪魔が存在するかは不明。本編では主に彼を「悪魔」と表現する。しかしながら、彼は()(マデ)も幽霊である。...ぅわぁ。。
6話冒頭でハルトを発見したのも、修行中のハファッシュである。他に悪魔が...以下略。
④, ⑥
悪魔が(キタ)りて鍋が() とある小説のタイトルに似ているが、これはタルスの(コトワザ)である。
キッチン担当の悪魔がサボると、鍋が吹き零れるという意味。...え? っていうか、誰かコレを説明できる人って、いるの???
悪魔のスケルツォ 6話1幕のタイトル。シャルル=ヴァランタン・アルカン作曲。
インデックス・ストーリーの中で、6話だけは幕タイトルが(スベ)てクラシック音楽に由来する。先にタイトルを決め、それに合わせて話を構築した逆算スタイル。
麻布 タルスの一般的な衣類素材。
ニャリス城には蚕糸(サンシ)の精がいる為、城の衣類はシルク素材が多い。
アシッド一派 四海で無敵の海賊一味。統領はメタクリリック・アシッド。生前はメンバー全員が調査団員だっただけに、死後の素行の良さにも定評あり。
幽霊船となったメタ・カラ号の船橋(ブリッジ)に、船員の集合写真が残されていた。取り残された5人の幽霊以外、全員がナディ島に帰り着いている。
褪せた金色の世界 サンディがタルスを訪れた時の景色。
世界の酸化が進行している様子を表現している。
冒険を志す者(アドベンチャラー) サンディが志す「自分自身」を表現した言葉。文通相手への手紙で話した内容。
その後、実際にタルスで冒険をすることになる。
あの人 レフがタルスで最初に交流を持った人物。
リョセルが「あの人」と云う場合、大抵はニャリス・セーテアを指している。なんだかんだ云って、懐いているようだ。
ァヒョ支流 リギ・テダル山脈からの雪解け水が地表に出たもの。川となり、ロロキュフ海に注ぐ。本流は地下の空洞を逆方向へ向かって流れている。
クラウとティアラは騒ぎ森と分かれた後、ァヒョ支流を辿ってレ・レ・ミョ村を目指した。逆にファーーフはァヒョ支流を下り、ロロキュフ海へ出ている。
①, ④, ⑦
ァヒョ水流 雪解け水が流れ込む地下川。リギ・テダル山脈を挟み、支流とは逆向きに流れ、グルダムとタスカ・ムカ地所(ランド)の間を通り、東の海に注ぐ。
この地下空洞やその他様々な要因で、レ・レ・ミョ村は定期的に災害に見舞われる。
復讐者(アベンジャー) 筆軸(ホルダー)の精・ニコルの復讐で、褪せた金色の弊害が広まったという噂が(マコト)しやかに(ササヤ)かれた。
正確には、「悪の枢軸」がニコルを()めたことがタルス停止のキッカケとなった。
甘い匂いの壁 ニャリス城の七不思議の一つ。蒸留室(スティルルーム)の扉がある位置。単純に使わなくなったので閉めている。
4階の納戸の近くにあり、壁と一体化して分かり辛いが、リョセルから預かった鍵で開けることが出来る。扉の下に隙間があり、小さい精なら出入りできる。
雨合羽 レインを遣り過ごす為の撥水上着(コート)
ルトの一人旅を案じ、リョセルが荷物に忍ばせた。
嵐を起こす海獣 海ウサギと呼ばれる海獣。見た目はルメでよく見られる白ウサギそっくり。体長12cmと海獣の中ではかなり小さい。通常は単独行動を取る。
但し、これが群れを作った場合、数百万単位で移動する為、猛烈な嵐が起きる。これに巻き込まれて命を落とす者も多いという。
歩き森 タルスを自由気儘に歩き回っている森。子どものような無邪気さを持つ。
森自体が動いている為、中に入った者が迷ってしまうことも多い。ニャリスの言葉を受け、自ら「騒ぎ森」と改名。
アレ ルメへ帰る為のエレベーターを指す。
ワイヤレスである以外は、割とよくあるエレベーター。ほぼ全面ガラス張りの為、遠くからでは何もないように見える。
配列者(アレンジャー) セーゼを指した言葉。沼ヘビの棲家を掃除する様子を表現。
殻供汰(ガラクタ)を拾い上げるのがセーゼの日課。
アレンジャー ここでは、「編曲者」の意味で使われている。ルメの職業でアレンジャーと云えば、思い付くのは音楽家(ミュージシャン)くらいだろう。勘違いするのも仕方がない。
サンディの文通相手が生業としているらしい。
配列者(アレンジャー) ここでは、「殻供汰(ガラクタ)を並べる者」の意味で使われている。
自宅の掃除をしていたセーゼを指している。
イアン・タルス ルメのとある街で、精肉店を営む店主。
妻を亡くした後、店を畳み、港街で息子夫婦と暮らすことになった。
『イィからナイショにしとくれっ』 ニャリスの手記。1冊4章構成。「海からの使者」「弊害」「不協和音の正体」「自分ではない自分」について書かれている。
彼女の語り口調そのままに記されている為、かなり口述的な文体になっている。終章「自分ではない自分」は、プロトタイプ・セーテアについての記述。
イィリス・リギ ドーリィから山の管理を託された第一世代。人生を山に捧げた人物で、山頂に管理小屋を作って暮らした。
ニャリスが訪ねるより前に亡くなっている。死後、この山は「リギ山脈」と呼ばれ、登山者の守り神として祀られた。
ィエゥ・ハファッシュ メタ・カラ号に取り残されていた悪魔。明るく人懐っこい。料理の腕は良いが、サボり魔でもある。
驚くほど目が良く、ンァットの元での修業中にハルトを助ける。腕の良い水先人(パイロット)に成長し、救命艇に戻った。
④, ⑥
家出 沼ヘビの王子の現状。
父王の期待にストレスMAXとなったセーゼは、プレッシャーから解放され、漸く自分を取り戻しつつある。
(イカズチ) ニャリスが『ドーリィの書』に、自分の天命を悟った瞬間。
この瞬間から「←」の手を取ることが、彼女の唯一の願いとなった。
息を引き取られた者たち 陸地では「死」という言葉は使わず、「息を引き取る」と表現する。
死神に息を引き取られた者は無間地帯の地中で眠り、祭の期間のみウ・クラの街で過ごす。白装束という以外、外見の変化はない。
息を引き取る者たち 死神は「息を引き取る」ことを生業とし、就労資格を有している。黒装束という以外、外見の変化はないものの、全員が隻眼(セキガン)である。
逆を云えば、隻眼であれば死神と同列に扱われる...ということ???
意地悪な存在 善き存在だけでは、世界は成り立たないというドーリィの考え。
妨害する者たちだけでなく、弊害さえも必要不可欠なものに含まれる。
イスァティリス・キィ 原色平原に出没する「不孝者の残像」の名前。ニャリスと同じ顔をしている。3つのうち最初のセーテア。
生まれながらに稀薄で、神より先に死を選択した為、「不孝者」となった。
イスァティリス・セーテア 元・不孝者の残像。ルトにより弊害から解き放たれ、新たな命として人生を始めた。ルトはニャリス・セーテアと区別する為「イスァティリス」と呼ぶ。
正式に「セーテア」の名前を得て、デコレーション博士の助手となる。ハルトが呼ぶ「セーテア」は彼女のこと。
③, ⑥
居候 ニャリス城に於ける、ハルトの状況を端的に表現した言葉。
しかしながら、実際のところ、ニャリス城で暮らすリョセルもルトも、或る意味ハルトと同じ居候的立場と云える。
偉大なる浸透技術者 第二次整備計画が成功した時の、ニャリスの新たな肩書き。
その成功の裏には、ドーリィのコマンド集の存在があった。
偉大なるニャリスの城 ニャリス・セーテアが住まいとしていた城。レジェンダリィ・ニャリス・キャッスルとも呼ばれる。その後、城主交代により「偉大なるルトの城」と呼ばれるようになる。
この城は「ドーリィ城」「ニャリス城」「ルト城」と主に合わせて名を変えて呼ばれるが、大抵は最も有名な「ニャリス城」で通じる。
①, ②, ③, ⑤
偉大なるルト レジェンダリィの称号を継承したルトの通り名。
本人は大それた呼び名を嫌い、「凡庸(オーディナリィ)」を名乗っている。
偉大なるルトの城 かつて「偉大なるニャリスの城」と呼ばれた古城。
城主交代後も、ルトとリョセルは変わらず「ニャリス城」と呼んでいる。
異端 ハルトを指す。海教委は、リョセルも含め、ルメ出身者を快く思っていないようだ。
海に異端者を置くことを善しとせず、(オカ)に押し付ける決定をした。
一年の調査 沼ヘビの王に乞われ、リョセルが弊害調査に出た。時期は、ルトが8~9才の一年間。
リョセルが何処で何をしていたかは、7話で明らかになる。
糸車 悪の枢軸の企みによって生み出された呪いの品。第二次伝説(レジェンダリィ)を狙って作られた。強制的・永久的な昏睡(ダウン)を引き起こす。
タルスを席捲する停止(ダウン)とは違い、狙いを定めた者だけが対象となる。出しっ放しの糸車を片付けようとした際、錘針(ツム)で指を刺し、ルトは永遠の眠りに就いた。
イトコ 探し森と騒ぎ森の続柄。
森という集合体に血縁関係があるのか甚だ疑問だが、本人たちがそう云っているので否定しようがない。
糸電話 ルト&ダキ相談センターの受付窓口の一つ。事務所窓口で、2通り(対面・糸電話)の受付を行っている。
糸電話相談については、食糧庫の精が取り次ぐこともある。優秀な事務職員がこの相談センターを支えている。
井戸水の精 ニャリス城に棲む精。潔癖症。水を綺麗に保ってくれる鯉と仲が良い。
後のタルス危機で、ダキや少数の精たちと共に目覚めたままニャリス城に潜んでいた。この時ばかりは、残った全員が井戸に身を寄せることを許したという。
古より最も偉大なる者の住む城 北西に位置する「ドーリィ城」を指す言葉。タルス最大の建造物。タルスに生きる殆どの精が棲んでいる。
神の死後は「偉大なるニャリスの城」「偉大なるルトの城」と、城の主に合わせて呼び名が変わっていく。
生命(イノチ)に酷似した家 ニャリスは、愛に満ちた家をこう表現した。
この時点で既に、弊害の影響下にあり、得体の知れない不安を感じていた。
命を落とす タルスでは海で亡くなった場合、「死」という言葉を使わず、「命を落とす」と表現する。
海で命を落とした者は幽霊となり、海で引き続き生きることが出来る。幽霊が海を離れると恐らく..。
④, ⑥
異邦人 ここでは、サンディ・ソイルを指す語。
タルス側から見て「異質な人物」という意味で使われている。
動作停止状態(インオペレーティブ) タルスの天候がダウンした為、引き起こされた機能障害。本来であれば、タルス自身の自浄作用により、大地の安全装置「鼓動機能停止装置(ビーティング・ストッパー)」は自動解除される筈だった。
天候の停止(ダウン) → 再生機能の阻害による動作停止状態(インオペレーティブ) → 錆びた金色の浸蝕...と悪循環が重なった。この現状に気付けたのは、セーゼのお手柄である。
インク壺の精 ニャリス城に棲む精。クラウン(精)の友達。読み書きに関してはプロで、ルトにタルス語と英語の読み書きを教えた。本来ならクラウンが教える筈だったが、丸投げした形。
後のタルス危機で、グレーゾーン認識され、ダキと共に目覚めていた精。
索引編纂者(インデクサー) サンディ・ソイルを指す正式な肩書き。この編纂者についても「ドーリィの書」に記載があるものの、「大地を覆うモノ」と同一人物であることは読み取れない。
曲がった筆軸(ホルダー)の精が待ち望んでいた「世界に秩序を齎す」人物を指す言葉。
⑤, ⑦
ウ・クラの街 ウ・クラ無間地帯にある大きな街。コンクリートの建物が多く建つ。死神の居住区であり、息を引き取られた者が眠る場所。
年に一度「お盆」と呼ばれる祭典が開かれる。第一次レジェンダリィの死後、大陸教育委員会の指導によって整備された閉鎖空間である。
ウ・クラ無間(ムゲン)地帯 外から中の様子を見ることができない地域。隆起した崖になっていて、海から接岸することは出来ない。これまで「余りにも(ムゴ)い場所である為、人の目には映らない」場所とされてきた。
弊害は「不毛」。死神と、息を引き取られた者しか入れない。ハルトにより、隻眼の者も受け入れられることが分かっている。
①, ⑥
兎毛のベッド クラウが目を覚ました温かなベッド。ーラ・カカドラル村にある宿屋の一室。
此処までティアラがクラウの上着を引っ張る形で運んできたらしく、本編では触れられていないが、ふくらはぎと踵に擦過傷があったとか。
失われし空白(ブランク) サンディが受け取った手紙から、存在を示す為の「0」が消失した事件を指す。
新たな弊害の一つ「消失」が、手紙を通してルメにまで浸蝕し、無存在を示す筈の記号がなくなった現象。
嘘害(ウソ) 原色平原の弊害の一つ。平原では嘘が蔓延している為、真実が語られないことがある。
平原から離れれば、この弊害は弱まる。
ウ・クラの祭が終わる頃に歌われる4つの歌。
其々、「死神」「郷愁」「心残り」「再会」を謳っている。
ウナ・ルニ~ル メタ・カラ号に取り残されていた幽霊。陽気で能天気。悪魔からは親しみを込めて「兄弟」又は「ル~ニィ」と呼ばれる。
生前は檣楼員(トップマン)に憧れる甲板員(セイラー)だった。一人前の幽霊航海士に成長し、正式な救命艇クルーとなる。
うねうねした紫色の植物 色の描写から、原色平原のダラリ草・クラリ草と思われる。
これらの弊害は最初からタルスに組み込まれていた。とても8才の想像力とは思えない。...天才かも。
タルスを囲む大きな水溜まり。塩水。4方で其々(ソレゾレ)に名前が付いている。海自体にも「生命があり、生き死にを繰り返している」ことが、アシッド一派の調査で分かっている。
歴史書「スターリィ・ブック」には、海の停止が海獣封印処理(ビースト・シーラー)を引き起こしたと書かれている。
海の男 ファーーフによれば、海の男は細かいことには拘らないらしい。かなり偏った主観的イメージだと思われる。
特にアシッドは、細かいところに気を配るタイプの「大らか神経質」な船長である。
海の獣たち タルスの海獣(カイジュウ)は、大小様々。肉食から草食まで幅広い。北の海では、特に多くの種類が生息しており、弱肉強食を実践する。
小さな舟は食べ甲斐がない為か、襲われることは殆どないものの、海獣(カイジュウ)同士の争いに巻き込まれ、転覆することは多々ある。
運命の力 6話10幕のタイトル。ジュゼッペ・ヴェルディ作曲。
インデックス・ストーリーの中で、6話だけは幕タイトルが(スベ)てクラシック音楽に由来する。先にタイトルを決め、それに合わせて話を構築した逆算スタイル。
永久循環 弊害の一つ。ぐるぐると同じ場所を回って迷子になる現象。
循環し続けた結果、経年変化がなくなるという現象も報告されている。
駅名 北と南の発着所については、ェアが命名。
タルス地理学を専門とするェアは、その土地に縁の名前を付けている。その名に決めた理由・意図は明かされていない。
-
機械室(エンジンルーム) 水を循環させる「システム・セーテア」の心臓部。グルダム城の一角にあり、限られた者しか立ち入ることが出来ない秘密の部屋。
動作停止状態(インオペレーティブ)に気付いたセーゼは、機械室(エンジンルーム)を直接確かめることで、不具合箇所を特定しようとした。
煙突屋根 トレリレのレンガ工房。煙突の付いた屋根は、ノヘ駅の近くにある。自身を恐ろしい人物のように吹聴している為、トレリレを訪ねる者は居ない。
本業は弊害調査官だが、趣味でレンガを焼いている。作ったレンガは主にニャリス城とグルダム城に卸している。高品質で評判は良い。
王からの手紙 3話3幕3章を参照。グルダムからの救援要請。
この時リョセルは、ニャリス城を一年ほど留守にした。
大きな鐘の付いた時計 高さ3mにもなる巨大な目覚まし時計。
来るべき目覚めの時を想定し、リョセルと城に棲む精が作り上げた。
大掃除 リョセルが300年に一度くらいの頻度で行う、スペシャルなイベント。伝説(ハタ)きと伝説の箒を装備することが参加条件。
直近では、トラベーターの鍵を探す為に催された。このイベントで城内が更に散らかった...という説が有力視されている。後に、ルト&ダキ相談センターの最初の仕事となる。
①, ③
大広間の精 ニャリス城に棲む精。のんびり屋さん。大広間の掃除は3ヶ月かけて完了する。銀食器は高価な為、怖くて触れない。
ルト7才の誕生日に、リョセルから計算問題のプレゼントを貰った。因みに本編のヒントだけでは、彼女の歩幅を割り出すのは難しそうである。
オーブンの精 ニャリス城に棲む精。オーブンを温めてくれる。
寂しがり屋。やたらとくっついて話をしたがるが、本人が熱いので大抵断られる。
屋上 ニャリス城の屋上。トラベーターの乗り場がある。リョセルは専らお昼寝用として使っている。
ルトが家事を手伝うようになってからは、物干し場として使われている。
送り火 リギ山脈で執り行われたテダルの葬儀。
その後リギ山脈は、ニャリスにより「リギ・テダル山脈」に改められた。
幼馴染み クラウとティアラの関係を端的に記した言葉。
二人の家はお隣同士で、窓から互いの部屋を行き来できる。
遅くて、不味くて、高い店 第1話で、メダ駅の傍にあるレストラン。無人だが、どこからともなく料理が出てくる。
公共事業時代に出来た当初は、とてもステキな店だった。弊害の影響で徐々に劣化していった最終形がコレ。
遅くて、不味くて、安い店 弊害により劣化したレストラン。無人だが、どこからともなく料理が出てくる。
ルトがデコレーション博士から譲り受けた還元剤で、価格が引き下げられた状態。
落ちるというコト クラウとティアラは、井戸の底から「落ちて」タルスへ入ったと思われる。
落下の際、二人は気を失ったらしい。ルメとの境界については機密保持の為か詳しくは描かれていない。
同じ年齢 目次物語では、年齢が重要なカギとなることがある。
特に「11」という数字が意味を持つという。
お盆 年に一度、ウ・クラの街で開かれるお祭。この期間(一週間)だけは、街に灯りが点る。
普段は地中で眠っている「息を引き取られた」者たちが、一堂に会する特別な催し。
思い過ごし ルトの、世界に対する理解度を端的に表した語。
彼の考えの通り、タルスに来る条件として「11才」がカギになっていると思われる。詰まり、遣って来た旅人がルメに戻れば、恐らく二度と会えない..。
"思い通り"の神様 ティ湖で上演される演劇に登場する神様。
自分のことを本物の神だと思っているが、実際はただの水精(ニンフ)。寝ても覚めても芝居の中にいて、現実に目を向けない。
おやすみ 神の死を暗喩する言葉。
女神ドーリィはこの時点まで、休むことなく世界を作ってきた。
ォヨヴィス一派 アシッド一派と敵対する海賊。タクラリーが寝返った先。
素行が悪く、調査内容の買収行為も確認されており、海賊仲間からの評判はすこぶる悪い。その資金源は、海教委だと噂されているが真実は闇の中である。
御大(オンタイ) リョセルがデコレーション博士を呼ぶ時の敬称。博士が従軍していたことは確かだが、所属部隊や階級についての詳細は不明。
博士がルトに声を掛けたのは、偶然ではなかった。やはりこうして裏側を見ると、無精者は割とマメな人物に思える。
招待状(カード) 旅立ちの招待状。これを受け取ったルトは、人生初の一人旅を経験することになる。
3話の時点では語られていないが、リョセルが匿名でルトに出したものである。
③, ⑦
怪異 メタ・カラ号の幽霊を、1000%増しで表現。
この緊張感は直後に消え失せてしまう。
海員(カイイン) ルメでは「船の乗組員」を意味する言葉だが、タルスでは海上教育委員会の「会員」という意味で使われる。命ある者は強制的に入会させられ、幽霊は任意。
タルスの海上に於いては、海教委(カイキョウイ)の指示に従うことが定められており、守られない場合は罰則が科せられることもある。
海獣 大陸を囲む四方の海に棲む獣。幼生の頃は1m以下。成長すると数十m級になるものが殆ど。
穏やかなものもいれば、獰猛なものもいて多種多様。数は少ないが、調教された従順な海獣もいる。
①, ④, ⑥
海上教育委員会 海のあらゆる出来事を監視・管理する団体。秩序の統制者。通称・海教委(カイキョウイ)。ルメからの異邦人に厳しい。陸で起こったことには関知しない。
海上で不適切な状況や違反があれば、天よりラッパを鳴らし、警告・指導に訪れる。声のみの登場で、その姿を見た者はいない。幽霊に対しては強制力を持たない。
④, ⑥
海賊 ルメで云う海賊とは違い、「調査・研究を生業とする職種」の一つ。雇い主のいる正規の調査員を「調査団員」と呼ぶのに対し、雇い主のいない非正規の調査員を「海賊」と呼ぶ。
タルスの海での調査は常に危険が伴い、海獣と遭遇した場合には戦闘が発生する。その為、乗組員には特殊な戦闘技能を身に付けることが求められる。
海賊島 東の海で最も大きな島。アシッド一派が追いやられていた場所だが、今やトラッティ・ヲァィで最大の人口密集地である。
住民の8割が幽霊で、研究者と船乗りで構成されている。幾つか宿があり、旅行で訪れた際には快適に過ごすことも可能。
懐中時計 サンディがタルスへ持ち込んだ時計。10才の誕生日に、両親からプレゼントされたアンティークもの。
弊害が強まったタルスで、精密機器に不具合が生じたようだ。この異変は、郵便(メール)で通知された。
海底火山 ナディ島の南にある海底活火山。天界への入口と呼ばれる群島の中央に存在し、不定期に小規模噴火を起こす。満月と新月の夜は定休日となる。
ニャリス時代に大規模噴火が起き、島の94%が吹き飛んだ。現在も、一定の人々が「天界への入口」を拠点にしている。
④, ⑥
海難 海における災害・事故の総称。沈没・転覆・座礁・漂流・衝突・火災...など。
ファーーフたちは過酷な船旅を通じて、冒険よりも救命活動に関心を寄せるようになっていた。
解明★ルトレーション研究所 原色平原に建てられた、ルトとデコレーション博士の弊害研究所。弊害の浸食率を計測し、発生源を特定することを目的とする。
草の特性を利用し、小屋の周りに、ダラリ草で編んだ遮蔽(スダレ)を巡らせている。そのお陰で、ルトは原色平原の研究所で寝泊り出来るようになった。
③, ⑦
海里 タルスの海上で使われる距離の単位。ルメと同じで、1海里=1.852km。
カレンダーの同じ曜日の日付の1の位を見ると「1→8→5→2」なんだって。これでもう覚えたよね?
カェヌョ ァヒョ支流に棲息する川魚。
稚魚は、満月の夜に集団でロロキュフ海へ出る。成魚になると再び川に戻って産卵する習性を持つ。
帰り道 タルスからルメへの帰路を指す。
クラウとティアラは、最初から明確に「家に帰る」為にタルスを旅したことが読み取れる。
鍵の束 ニャリス城のあちこちを施錠する為の鍵。
普段はリョセルが保管しているが、留守の場合はルトが預かる。
学習机の抽斗(ヒキダシ)の精 ニャリス城に棲む精。「学習机」に誇りを持っているが、自信のなさが玉に(キズ)。ちょっと意固地で、喧嘩っ早い性格。一人称は「オイラ」。
トラベーターの鍵を渡す代わりに「クラウン」という名前を貰った。箪笥(タンス)抽斗(ヒキダシ)の精とは犬猿の仲。最低限の読み書きは出来たので、ルトの教育係を拝命したものの..。
①, ③, ⑦/td>
平原で出会った不幸者の残像のこと。
また、月蝕を起こすものも「影」と呼ばれる正体不明の何か...である。不幸者の残像とは別物であることはハッキリしているが。。
過去 ハルトの過去は存在しない。ルメからタルスに来たことは間違いなさそうだが。。
彼以外のルメ出身者と、一体何が違うというのだろう?
加護の鳥 青玉色(セイギョクイロ)のネジ巻き鳥・トルクを指す。ネジを巻くのが仕事。「発条(ゼンマイ)仕掛けの命を守る鳥」と呼ばれる。(カゴ)の鳥ならぬ、加...って、また駄洒落(ダジャレ)
様々な要因が重なった結果、トルクの不在がタルスの停止原因の一つとなる。システム・セーテアのネジもトルクが管理していた為、セーゼが異変に気付いた。
飾り彫刻 ニャリス城にあるマニア向け図書館の扉に施されている彫刻。
彫った人物は、現在のところ不明である。将来的に明らかになる...かもしれない。
悪魔の恐ろしい発言に、その場にいたファーーフとルニ~ルが凍り付いた。
メタ・カラ号はアテもなく海を彷徨っていたワケではなく、明確な意思の下、航行を続けていた。
風の精 ニャリス城に出入りする精。優しい歌声の主。定期的に城に遣って来ては、食糧庫の食品を冷やしてくれる。食糧庫の精と仲が良い。
3話でルトの前に現れる。背中に「2つ目のセーテア」の名を刻んでいるが、自分ではソレを見ることが出来ない。
傾き タルスに「停止(ダウン)」を引き起こさせた大元の原因。
偏りが過ぎると、様々なものが自らの主軸を見失ってしまう。悪の枢軸による企みで、ニコルの軸も曲げられてしまった。
カップ&ソーサー クラウはティアラと一緒なら何処で生きることになっても良いと考えたが、リョセルの問い掛けは、クラウに改めて考えさせるキッカケを作った。
その際、クラウはティアラとの関係を、「カップと受皿(ソーサー)」に例えた。
彼女 2話のプロローグで使われる「彼女」はドーリィを指す。
ニャリスが語り手であることから、解説は不要と思われるが、一応項目の一つとして入れておく。
KAMAKURA 雪で作る(ムロ)。サイズは、作り手の気分次第で大きくも小さくもなる。
ルメの、とある雪国の伝統行事らしい。クラウとティアラは、テレビ番組で見て覚えていたようだ。
紙屑より生まれし創世者 序文を結んだ神の署名。
『ドーリィの書』には、真実以外は書かれていない。
神のエキス 水溜りサイズの湧き水。「天界への入口」で一番小さな島で発見された。ォヨヴィス一派が狙っていた宝。
一口飲めば、落とした命を拾い直すことが出来るという噂だったが、実際には何の変哲もない美味しい炭酸水だった。
神の書斎 ニャリス城4階の奥にあるドーリィの私室。神の死後、納戸として使われるようになる小さな部屋。重要な場所ほど、何でもない場所のように見せかける必要がある。
マニア向け図書館の入口がある部屋。
仮名(カメイ) 仮の名前。記憶のないハルトは、ニャリス城に着くまで「リュトル」という呼び名で通っていた。
リュトルと名乗った際、リョセルは笑っていたが、彼自身もまた「仮名のまま」なのである。まぁ、名前なんて本人が気に入っていれば、何でも良いのかもしれない。
ガラスケース ルトを横たえた棺。
特殊なガラスで出来ており、機能も()る事(ナガ)ら、外観も素晴らしく美しい。
涸れ井戸 ルメのとある街の、広場の隅にある井戸。クラウとティアラは、この井戸からタルスに迷い込んだ。
通常は何の変哲もない涸れ井戸だが、幾つかの条件が揃うと地下世界と繋がる。
川の手前 この時、リョセルは三途の川的なモノを渡ろうとしたようだ。
間に合って、本当に良かった。
還元剤 博士とイスァティリス・セーテアが研究中の、抗弊害薬。除草剤のように、弊害の影響下にあるものを守れないかと研究中。
弊害を還元する想定で、取り敢えず還元剤という名前で読んでいる。
監督者 各集落の工事主任と共に旅立った議会メンバーを指す。
表に出ることを好まないテクトカだけは、城に残った。また、グルダムでの現場監督はニャリスである。
②, ⑦
艱難(カンナン) 困難に直面し悩み苦しむことを指す語。一般的には困難を乗り越えてこそ成長できて良いとされるが、ルトは辛いことは少なければ少ない程良いと考える。
ルトが頑なに「凡庸で良し」とする理由が、エピローグの言葉に現れている。
看板 タルスには、看板や標識といった案内掲示が複数見られる。
殆どが過去の遺物であるが、地図に然程(サホド)変化が見られないので、ある程度は信用できる。
岸壁 ニャリス城北西側は海抜十数mの崖である。リョセルが、到着したハルトを迎えに出た場所。
岸壁には、「船舶を横付けるために、港湾・運河の埠頭に作った壁」という意味もある。整備されていなくても、大型海獣を引きつれたルュッツ一行には、何の問題もなかった。
管理小屋 リギ山脈の山頂付近にある小屋。イィリス・リギが亡くなった後、クァリス・テダルが拠点にしていた。
そのテダルも、寿命を全うすることなく早逝した。遺体はニャリスによって発見され、弔われた。
消えぬ火 第一世代を指す言葉。
破格に長寿である為、他の世代から見れば、その命は消えることのない火のように見える。
記憶 タルスに来る以前の、ハルトの記憶。自分の名前さえ思い出せないという。
唯一の思い出の品と思しきモノは「IDタグ」であるが、それが彼の過去を示しているかも不明。
帰還 セーゼが故郷であるグルダムに戻ったことを指す。グルダムも200年の間に、錆びた金色に覆い尽くされていた。
恐らくここにもバイアスが掛かったのだろう。状況からすると、セーゼの棲家よりずっと前に停止(ダウン)したと考えられる。沼ヘビたちは長命な為、殆どが棺には入っていなかった。
木靴の精 ニャリス城に棲む精。
恥ずかしがり屋。夜の間に靴をピカピカに磨いてくれる。
危険物 海上教育委員会の、ハルトに対する扱いを端的に表した言葉。彼らからすると、リョセルやハルトは、タルスに留まる「害獣」という認識。
どうも「目には目を」の精神で「面倒事はリョセルに」というのが、現在の陸海両委員会の基本方針となっているようだ。
キスェリス・メトロ 第一世代の鉄道技術者。空想技巧会4人組の中で、唯一の女性。リーダーシップと職人気質を兼ね備えた人物。
科学技術に心酔しており、得意分野は金属加工。集落notrhの工事主任として着任。汽車の製造を指揮した。
傷口からの侵食 弊害の一つ。原色平原に自生するムラサキの葉で皮膚を切った場合、血が紫色に変色する。
放っておくと危険だが、消毒薬で早めに処置すれば大事には至らない。
犠牲という考え 追放の決まったルトを訪ねてきた村長が、思惑を洗いざらい話して土下座した。
この村には必要なことだったと謝罪したが、ルトも同じ判断をした上で有罪を受け入れたことを明かした。
鬼籍 死者の籍。
ニャリスは鬼籍と奇跡とを掛け、ハルトに「生命の歯車」について説いた。
季節を四周 タルスにもハッキリと差は感じられないものの、一応「四季」がある。
6話の5幕~6幕の間で、語られていない「一年」がある、という意味。ハルトの一人称が変わっているのも、時が流れた...という証拠。
菊花(キッカ) メタ・カラ号に取り残されていた幽霊。付和雷同の饒舌スピーカー。
煉獄(レンゴク)散華(サンゲ)と共に、白地に茶ブチの縫い包みに取り憑いている。Lv.1の新米操舵手からベテランに成長し、救命艇で働く。
キッチン メタ・カラ号の台所。割とシッカリした設備があり、保温・保冷・加熱の出来る大型機器が並ぶ。
陸では既に失われている技術だが、海ではまだ現役のようだ。
起動用(キー) 旅人(リョセル)専用トクベツ街道を起動させる為の鍵。呼べば小さな音を発するキーホルダーは探し当てたが、それに鍵は付いていなかった。
1話での大捜索以降、ティアラの提案により、リョセルはこの鍵を首から掛けることにした。サンディはこのことも聞いていた為、グルダム行きの時短に貢献できた。
①, ⑤
疑念 第二次整備計画を終え、帰還する途中のニャリスに湧きあがった心情。
急がば回れの精神でここまで準備してきたものの、ちょっとした燃え尽き症候群のようなものと思われる。
木の空洞(ウロ) セーゼが手紙を投函した場所。ポストの役割を果たしているらしい。
タルスで受け取る際は電子メールのように着信音でお知らせがあるが、ちゃんと紙の手紙が届く。
木の根 歩き森(騒ぎ森に改名)に生える木。根に樹蜜を溜め、非常事態に備えている。ルメにある竜血樹(ドラゴンツリー)に似た木。
根っこの一部が地上に出ている為、森の動物たちも集まってくる。その蜜は、僅かにとろみのある赤色をしている。
気難しい老女(オバサン) 当時、タルスの村人の間で認識されていたニャリス像。童話に出てくる悪い魔女のような存在として、子らに語り継がれていた。
そんな中で、ルトのこの言葉はかなり気を遣った表現になっている。
逆算 ニャリスは第一世代との別れから逆算し、自分の残り時間をある程度把握していた。
親のみならず家族と呼べる仲間も失い、使命感だけがニャリスの行動原理だった。
脚本家 ティ湖で上演される劇の脚本を描いている水精(ニンフ)
クラウとティアラの好奇心が、脚本家の逆鱗に触れてしまった。
キャプテン・アシッド レ・レ・ミョ村で、ファーーフの隣人だったメタクリリック・アシッドを指す。海賊船の船長(キャプテン)
海で命を落とした挙句、病に倒れる。ソットリットの持ち帰ったコインで回復した。
キャラガ村議 本編未登場。ーラ・カカドラル村の村議の一人。発音主張グループ代表。
ルトが敵勢力の後継となることを危惧し、疑いを掛けた。神童と云われるルトを取り込むより、追放する方が丸く収まると考えた。
救済者 タルスを停止(ダウン)から救う者。「ドーリィの書」にも記載があり、最初から登場が定められていた人物。
ニコルはドーリィから救済者を待つよう云われており、サンディ・ソイルの来訪を心待ちにしていた。
窮地 ハファッシュが閉じ込められていたことを端的に表した言葉。この件で、PTSDを発症してはいない。
悪魔でも幽霊である彼にとって、長期間の留置は大したことではなかったのだろう。
救命衣 ミョミョセ街道を行くハルトに、セーゼが持たせたライフジャケット。
周辺の天気に詳しい沼ヘビの気遣い。ハルトにとって、危険な旅の手助けとなった。
教育係 ルトの教育係を指す。リョセルは、学習机の抽斗(ヒキダシ)の精クラウンを任命したが、横滑りでインク壺の精が引き受けることになる。
リョセルが直に教えなかったのは、ルメの情報を与え過ぎないよう配慮した為。結局ルト本人は独学で、羅語と英語を習得。独語に触れることを禁じたのは、書庫の精の教示。
③, ⑦
教戒(キョウカイ) 教え、(イマシ)めること。
油断や慢心で、命を粗末にしてはならない。出航前に出来る限りの準備をしておく必要がある。
強制水先区(ミズサキク) 水先人(パイロット)が乗船し、業務を行わなければならない水域。四海で最も多く海獣が出没する場所でもある。
トラッティ・ヲァィの殆どがこの区域に指定されている。この場所で水先人(パイロット)不在の船は、海上教育委員会の指導を受けることになる。
④, ⑥
共同解明戦線 平原を越えて広がる弊害についての研究・解明を目的とする、ルトとデコレーション博士の同盟。
ルトは弊害の影響を避ける為、レ・レ・ミョ村から原色平原へ通った。この時、4話主人公ソットリット・ファーーフとニアミスしている。
強風 北の地では、割と強めの風が吹くことがある。ロバ耳王がル村で暮らすのは、危険が伴う。
南の地では、専ら微風(ソヨカゼ)が吹く。
極北 ウ・クラ無間(ムゲン)地帯を指す。リョセルが動けなくなった場合、ハルトに事態を打開させるべく、安全地帯へ逃がすことにした。
ニャリスたち識者に助言を貰うこともでき、現状最も最適な隠れ家(セーフハウス)である。
主に南のロロキュフ海で発生する。
この霧は船影を映すこともあるが、大半は単なる見間違いである。極稀に本物の船の場合もあるので、航行には注意が必要。
切り札 ニャリス城のトラベーターを指す。リョセルは、沼ヘビの王にも存在を秘密にしている。
相当の緊急時でない限り、ルトやハルトにも使わせないが、リョセル本人は「暑いから」という理由で使用する。
キルトの精 ニャリス城に棲む精。
「精」別や「精」格、その他イロイロと入れ替わりが激しいちぐはぐな精。
木枠の精 ニャリス城に棲む精。ルトの棺の枠部分を作った。
グルダムに住む親戚は、窓ガラスの精。
緊急停止 レフを乗せたトラベーターが途中で止まったことを指す。初期故障期というより、製作期間が短くテストも不十分だった為、バッテリー切れのような状態に陥ったと考えられる。
しかしながら、動力源は今もって不明。また、特に充電の必要もない。最初の停止以来、不具合は報告されていない。
緊急避難用ハムスター 本編未登場。海獣ジャンガリアンハムスター。体長120m程。頬袋は避難所になる。超教師(チョウキョウシ)の指示で、海の命を守っている。
警報が出ている場合、近海をパトロールして、船や海獣を収容してくれる。初代から二代目超教師(チョウキョウシ)に引き継がれたボランティア活動の一環。
緊急連絡網 タルスの電話回線。ルトが相談センターで使っていた糸電話の大陸拡大版。
ニャリス城マニア向け図書館とグルダム王立書庫を繋ぐ科学技術。デコレーション博士は自ら開発した携帯版を所持している。
『金属について』 書物のタイトル。『鉱山書』又は『デ・レ・メタリカ』というタイトルで呼ばれることもある。ルメのG.アグリコラ著のものと同一かは不明。
採鉱冶金学の技術書。原書はラテン語で書かれ、全12巻から成る。書庫の精のオススメ書籍。
②, ⑥
クァリス・テダル 第一世代。ドーリィの指示で、旅をして世界の距離を調べた。
初めて地下世界の地図を作った人物。既に主を亡くした山小屋で亡くなっていた。遺体はニャリスに発見され、弔われた。
空気 ドーリィ城の外の空気は、第一世代には合わないものだった。彼らの中には、寿命より早く亡くなる者も出てきた。
また、この空気組成が原因で、第二世代以降は徐々に寿命が短くなっていく。
空想技巧会議 マニア向け図書館で開かれていた会議。様々な技巧について空想論議をする場。メンバーは4人で、キスェリス・メトロが会議の議長を務めた。
レギュラー会員である4人は実務に興味がなく、ただただ話し合うだけだったが、ニャリスが加わることでその知が動き始めた。
クキモグラ タルスの地中で生活するモグラ。花茎に似た鼻を持っている。
話し好きで、人と同じ言語を使う。土の下から声がする場合、原因の殆どがクキモグラである。
クグゼ ルジダの跡を継いだ沼ヘビの王。賢明で堂々とした好人物だが、息子であるセーゼに期待し過ぎて追い詰めてしまった過去を持つ。
ニャリスが公共事業を手掛けた頃は、まだ幼体だった。城に弊害の影響が出た際、救援の手紙を出す程リョセルを信頼している。
①, ③, ⑥, ⑦
草の根 第一世代がいなくなった土地では、かつて当然のようにあった文化や知識が失われていた。
旅を始めたばかりのニャリスは、次世代の村人たちから冷遇され、草の根を食べて飢えを凌いだ。
腐り始め 淡色平原の淡い水色の草が腐って、どぎついムラサキに変色した。
やがて、原色の草ばかりになり、「原色平原」の名で呼ばれるようになる。
(クジ) 愛に満ちた家で行われる人形ノ家杯(ドールハウス・カップ)の、スタート位置を決める方法。
(クジ)引き会場は、箪笥(タンス)の裏側。出来るだけ良い位置を引き当てる為、ミニチュアたちは毎回列を成す。
怪鯨(クジラ) ルュッツが棲家及び移動手段として用いている海獣。背中に完全防水の家が付いており、鯨が潜る時は中に避難する。
鯨自身が水圧調整をする為、深海まで潜っても人体に影響はないという。ハルトは二年ほど此処で暮らした。
靴下散乱 ニャリス城では、日常の風景。散らかってはいるものの、決して靴下が産卵したワケではない。
ルトがこの状況を視認すると、長いお説教が始まることも。。
正常な善意)グッド・ウィル) 騒ぎ森が弊害の影響を受けておらず、親切であることを示している。
クラウとティアラは騒ぎ森に出会い、弊害について多少の知識を得た。
クラウ クラウン・ソイル(通称・クラウ)。ルメからタルスに迷い込んだ少年。当時11才で、一人称は「僕」。
バカ正直だが、知性も優しさも持ち合わせる。後にティアラと結婚し、娘のサンディにタルスの話を聞かせる。

第1話プレート左側の人物。
①, ⑤, ⑦
王冠(クラウン)を戴くに値する者 学習机の抽斗(ヒキダシ)の精が、正直者のクラウに感銘を受け、戴冠式を提案。
戴冠を断ったクラウは、しょげかえる学習机の抽斗(ヒキダシ)の精に、自身と同じ名前を与えた。
クラスター 音楽に関する用語らしい。申し訳ないけれど、専門外なので詳しくは語れない。
密集和音のこと。手・腕・肘などを使って、ピアノの複数の鍵盤を同時に鳴らす奏法。
クラリ草 原色平原を構成するムラサキ色の草。
近くに居る者の意識をくらり…とさせる性質を持つ。葉は柔らかいが、形状記憶型。指が切れ易いのは、こっちの草。
グリッサンド 音楽に関する用語らしい。申し訳ないけれど、専門外なので詳しくは語れない。
高さの異なる2音間を、連続的に(滑るように)経過的に奏すること。
グルダム王国 沼ヘビの国。世襲の王が治めている美しく広大な沼地。
濾過水を掛け流すグルダム城が、王国内最大の建築物である。王立書庫には、ニャリス縁の貴重な書物が保管されている。
①, ②, ③, ⑤, ⑥, ⑦
グルダム王立書庫 グルダム城の書庫。ニャリスの手記を始め、公共事業時代の古文書を数多く所蔵。ここにしかない貴重な書物も多い。
書庫の収蔵品は一部が複製され、ニャリス城のマニア向け図書館で保管されている。
①, ③, ⑤, ⑦
グルダム行路 ニャリス城停止(ダウン)という緊急事態を打開すべく、セーゼが自らの意思で「実家」に戻ることを提案した。
徒歩でグルダムまで行く積りだったセーゼだが、サンディの案内によりトラベーターで時短移動した。
グルダム沙漠(サバク) (スナ)ヘビの王国があった土地。殆ど水が得られない暑い土地。
彼らの権威はタルス創世の黎明期から広く認知されており、他種族からも尊敬を集めている。浸透実験により、沙漠から極浅い沼に姿を変える。
グルダム大沼沢(ダイショウタク) 沼ヘビの国がある広大な沼地。美しい沼ヘビの城がランドマークになっている。
ニャリスの実験によって出来た遠浅の沼地で、それ以前は沙漠だった。
①, ②, ③, ⑤, ⑥, ⑦
クレーム ルト&ダキ相談センターで、最も多い相談内容。
無精者が散らかしている靴下をどうにかするよう依頼が入る。確かに平和な証拠だ。
黒い霧 北の海から見たウ・クラ無間地帯の様子。やはり外からでは、中の様子は見えない。
何も知らないハルトでさえ、あの場所には何かあると感じる程、異様な景色だった。
黒装束 死神の衣装。陸地の生命の「息」を引き取る仕事をしている。白装束と違って、黒装束の彼らはウ・クラの出入りが自由。
通常、命ある者たちには、黒装束を纏う者の姿は見えない。ウ・クラの街では(隻眼であることが条件となるが)、彼らを視認することが可能。
用語集(グロッサリー) 用語の定義を集めた一覧。リョセルがサンディ・ソイルに依頼したもの。正式なタイトルは「シークレット・インデックス」である。
将来、ハルトが使用することを想定し、タルスだけでなくルメのことにも触れている。機密文書に該当する為、独語で書かれている。
船舶用時計(クロノメーター) マリンクロノメーター。船の揺れや温度変化に影響されない、高精度な携帯用ぜんまい時計。15分から18分までと、45分から48分までの沈黙時間を赤で表示している。
沈黙時間中は電波の発射が禁止されており、その時間中、遭難通信の聴取が義務付けられている。タルスでは、ラジオ波以外に使われている電波はない。
係争 リョセルが居ないのを良いことに、精たちはワガママばかり云って、裁判沙汰の日々が続く。
8才のルトは、精たちにナメられまくっている。この時点で、城を取り仕切っているのがリョセルであることが分かる。
消しゴム製の棚 学習机の抽斗(ヒキダシ)の精が手作りした棚。割とシッカリした三段カラーボックス仕様。
クラウは丁度、トラベータ―の鍵を仕舞う現場を目撃した。
月蝕 地下世界である筈のタルスで起こる、不思議な天文現象。
月の前を、巨大な黒い影が通り過ぎる為に起こる。影の正体については現時点で情報がない。
欠損 リョセルは欠損した歯車を利用し、ニャリス城を人為的にダウンさせた。お昼寝には最高の、午後3時という時間帯に実施されたようだ。
細かい仕組みについては明かせないが、不完全な状態を作り出すことでダウンに似た状況を発生させたと見られる。精たちがルトより遅くダウンした理由は分かっていない。
決定された通り 禁書『ドーリィの書』には、創世や摂理以外に、未来についての記載もある。中には名指しされている者も居て、未来に於ける彼らの言動が記されている。
明確な記述と、抽象的な記述とが入り混じっていて、レフトについてはかなり抽象的な書き方をしている。重要な事柄ほど、お茶を濁す傾向にある。
気配 愛に満ちた家に囚われる生物(ミニチュア)たちを指す。
クラウの危機察知能力は、思ったより高いかもしれない。
限界 ニャリスの手記の謎解きに対するルトの白旗。
考えすぎてちょっと気が立っている中で、リョセルへの報告書を書いた為、普段より言葉が強めになっている。
原色平原 ムラサキ色の平原。不幸者の残像が発する狂気の影響で、ダラリ草とクラリ草、2種類の植物が生える。
平原では複数の弊害が発生しており、「永久循環(ループ)」「憂鬱(メランコリィ)」「傷口からの侵食」「嘘害(ウソ)」等が確認されている。
①, ③
現場監督 沙漠浸水推進計画の責任者として、グルダムに赴任したニャリス・セーテアを指す。
この計画は、沼ヘビという種族にとって最も大きな転換点となった。グルダムでは特にニャリス信仰が根強く残り、熱狂的信者も多いという。
公害 タルスで起こっている弊害の一つ。
大気汚染、水質汚濁、土壌汚染、騒音、振動、地盤沈下、悪臭等の被害が報告されている。
好奇心 探索行動や認知行動をおこす動機づけを指す語。かなりの確率で、ソイル家の人間に(ソナ)わっている。
ソイル一家だけでなく、インデックス・ストーリーの登場人物には少なからず実装されている特性。
①, ⑤
鋼琴(コウキン) 東方で、ピアノを指す語。
夜になると虫の声よりも小さな「音」が聴こえるという。ハルトはこれを「月が歌う」と表現している。
後継者 ダウンがタルス全土を席捲する中、ルトには子も弟子もいなかった。このままルトが失われてしまえば、伝説(レジェンダリィ)を継ぐ者が途切れてしまう。
ニャリス没後、ルトが引き継ぐまでの伝説(レジェンダリィ)不在期間で、タルスは大きく荒廃した。リョセルの懸念は最もだ。
光源 サンディを地下世界へと(イザナ)った光。
どうやら、光の向こう側でセーゼがサンディを呼んでいたようだ。
功罪 ニャリスという「伝説」を、後世で重く受け止め過ぎたのが第一王子セーゼである。
彼の感じるプレッシャーは、ニャリスの功績に比例している。家出は、父王の期待まで背負ってしまったが故の過負荷によるものと推測される。
工事主任 各集落から集められた代表者。
ドーリィ城に呼ばれ、広間で改めて開かれた会議に出席した。
交渉の旅 ニャリスの2回目の城外旅。各集落へ赴き、整備計画への参加を交渉した。同時に鉱石受信機(ラジオ)も設置。
この間に、議会の4名が計画書及び設計図を準備した。
功績 【アシッド一派】 正規の調査団として名を馳せたアシッド一派の残した実績。
何処の世界でも、出る杭は打たれる。アシッド一派は非公式の調査団として闇に紛れ、やがて「海賊」と呼ばれるようになる。
功績 【超教師(チョウキョウシ) ルュッツの献身に対する海教委の評価。ハムスター運用の他、野良幽霊の回収...等、海の公共事業を推し進めている。
先代を超える超教師(チョウキョウシ)となった彼女は、次代を探している最中だ。
鉱石受信機(ラジオ) 議会メンバーに持たされ、ニャリスが各集落に設置したラジオ受信機。ルメに存在する鉱石受信機(ラジオ)とは別物らしい。
また、メタ・カラ号に残されていたラジオ波の受信装置(レシーバー)。心霊放送を受信し、ナディ島の位置を推測した。
②, ④
声のする納戸 ニャリス城の七不思議の一つ。
2話まで読んでいれば、コレが何なのか分かる筈。
ゴースティ ナディ島のメインタウン。幽霊だらけの街。ラジオ波の送信機(トランスミッター)がある。
現在は、幽霊の幽霊による幽霊の為の造船業が盛ん。
ゴースティシップ社 ナディ島の幽霊雑誌社(本編未登場)。主に幽霊船に関することとゴシップを専門に扱う。
最近は、救命スクープも扱うようになった。
ゴーストエッグ 幽霊ニャワトリの卵で作った、目玉焼き。
生きてはいないのに、何故か新鮮。ファーーフ船長も気に入りの素敵なお味。
北海は、部分的に海氷(カイヒョウ)で閉ざされることがある。
クラウたちの小舟では太刀打ちできず、近くの浜から陸路を行くしかなかった。
コール・ンァット 高名な「東の水先人(パイロット)」。最大定員2名の笹舟が自宅。
メタ・カラ号に乗船し、水先業務にあたった。後にハファッシュの師となる。
④, ⑥
誤解からの解放 悪の枢軸の企みにより「復讐者(アベンジャー)」だと誤解されていたニコルだが、ルトやリョセルの協力もあり、居場所を探り出せた。
因みに、ニコルはニャリス城の5階に閉じ込められていた。そもそもニャリス城は4階建て。「存在しない5階」って...これも駄洒落(ダジャレ)? いつになったら解放されるの???
互換性 ある部品や構成要素(コンポーネント)などを置き換えても同様に動作させることができる性質のこと。
サンディがタルスの環境に適応するのに、時間はかからなかった。長い間、この奇跡の旅に備えてきた結果だろう。
コギト・エルゴ・スム ルメでは割と有名な言葉。我思う故に我あり。
独学でラテン語を学び始めたルトが、最初に覚えた言葉。新しい言葉を覚えたら、一回は使ってみたいよね。
此処ではない場所 セーゼが口にした「ルメ」を指す表現。
サンディが地下世界を「タルス」という名で区別したことから、この発言に至る。
湖沼(コショウ) タルスの地図を見る限り、これに当たるのは「ティ湖」「沼ヘビの棲家」「グルダム大沼沢」の3ヶ所のみ。
地図に載っていない湖沼(コショウ)もあるのだろうか..?
湖沼残影(コショウザンエイ) ティ湖が金色の弊害を受けていないことが分かり、僅かだが希望の光が差したことを表現している。
サンディにとっては、タルスで時が止まっていない初めての場所だった。
護送 海教委は、ハルトを小舟に移し、早々に海を去るよう指導した。
しかしルュッツの反論により、ニャリス城まで鯨で護送することとなった。猶予期間一年の船旅が許され、ハルトは危険な一人旅を免れた。
孤島 かつて複数あった調査団だが、「天界の入口」を拠点としていた為、群発噴火でコミュニティは壊滅。
アシッド一派はナディ島に追いやられていた為、難を逃れた。
子どもの落書き ドーリィが自分の出自を知る。
この「子ども」は、当然ながらルート・ローゼンシュティールを指す。
子ども部屋の精 ニャリス城に棲む精。
縫い包みが大好き。解れを見つけると、糸を引っ張って縫い包みをダメにしてしまう。
コブ ニャリス城の大掃除で、クラウが負った怪我。
城には多くの精が居る為、時折、衝突事故や玉突き事故が発生する。
コマンド集 禁書『創界の書』の袋綴じ。7-2項より後ろを指す。本編と同じく独語で書かれており、命令文(コマンド)が並ぶ辞書のようなもの。
ドーリィの子どもたちが非常事態を乗り切っていけるよう、数々の知恵が記されている。「←」についての記述もこの中にある。
生命循環(サイクル) アシッド一派の海洋調査の成果。海自体にも生命サイクルがあることを発見した。
様々な(シガラミ)に縛られることを(イト)い、アシッド一派は正規の調査団から海賊に転身。
再建慎重派 天災によるレ・レ・ミョ村半壊から生まれた主張。
新たな地で生活を立て直そうとしたグループ。...とは云うものの、メンバーはメタクリルだけだったとか。
最後の鍵で開く扉 蒸留室(スティル・ルーム)。ニャリス城で施錠されている場所の一つ。扉の位置が、七不思議の「甘い匂いの壁」と噂される場所。隠しているワケではないが、壁と同じ色の扉なので気付きにくい。
行方不明になった箪笥(タンス)抽斗(ヒキダシ)の精が迷い込んでいた部屋。
最後のセーテア 第一世代として最後の生き残りになったニャリス・セーテアを指す。手紙は、各地に派遣された議会メンバーの死を伝えるものだった。
ニャリスが帰還を延期(寄り道)していた間に、集落の公共事業も完了している。
最後の誕生日 レフト・ローゼンシュティール11才の誕生日。自分がもう長くないことを自覚していた。
家族に囲まれ、穏やかに旅立ったと思われる。
最重要書物 ニャリス城でセーゼが見つけた「リョセルの日記」。タルスの機密に関わる為、ドイツ語で書かれている。
これを見つけた時点で、タルスに存在したリョセル・サンディ・ハルトの3名のみが読むことが出来た。
採取サンプル ルトの弊害調査で、初のサンプル採取となった。
原色平原には、同じものか違うものか区別のつきにくい草が多く生えている。
最初のセーテア 3つのうち1つ目のセーテア。不孝者の残像だったイスァティリス・キィを指す。
命を得て、正式にイスァティリス・セーテアとなる。
最初のワルプルギスの夜 6話8幕のタイトル。フェリックス・メンデルスゾーン作曲。
インデックス・ストーリーの中で、6話だけは幕タイトルが(スベ)てクラシック音楽に由来する。先にタイトルを決め、それに合わせて話を構築した逆算スタイル。
再生の門 人は「再資源化(リサイクル)の輪の中で生まれて死に、また生まれる」...を繰り返す。
命を落とした幽霊と死神は、再生の門を潜ることが出来ない。息を引き取られた者は地中に還った後、再生の門を潜ることが出来る。
④, ⑥
署名(サイン) ニャリスは、先に作られた二人(セーテア)から譲渡された「名前(セーテア)」を受け取って、ここに存在している。
しかし、先人たちの諦めすらも一緒に継承しているような気がして、複雑な心境になる。
探し森 原色平原の隣にある「生きている」森。元々は愛を探す森だったが、長い時を経て、あらゆるモノに執着する性質(タチ)に変質してしまった。
この森に生息する野生動物は大人しい種類が多い。愛に満ちた家に近付かなければ、この森で暮らすのはそれ程悪くない。騒ぎ森はイトコである。
①, ②
タルスでは、海で発生した雨雲は、雨も降らせるが、魚も降らす。
海で暮らす者たちは、これを食べることが多い。この現象が最も多く見られるのは南の海である。
笹舟 4話では触れられていない。東の水先人(パイロット)・コール・ンァットの舟。
漂流者を救助し、一時的に定員2名をオーバーするも、転覆せず持ち堪える。
囁き声 ドーリィ城では、夜な夜な呻くような溜息や囁く声が聞こえる。
精の中には夜に活動するものも多い為、それらの声と「それ以外の声」を聴き分けるのは難しい。
②, ⑥
作家 お昼時に居眠りをし、床にインクを零した人物。
本編で素性は語られていない。
沙漠浸水推進計画 ニャリスの進めた第二次整備計画。グルダム沙漠を沼地に変える大規模実験の名称。
このテラフォーミングの成功により、広大な遠浅の沼地(グルダム大沼沢(ダイショウタク))が生まれた。
①, ②
『沙漠浸水推進計画の全容について』 グルダム王立書庫に収蔵されている貴重な書。複製本は存在しない。著者は沼ヘビの化学研究者・フェゲト。
ニャリスの指示通りに実験を進め、その(スベ)てを書き記している。
サュクョリテ・セイラー (イカダ)の上の聖人。若者なのか老人なのか、判然としない不思議な容姿の男。
危険極まりない東の海で、筏にテントを張って暮らしている。
④, ⑥
騒ぎ森 ニャリスの予備策として、「←」保護の使命を負っていた。より安全な場所へ移動し続けることを課せられた森。ニャリスによって使命が果たされた今、好き勝手に遊び歩いている。
弊害の影響を受けていない数少ない存在。天真爛漫で、騒がしいくらいよく話す。また、この森に生息する動物も同じように騒がしい。探し森のイトコ。
①, ②
散華(サンゲ) メタ・カラ号に取り残されていた幽霊。どんな場合も殴って解決するファイター。
菊花(キッカ)煉獄(レンゴク)と共に、白地に茶ブチの縫い包みに取り憑いている。Lv.1の新米操舵手からベテランに成長し、救命艇で働く。
3種の文字 ハルトがリョセルに習った文字。タルス語・英語・独語を指す。主に現代タルスでは話し言葉に英語を使用し、独自のタルス文字で書き表す。
書き文字について、女神は独語、第一世代は英語を使用。苗字から推測し、リョセルとハルトは独逸系ではないかと思われる。リョセルが直接教えたのは、独語を含む為である。
三千年 学習机の抽斗の精が、王に相応しき者を探していた期間。
これが本当だとしたら、クラウンはニャリス・セーテアより1000年以上前に生まれたことになる。残念ながら、真実は闇の中だ。
サンディ・ソイル クラウン・ソイルとティアラ・ソイルの娘。ツインテールが特徴的な少女。語学が堪能で、3ヶ国語の読み書きが可能。
後にタルスで発覚するが、匿名の文通相手はセーゼだった。11才時にタルス閉店を聞きつけ、地下世界を目指した行動派。

第5話プレートに描かれている人物。
⑤, ⑦
三人組 菊花(キッカ)煉獄(レンゴク)散華(サンゲ)の幽霊トリオを指す。
Lv.1の新米操舵手(ヘルムズマン)。縫い包みを「(ヘルム)」に見立てた為、彼らは「操舵手(ヘルムズマン)」として登場する。ここで明かさなければ、一生日の目を見ない駄洒落(ダジャレ)
三人寄って ルメでは「三人も居れば何か良い知恵が出る」という、怪しい法螺(ホラ)がまかり通っている国があるらしい。
グルダム王立書庫でサンディ・セーゼ・ダキが集まった結果、最終的に良い方向に話が進んでしまったので、完全に法螺(ホラ)とも云えない...かも?
ハルトの師であるルュッツを指す。彼女は「瑕疵(カシ)であっても、重篤な不調の原因と成り得る」というようなことをよく話していた。
導き手の言葉は何年経っても忘れることはなく、またソレが突破口と成ることも屢々(シバシバ)ある。
G旗 国際信号旗。Gは「水先人を求む」という意思を示す旗。
海上教育委員会の指導で、ソットリットが揚げた。
シークレット・インデックス リョセルの依頼で、サンディが特別に作った「ルメに関するマメ辞典」。
後にハルトが使うことを考え、独語で記されている。
図書館(シェルター) 眠りとは無縁の場所。書籍は常に生命に満ち溢れている為、眠ることがない。ゼンマイ仕掛けでもないので、動力切れになることもない優れもの。
マニア向け図書館とグルダム王立書庫が、これに当たる。避難先(セーフルーム)としての評価は★5つ。
視覚 これもまた駄洒落(ダジャレ)である。
もう此処で説明するまでもないだろう。...え? ない、よね???
自画像 ドーリィが自らを描いた。この自画像をキッカケに、様々な精が描かれた。
やがて第一世代を描くのだが、それはもう少し先になる。
支社 リョセルが海上教育委員会に対して漏らした愚痴。
何か面倒事があると、すぐにニャリス城に押し付けてくることへの嫌味。
システム トルクが持ち場に戻り、グルダムの水の循環システムだけでなく、タルス自身の自浄作用(再生機能)も復帰。
そもそもの異変の発端であるニコルを残し、他は連鎖的に弊害から解放された。
システム・セーテア グルダム大沼沢(ダイショウタク)で採用された水の循環システム。現在、このシステムの原理を把握しているのはクグゼ王とセーゼだけ。
この他に、沼ヘビの国には「再生」をテーマにした秘匿論文があり、「動作停止状態(インオペレーティブ)」に気付いたセーゼの存在がこの旅に不可欠だったことを示している。
次世代 第一世代の次の世代(以降の世代も当項目に含む)。ドーリィを直接知らぬ者たちで構成され、神を「神」と崇める新世代。
タルスの大気の影響により、第一世代に比べて遥かに寿命が短く、大体50-80年程度しか生きない。
視線 天から注ぐ妙な気配。視線の主は、海教委であった。
海上での一挙手一投足は、彼らの監視下にあることを忘れてはならない。
支線 言葉通りに解説するなら、本線から分かれた線のこと。此処では、「ェアの視線」と「ハルトの選択した分かれ道」という意味。
ハルトは「リョセルの代理者(スペア)」であり、「ルトの補佐役(アシスタント)」でもあるが、それ以外に自ら選び取った「地理学者」という立場が加わった。
自転を彷彿とさせる メダ駅を表現したリョセルの言葉。メダは不安定な(ピーク)の麓から、その中腹まで移動したことが知られている。
更に最新の研究によると、遠心力が作用して、毎年0.032mmずつ上方へズレていっているという。
シナムさん ニャリス城のマニア向け図書館に棲む精。
ツメマさんと別人かどうか迷っていたが、ダキが「確かに別人である」ことを説明し、解決。
死神 ウ・クラ無間地帯に住み、黒装束を身に纏う職業人。「息を引き取る」ことが主な仕事。辞職しない限り、再生の門を潜れない。
陸地で活動し、海上・海中の命には関知しない。死神の職に就くには、隻眼であることが条件。
シニック代表 ルトが自分を例えた代名詞のようなもの。シニカルな態度、他人のすることを批判する...等。正直、礼儀正しく穏やかなルトをそのように思う者はまずいない。
しかし、物事を考える時の基礎はそこにある、と本人は話す。(ハタ)から見ているとシニックではなく、シビアと云った方がしっくりくる気もするが..。
死の都 6話7幕のタイトル。エーリヒ・ヴォルフガング・コルンゴルト作曲。
インデックス・ストーリーの中で、6話だけは幕タイトルが(スベ)てクラシック音楽に由来する。先にタイトルを決め、それに合わせて話を構築した逆算スタイル。
師傅(シフ) 貴人の子弟を養育し教え導く役のこと。転じて「導き手」を指す言葉にもなっている。
タルスでは「マスター」と表現されることが多い。ハルトは専ら「シフ」呼び。リョセルの尊称であり肩書き。
⑤, ⑥
志望 言葉遊びが多い4話で登場。
ルニ~ルは「志望」と「死亡」を掛けた幽霊ジョークだと語ったが、一体誰が気付いただろうか。。
自慢の息子 幼い頃のファーーフを指した言葉。ワガママも云わず悪戯もしない、所謂(イワユル)「良い子」だったようだ。
村が立ち直っていく様子を見て安心したのか、これまでの反動がファーーフを冒険へと駆り立てた。
使命 主にニャリスが好んで使った言葉で、彼女の人生そのもの。母ドーリィの遺書である『創界の書』に書かれていたニャリス・セーテアに与えられた任務を指す。
名高きセーテアはタルスの指導者などではなく、「←」を保護し、正しく導く役目を担って生まれてきた。この導きを、彼女は「元居た場所に帰すこと」だと推測した。
死滅の旋律 大地の安全装置である「鼓動機能停止装置(ビーティング・ストッパー)」の稼働音。風の音に混じって、軋むように浸食する。
地上の生き物の鼓動を止め、眠りに就かせる現象。脅威から生命を守る為の強硬手段である。
写真 メタ・カラ号で見つけた集合写真。調査団として華々しく活躍した頃の写真が1枚。
そして、やっかみから海賊に転身した頃の写真が1枚。命を落とした際の写真は、さすがになさそうだ。
判定(ジャッジ) 壊れた自動販売機(ベンディングマシン)にとって、自分自身がどう判定されようが、どうでも良いことだった。
正常な判断ができなくなり、ネジがバカになっていることすら申告しなかった結果、タルス危機を招く一因となった。
車輪の道 街道沿いの線路敷設工事の依頼時に使われた仮の名称。路線の名称は、後世に伝わっていない。
工事は、レ・レ・ミョ村の技術者集団が担当した。
収拾 リョセルは、整理券発行事件で慌てるルトたちを落ち着かせ、いとも容易く解決してしまった。
しかし、この件を処理した張本人は表舞台に出ることを辞退し、相談センターで解決したと公表された。
終着点 5話では「クラウたちの物語の終着点」を指す。詰まり、マジ丘陵のこと。サンディは、光の奥にあったワイヤレスエレベーターに乗ってタルスに遣って来たと推測できる。
クラウたちの旅以降、タルス⇔ルメ間の繋ぎ目に関することは機密扱いとなった為、明確な描写はない。
重要参考人 村の駐在所で、祖父の死について事情聴取されたルトを指す語。
早い段階で参考人から容疑者になり、クラウたちが面会に訪れている。
集落east ニャリス城から見て、北東にある村。既に第一世代は消失。最北端の発着所の建設に関わった。現場監督として、ハゥリス・ェアが派遣された。
ニャリスは、当時の「(ダイヤ)(キング)」を名乗る人物に、リーダーとしての権威を与えた。後の「ル村」。
集落west ニャリス城の南西にある村。既に第一世代は消失。城外調査で、最後にニャリスが下見に訪れた場所。
レストラン建設を条件に、最南端の発着所の建設に関わった。専門家として、ツォリス・ラトファーィヤが派遣されている。後の「リテ村」。
集落south リギ・テダル山の麓にある村。既に第一世代は消失。
空想技巧会からの派遣者はなし。街道の改名権を報酬に、村人たちが街道整備と線路敷設に尽力した。後の「レ・レ・ミョ村」。
集落north ニャリス城から北に行った場所にある村。既に第一世代は消失。
指揮官として、キスェリス・メトロが派遣された。メトロの暖房対策案を報酬に、汽車の製造に尽力した。後の「ーラ・カカドラル村」。
10ヶ月間 クラウとティアラがタルスを旅した期間。
広大なタルスをぐるっと一周している。
紹介状 不孝者の残像がクラウとティアラに渡したもの。
愛に満ちた家へと導く危険なアイテムだが、これも弊害の影響によるものである。
定数(ジョウスウ) この字を「テイスウ」と読ませないのには、何か意味があるようだ。
ドーリィ城からの引越しは、最初から神が決めたシナリオだった。
肖像画の裏 ニャリス城の七不思議の一つ。
肖像画の裏に隠された秘密とは..?
消息の行方 消息とは通常、「便り・知らせ・状況・事情」等を指す言葉だが、ここでは読んで字の如く「消えた息」転じてニャリス・セーテアを指す。
ハルトは、「亡くなったあの方とウ・クラで会った」と話し、その伝言は確かに彼女が云いそうなことだった。
消毒薬 ルトの一人旅用に準備された必需品の一つ。
愛読書である『武勇譚』には書かれていない物だったが、ダキにとっては必需品だったのだろう。
城内アナウンス ニャリス城の設備。アナウンス室があり、呼び出し放送等が可能。
かつては各村との通信も可能だったというが、その技術は失われて久しい。
賞品 愛に満ちた家で行われた人形ノ家杯(ドールハウス・カップ)のメイン賞品。
クラウ参加時の賞品はティアラ。家とどんな契約をしたのかは守秘義務に抵触する為、語られていない。
情報収集 両親から、タルスに関する話を聞いていたサンディ。
もっと幼い頃は童話と同じ感覚で楽しんでいたが、やがてタルスの実在を信じ始め、(キタ)るべき日の為に語学の習得に励んだ。
醤油漬け麩菓子 ティ湖の水精(ニンフ)が好むお菓子。濡れた金平糖と並ぶ、おもてなし用の高級食材。
種族によって好みが異なる為、ここでは味について言及はしない。
檣楼(ショウロウ) メタ・カラ号のマスト上部にある物見の場所。
生前のルニ~ルの持ち場で、幽霊になってからもよく見張りをした。
処遇 タルスが再び機能し始めても、ニコルの曲がった筆軸(ホルダー)は元に戻らなかった。危険性を重く見たリョセルは、ニコル封印を提言。
一方のサンディは、ニコルを世界に慣れさせることで、能力を制御させようと強く主張した(本編では語られていない)。
食糧庫の精 ニャリス城に棲む精。「テキパキ、シャンシャン」が口癖で、かなり優秀な精。
食糧庫に篭って、城のあらゆる入出金に目を光らせている。時々、応援(ヘルプ)を頼まれグルダム城へ出張することもある。
書庫の精 ニャリス城に棲む精。第一次世代から業務を引き継ぎ、マニア向け図書館の管理をしている。後のタルス危機では、グレーゾーンの図書館に居た為、目覚めていた。
博識にして()格者。書斎の精の師匠。ニャリスに師事し、複数の天井文字をマスターする。幼いリョセルにも、タルス語と羅語の読み書きを教えた。
③, ⑥, ⑦
書斎の精 ニャリス城に棲む精。クラウン(精)の知り合い。二畳ほどの狭い書斎に棲みついている。
偉そうにしているが、重要なことは何も知らない。ルトの質問には一つも答えられなかった。
ショスカ村議 ルトの祖父。ーラ・カカドラル村の村議の一人。無音主張グループ代表。
村で揉め事が続く中、急逝する。自然死か他殺か判明しない中、村人の多くは中立派のルトを疑った。
食器棚の精 ニャリス城に棲む精。気さくで面倒見が良い性格。言動はお調子者だが、根は真面目。ルトにはない閃きで危機を回避する。
名前はダキッョ・シ。通称・ダキ。一人称は「オレ」。ニャリス城で発足した「ルト&ダキ相談センター」で、ルトの相棒を務める。
③, ⑤, ⑥
食器棚の祖 食器棚の精が名乗っている肩書のようなもの。
ダキッョ・シの項を参照。
③, ⑤
視力 悪魔の視力は、人間の比ではないらしい。
裸眼でも、10海里先の船影を判別できるようだ。
ジレンマを証明する ノヘ駅を表現したリョセルの言葉。正直、彼が何を言っているのか、よく分からない時がある。
編纂作業時に、タルス中の識者たちに片っ端から話を聞いたが、結局コレがどういう意味なのか知ることは出来なかった.. orz
白地に茶ブチの縫い包み メタ・カラ号の舵を取っていたイヌの縫い包み。船員の持ち物だったのだろうか..?
菊花(キッカ)煉獄(レンゴク)散華(サンゲ)の幽霊トリオが取り憑いている。
白装束 死神によって「息を引き取られた」者たちが着る衣装。
年に一度のお祭期間には地中から戻り、ウ・クラの街で過ごしている。彼らはウ・クラの外には出られない。
浸食率 タルスに広がる弊害の進度を指す。
ニャリス亡き後、大陸全土で弊害の浸食が始まった。
浸水 チャイコフスキー28号轟沈の原因。
何処かの幽霊が水没した28号を見つけてくれれば、幽霊ボートとして復活するかもしれない。
浸透技術者 ニャリスを指す肩書き。単に「技術者」と呼ばれることもある。沙漠に水を浸透させる技術と知識を持った者。
言語に明るいニャリスは、マニア向け図書館の蔵書から読み解いた知識を元に、浸透技術者としても第一人者となった。
①, ②
浸透実験 テクトカの提案した、沙漠に水を浸透させる実験。公共事業が進められる間、手が空くニャリスを上手く使った。
生態に合わない環境下で生きる(スナ)ヘビから、ドーリィ城へ相談が寄せられたらしい。
深夜の出立 刑の重さに不満のある村人も居た為、目立たぬよう深夜のうちにーら・カカドラル村を出た。
この時、ルトはクラウたちから誘われ、共にニャリス城を目指すことになった。
水没区域 メタ・カラ号の内部が部分水没した区域。
資料庫に行くには、水没した廊下と部屋を抜けて行かなければならなかった。
数百年の停止 サンディ・ソイルがタルスを訪れるまでの200年間、全土で停止(ダウン)と酸化が続いた現象(湖沼・図書館を除く)。力能率(トルク)消失の余波で生まれた弊害。タルス危機とも呼ばれる。
死神も停止(ダウン)していた為、眠っている間に寿命が尽きた生物は息を引き取られることなく死滅した。沼ヘビの協力で、村の人々はルト同様に守られたという。
⑤, ⑦
草稿日誌(スクラップ・ログ) 船のコース、速度、位置、その他のデータを記入した下書き。この草稿については、変更・削除が可能。
一方、清書である公式日誌(オフィシャル・ログ)の場合、変更前の記録が読めるように加筆(追記・修正・削除)することが求められる。
頭上の橋 旅人(リョセル)専用トクベツ街道。真下から見た場合のみ認識できる為、タルスの殆どの者が存在を知らない。
実はこの時、三人は村から真っ直ぐ南へ向かっていた。ニャリス城は、この場所から北西の位置にあり、通り過ぎていた。
「スターリィ・ブック」 著者は存在せず、自動的にタルスの歴史を書き記していく書物のタイトル。タルスで起こるあらゆる事柄が現在進行形で書き足されている。
リョセルの日記に、このタイトルが記されていた。5話6幕は、主にこの書について書かれている。
ストレイ・キャット 迷子レフを指す。ルメの自室で亡くなり、タルスのリギ・テダル山脈へ放り出された。
ちょっと雑すぎる転移に、編纂チーム一同がドン引きした。8才の想像力は恐ろしい。
(スナ)ヘビ 沙漠に棲む知能の高いヘビ。名前に「(スナ)」と付くが、暑さに弱い。
浸透実験で領土が沙漠から沼となり、呼称も沼ヘビと改めた。元々長命であったが、環境改善により更に寿命が延びた。
(スナ)ヘビの沙漠 グルダム沙漠。
第二次整備計画の柱である「浸透実験」により、沼地に生まれ変わった。
スリムな王様 ル村のロバ耳王を指す。第1話5幕は、半分近くでこの王様について言及している。しかしながら、物語の重要人物ではないようだ。
彼を題材に風刺画を描くなら、ル村の王様の姿は「ロバ耳を付けたアリス的トランプの王様」で決まりである。
座り込んだ ニャリス城を探すティアラが休憩用に選んだ岩が、城への入口を開くスイッチだった。
立て札の言葉通り、「偶然」すら入城の権利と認められるようだ。
タルスに棲息する八百万の神々のような、妖精のような存在。彼らの殆どがニャリス城かグルダム城で暮らしている。
名前のない者が多い為、精に名を与えると強い絆が生まれるらしい。性格は様々だが、多くは親切で協力的。寿命という概念がないのか、極端に長命なのか、詳細は不明。
①, ③, ⑤, ⑥, ⑦
海員(カイイン)教会 ナディ島の端に建つ粗末な小屋。海賊たちの守り神として、海の女神を祀っている。
ファーーフは、この教会でアシッドの病気平癒を祈念した。
星座の崩壊 タルスの歴史を刻む「スターリィ・ブック」に書かれていた異変。星座の崩壊により、海が凍り付いた。
悪の枢軸の企み → 傾き → 星座の崩壊 → 海が凍り付く → 海獣封印処理(ビースト・シーラー)...という連鎖が、タルスの「褪せた金色」に繋がっていく。
清算 レ・レ・ミョ村復興時、アシッドに冷たく当たる村人を諫めなかったことを悔いていたファーーフ。
再会し、謝罪することで過去にケリを付けた。
精肉店 ルメにある店。クラウたちは「ソーセージ屋」という認識。サンディは語学が堪能で言葉をよく知っている為か「精肉店」と云っている。
店主はイアン・タルス。家族で店を切り盛りしていたが、妻が亡くなり、閉店を決めた。
①, ⑤
整備技術 土木工事のスペシャリストが揃う集落southで受け継がれてきた技術。
かつてこの集落の先祖が整備したというレョレョ街道は、第一世代で初代集落長だったレョカーテョレレョレードから取ったものである。
生命の歯車 ニャリスがハルトに説いた命に関する話。
凡ての生命は奇跡の中に在り、それ自体が歯車として世界を構成しているというニャリスの思想。
整理券の発光 ルト&ダキ相談センターの発行する整理券が光り始めた事件。光に驚いた精たちが一斉に隠れ、城内の機能の大半が停止した。
職員は不測の事態に慌てることしかできなかった。この時、近くを散歩していた無精者が、ルトに初めて裏の顔を見せた。
③, ⑦
整理整頓 リョセルが苦手とすること。
彼の身の回りが整理整頓されていれば、タルス全土の非常事態と判断して良い。
セーゼ 白い大蛇の姿をしている。クラウとティアラに道を教えた沼ヘビの第一王子。沼ヘビの湖沼で暮らすクグゼ王の家出息子。
博識だが、プレッシャーに弱い性格。ルト、サンディと文通をしていた筆まめさん。サンディと共にタルスを救い、成長を見せる。
①, ③, ⑤,⑥
セーテアという名の弊害 弊害の一つ。原色平原で「最初のセーテア」を突き止めたことにより、関連する弊害が弱まった。
これを受け、ルトは自身の研究をイスァティリス・セーテアに引き継ぎ、残った「第2のセーテア」を探す旅に出る。
世界に名前を付ける理由 此処ではない世界と区別する為。
ドーリィはルメで描かれた為、別の世界(=ルメ)の存在を認識している。
『世界の摂理を書き綴る』 禁書「ドーリィの創界の書」の原題。世界の摂理について、独語で書き記された本。
タイトルが長い上に文字数の関係もあり、便宜上「創界の書」と呼ばれることが多い。原本は、リョセルの部屋で厳重に保管中。
②, ⑦
隻眼(セキガン) 片側の目そのものや視力を失った状態。他に「独眼」とも表現される。
タルスでは眼球の譲渡・移植を担う闇医者がいるとの噂がある。また、その手術は専ら海上で行われるという。
隻眼(セキガン)の少年 これはハルトの登場も、彼女の思惑の内ということ..? それとも、他に片目の少年が存在する???
どちらにせよ、ルート・ローゼンシュティールは神を超えた神なのかも。
石碑 リギ・テダル山頂の、管理小屋前に置かれた石碑。風に刻まれたセーテアについて、様々なことが書かれていた。恐らく、ニャリス本人が残したものだろう。
危険を顧みず山頂まで遣って来るモノ好きは、「お上りさん」くらいだろう。あれ、ここでもまた駄洒落(ダジャレ)..?
石灰ライン 石灰で引いた白いライン。
タルスでは海上にもラインを引くことが出来るが、一定時間が経つと溶け消えてしまう。
接岸 クラウたちの舟旅の終わり。ちょうど近くが浜辺になっていた為、陸に上がることは容易だった。
その浜辺は、テ・ヨー・ィラ雪原の北の端であった為、二人の旅路は困難を極めた。
接近警報 海ウサギの群れが近付いている際に発令される警報。ルメで云うと、台風やハリケーンの警報のようなもの。
タルスでは何処からともなく警報音が鳴る。また、近くに緊急避難用ハムスターが来ている場合、頭上で赤いライトが点滅する。
絶対神 タルスを創った女神ドーリィを指す言葉。
ニャリスは冒頭で、彼女をこう表現している。
ゼロ世代 第一世代より前の世代。彼らのことは、『ドーリィの書』にも殆ど記述がない。
生命(イノチ)として完成した者が少なく、第一世代のプロトタイプとしての試作品であったと思われる。
選挙 阿弥陀籤(アミダクジ)での決着の付け方が、海賊的かどうかは議論の余地あり。
船橋(センキョウ)を占拠する者たちで選挙を行った。やはり、この駄洒落(ダジャレ)に気付く者はほぼ皆無だと云う。。
船倉 船の下部にある荷を積み込む場所。ルメとタルスで、船の造りはほぼ同じ。
しかし、同じ用語でも違う意味で使われている言葉は意外と多い。これも、リョセルの云う「破綻」に含まれるものかもしれない。
選択 クラウの選択。ルメに帰るのは、ティアラにくっついて行くだけの主体性なき決定ではないかと迷っていた。
彼の出した答えは「ティアラと一緒」を主体的に選んだ結果であり、迷いや誤りも併せ吞む強い意志が垣間見える。
洗濯カゴ ニャリス城の七不思議の一つ。
何の変哲もない普通の洗濯カゴに見えるが..?
船長室 メタ・カラ号の一室。骨も残らぬ裳抜(モヌ)けの(カラ)だった。本棚の横の絵画が、隠し部屋への入口になっていた。
替えの服は立派だったが、それ以外は意外と質素。船長の人柄が伺える。私的ログブックから、船長の正体が判明する。
船頭 騒ぎ森が船頭を二人にしたのは、ァヒョ支流を遡る為。
電動機(モーター)のないタルスに於いて、『船頭多くして船山に上る』という(コトワザ)を逆手に取った画期的な移動方法。
発条(ゼンマイ)仕掛けの生命 タルス上に存在する動植物のうち、1/3がゼンマイ仕掛けだと云われている。正確な数は、神のみぞ知る。
ネジ巻き鳥が姿を消したことで、噛み合っていたものが少しずつズレてしまった。その余波により、安全装置の作動及び新たな弊害が発生・拡大した。
捜索隊 行方不明になった箪笥(タンス)抽斗(ヒキダシ)の精を探す為に結成された部隊。
ルトを筆頭に、複数の精から成る一団。
喪失 レジェンダリィを失ったことを示す語。セーゼはルトとも文通を続けていた為、断片的な情報を得ていたようだ。
実際には亡くなったワケではないので、この「喪失」は死を意味するものではない。読者のミスリードを(サソ)う為に(ワザ)と使われたと推測される。
創世の女神 タルス創世の女神ドーリィを指す。
リョセルは『ドーリィの書』を読み、ニャリスが語らなかった使命を知ることとなる。
創世の女神を創りし者 ルート・ローゼンシュティールを指す。
レフはルメでの記憶をそのまま持ち越している。そうなると、ハルトの記憶喪失には何か特別な理由でもあるのだろうか?
造船業 キャプテン・アシッドの復職で活気付いたゴースティで始まった新事業。
幽霊が使い易い船を設計するところから始め、あっという間に船大工の人数も揃ったとか。
相談者 城の精だけでなく、城外から訪れる精たちも、ルトに意見を求めてくるようになった。
大騒ぎになった行方不明事件を解決したことで、ルトの名声が高まったと考えられる。
相談窓口 リョセルの指示で、ニャリス城に出来た相談窓口。
対応する職員はルト。噂が噂を呼び、超人気スポットとなる。
ソーゾー 2話のプロローグで使用された。
この語がカナで書かれている理由は、「最初(ハジメ)女神(ドーリィ)を想像/創造した者」としてのルート・ローゼンシュティールを指す為。
ドーリィが灰になった後、彼女は底で目覚めた。
その場所を作り変え、目次物語の舞台が出来た。
ソットリット・ファーーフ レ・レ・ミョ村で、大工の家に生まれた青年。一人称は「私」。弊害調査中に滞在していたルトに憧れ、16才で冒険の旅に出る。
泳げなくても、海の冒険者を志した行動派。海で仲間たちと出会い、救命艇の船長になる。

第4話プレートに描かれている人物。
ソット・ルニ~ッシュ号 幽立救命艇協会の所属船舶。初期メンバーは以下の通り。
船長(キャプテン): ファーーフ、一等航海士(チョッサー): ルニ~ル、水先人(パイロット): ハファッシュ、操舵手(ヘルムズマン): 幽霊トリオ(菊花(キッカ)煉獄(レンゴク)散華(サンゲ))。
④, ⑤
外の調査 ニャリスが外界の様子を知る為の、最初の旅。
自分がこれから成すべきことが何なのかを探す旅でもあった。
微風(ソヨカゼ) タルス南部で吹く風。
北部では、逆に強い風が吹くことが多いらしい。
村外退去 裁判で、ルトに下された刑。殺人を犯したにしては、かなり軽い処分。
村長はルトの無実を知っていた為、最も穏便に済ませられる刑を選んだ。
村長 ーラ・カカドラル村の村長。ルトの追放を決定した人物。
キャラガ村議の思惑に気付いていたが、終わりのない対立を鎮めることを選んだ。
第一次整備計画 ニャリス立案による、公共交通網の整備事業。細かい点については、テクトカが軌道修正しているが、その事実は公表されていない。
分断された環境を補修する為ではなく、(スベ)ては「いつか遣って来るレフの為に」という意図から始まった。
第一次レジェンダリィ ニャリスを指す肩書。
後継者は第二次レジェンダリィであるルト。
⑤, ⑥
第一次レジェンダリィ(ユカリ)の椅子 ニャリスが愛用していたロッキングチェア。最期を迎えた時もこの椅子に座っていたというが、真相は闇の中だ。
リョセルは、この椅子を自室で日常使用している。世が世なら、博物館に展示されていても可笑しくない代物なのだが..。
⑤, ⑦
第一世代 ドーリィが自分に似せて描いた人間に酷似した者たち。ドーリィと共に城で暮らした長寿の人々。寿命は1000年程度。神を「母」と慕う。
母親の死後、外の世界で生きることを選択。村を作り、散り散りに暮らすようになる。後世の村人たちは、彼らの子孫である。
第一世代の集会 お盆の時期に開かれるウ・クラの街の名物寄り合い。
その名の通り、歴史に名を遺す第一世代が集まる会合。
第一世代の(トモシビ) ウ・クラの街で、第一世代が手にする蝋燭を指す。この蝋燭が尽きる時、再資源化(リサイクル)されて再生する...らしい。
第一世代の蝋燭はかなり大きなもので、まだ暫くはウ・クラに滞在するものと思われる。
大事業 リョセルが無精の言い訳に使う常套句。
大事業と同様の意味で「無精者(リョセル)は一日にして成らず」という諺も出来た。
大地を覆うモノ 土砂のこと。転じて「サンディ・ソイル」を指す言葉。サンディについては「ドーリィの書」と「スターリィ・ブック」に記されている。
リョセルには土砂が何を指すか判っていなかったが、伝説(ルト)を救う者が現れることだけは知っていたようだ。
第二次整備計画 グルダム沙漠の浸透実験を指す。
第一次整備計画より大掛かりな、テラフォーミングを目的とした事業。
第2のセーテア 3つのうち2つめのセーテア。緑青(ロクショウ)の雲を指す。
ルトに名を呼ばれたことで、正式にセーテアを名乗れるようになったが、本人の希望で本名は明かされていない。月キツツキと和解し、気ままに空を漂っている。
時間軸(タイム・アクシス) 経過時間を示す横軸のこと。また、過去から現在、未来へと経過していく時間の流れのこと。
これが直立していると云うのだから、時の流れがおかしなことになっていたのだろう。
(ダイヤ)(キング) ル村の王様。ロバ耳カチューシャを着用。見た目も中身も、とても薄っっっぺらい人。
村の名が集落eastだった頃、北の発着所建設のリーダーに与えられた権威。しかしながら、この権威は現在全く機能していない。
①, ②
大陸教育委員会 大陸のあらゆる出来事を監視・管理する団体。秩序の統制者。通称・陸教委(リクキョウイ)。死神を雇用する組合は、ここの下部組織にあたる。ルメからの異邦人には割と寛容。
パイプオルガンの音と共に声だけで登場。陸教委(リクキョウイ)の委員の姿を見た者は、まだ居ない。海上教育委員会とは競合しないことを約束している。海の孤島は、海教委の管轄。
停止(ダウン) 動植物や自然現象を停止させる安全策の総称。非常事態を想定し、陸と海で作動するよう設計されている。海獣封印処理(ビースト・シーラー)鼓動機能停止装置(ビーティング・ストッパー)がある。タルス危機で、弊害と同義扱いとなる。
生物がその寿命を超えて眠ってしまうと、肉体が死ぬ危険性もある。また天候がダウンすると、晴れの日も雨の日もなくなり、世界中に悪影響を及ぼすとされる。
ダキッョ・シ 食器棚の精。ルトの良き相棒。自ら「食器棚の祖」を名乗る。コレを逆読みすると..。
ルト&ダキ相談センターの相談職員。後に起こるタルス危機でサンディを助け、世界の危機を救う一翼を担うことになる。
③, ⑤, ⑥
タクラリー・ィフルェミ~ド 元・アシッド一派の乗組員。敵対するォヨヴィス一派に寝返った一級航海士(チョッサー)
メタ・カラ号の難破は、彼の裏切りが原因。難破後に船から逃げた為、命を落とさずに済んだ。
タスカ・ムカ地所(ランド) 北東の台地一帯を指す。俗に「最北」と云われる場所。
この辺り一帯を制圧しようとする弊害に対し、この地は「白昼夢」で対抗している。
①, ④, ⑦
『他薦No.1自叙伝 〜ル村の地理学者・ェアに拠れば〜』 ティアラの療養中、単独で情報収集をしていたクラウが見つけた古書。
かつてこの村に棲んでいたハゥリス・ェアという学者の自叙伝で、著者がル村近隣を探索した時のことが書かれている。
ダックス 本編未登場。この種類の怪獣として登場しているのは、マリオットである。
胴長短足で垂れ耳の愛らしい姿をしている。成獣は20m級に育つ。主に東の海で生まれ、西の海で暮らす。
立て札 ニャリス城は城壁に目隠しが施されている為、人の目に映り辛くなっている。
城に用事がある者の為に、複数の立て札が設置されており、入城に必要なヒントが書かれている。
ダラリ草 原色平原を構成するムラサキ色の草。
近くに居る者をだらり…とさせる性質を持つ。葉がとても柔らかく、どんな力も受け流す。ルトはこの草でリョセルを思い出す。
タルス 【地下世界】 ティアラが付けた地下世界の呼び名。作中・用語集では基本、通称となる「タルス」を使用する。
地下世界の正式名称は「フェイタル・ス(・・ ・)ウェア」である。ワイヤレスエレベーターと精肉店「タルス」が繋がっていた理由について、タダの駄洒落(ダジャレ)という可能性が出てきた。怖すぎる。
①, ⑤
タルス 【地上】 ルメにある精肉店。クラウたちは「ソーセージ屋」と呼ぶ。店の裏口が、地下世界と繋がっている。
ソイル家の近所にあったが、娘のサンディが12才になる前に閉店。その後、建物は取り壊され、新しくアパートが建った。
①, ⑤
タルス語 英語に酷似した口語(話し言葉)と、地下世界で独自に発達した文語(書き文字)を併せて指す。
地上と地下の文化の融合が分かるものであり、2つの世界に何かしらの関係があることも推測出来る。
誰もが目覚めぬ永遠の極地 作家が居眠りをしている場所と思われるが、それがタルスにあるのかルメにあるのか分からない。
「床にインクを零した」との記述があるので、作家は室内に居るものと推測される。
探検 幼いリョセルは、ドーリィ城の精たちとも仲良くなり、単独行動が増えていった。
リョセルの手が離れたことで、ニャリスはトラベーター製作に全力を注ぐことが出来た。
誕生日 忙殺されるルトは、自分の誕生日を忘れていた。
リョセルを含め城の住人たちは、彼が15才になるこの日の為に、全員で準備をしていたようだ。
淡色平原 淡い水色の草が生える平原。一年を通して温暖な春気候の地域。
不孝者の残像が放つ狂気により、端から腐り始めた。やがて濃いムラサキ色の草ばかりになり、「原色平原」と呼ばれるようになる。
箪笥(タンス)抽斗(ヒキダシ)の精 ニャリス城に棲む精。クラウン(精)とは犬猿の仲。箪笥(タンス)抽斗(ヒキダシ)の精に名前がないことも喧嘩の原因となっている。
城内(スベ)ての箪笥(タンス)抽斗(ヒキダシ)の開閉を管理している。彼の迷子事件で、城は一時大騒ぎとなった。一人称は「ボク」。
地下世界への入口 ルメ側は広場の涸れ井戸の奥。精肉店タルスの裏口は、建物の取り壊しにより消失。
タルス側は不安定な(ピーク)の中腹辺り。ワイヤレスエレベーターについては、タルス閉店後のリンク先が現時点では描かれていない。
地下世界文字 タルス語を指す。地下世界では、主に沼ヘビや識者が文字を扱う。
一般的な村人の識字率は3%を下回る。
力のモーメント 力能率(トルク)のこと。これについても「ドーリィの書」に記述がある。
力学において、物体を回転させる力の大きさを表す単位。転じて、ネジ巻き鳥のトルクを指している。
地図を読む人々 レ・レ・ミョ村の村人は、地図を読むことが出来る。この村がタルス最大の土木工事を主導してきたことに起因する特技とも云える。
他の村では、地図自体が失われた遺物の一つとなっている。ファーーフが海に憧れたのは、地図で広い海を知っていたことが一因として挙げられる。
秩序を(モタラ)す作業 索引編纂の作業を指す。タルス危機により様々な物事が混乱してしまった為、秩序を(モタラ)すことが求められた。
ルトの依頼で、サンディとセーゼを中心に編纂作業が始まった。
地底世界 タルスを最初に表現した際に使用された言葉。以降は主に「地下世界」が使われる。
他に「見知らぬ世界」「この世界」「不思議な地底」...等、様々な言葉で云い表されるが、(スベ)てタルスを指している。
海図読み(チャートリーディング) ルニ~ルが披露した特技の1つ。独特の詩的センスで海図を読み解く。
檣楼員(トップマン)に憧れながら、志望するのは航海士...という複雑な幽霊思考から生まれる絶妙な勘。幾つも夢を持つのは悪いことではないが、ただの偶然(ラッキー)であることは云うまでもない。
チャイコフスキー28号 ソットリットの手作り白鳥ボート。一人乗り。ルメでは公園の池等でよく見られる足漕ぎボートである。
川下りでボロボロになったところを、海に出てパンダに遭遇した挙句、沈没した。
着工挨拶 タルス全土にニャリスの名が広まった行事。挨拶はドーリィ城から発信され、鉱石受信機(ラジオ)を通じて各集落で聞かれた。
ニャリスは、2度目の旅で(アラカジ)め各集落に鉱石受信機(ラジオ)を設置していた。この時点では、送信機(トランスミッター)はドーリィ城にのみ設置されている。
中年男 無精髭・無精者と並び、リョセルを指す言葉の一つ。
その出で立ちからは想像もつかないが、実際のところ、彼は思慮深く博識である。
超教師(チョウキョウシ) 海獣を調教する者を指す。超越した技術を持つ訓練士。また、その職業。
危険度が高すぎる為、成り手はほぼ皆無である。海獣を敬い、海の規律を守ることを使命としている。
④, ⑥
調査団 調査を任務とする一団を指す。調査の目的等は明らかになっていないが、重要任務であることは間違いない。
海洋調査を任されたのがアシッド一派であり、大陸での調査を担当する責任者がトレリレである。
調整中 1話で、自動販売機(ベンディングマシン)が故障していることを示す貼り紙。この故障は弊害によるもの。
3話でルトが訪れた際も、やはりお釣りを返さなかった。還元剤はレストランで使用してしまった為、ルトには何も出来なかった。
①, ③
調停役 陸海、両教育委員会を纏めて指す言葉。
指導を受ける側から見れば、未だ謎の多い団体。
調和 ルトは不安定な(ピーク)へ向かう途中で、「無秩序と思われる弊害の発生が、実は世界の調和に貢献しているのではないか?」と疑問を抱く。
ただ弊害を取り除けば良い、という考えは間違いではないかと危惧する。
一等航海士(チョッサー) 荷役(ニエキ)の監督や出入港作業の指揮監督、クルーの統括などを行う。航路を安全に運航することが任務。船長の次に重い立場。
勉強の成果なのか、ラッキーという勘が働いたのか、ルニ~ルは志望した役職に就けたようだ。
地理学者 学問としての地理学を専門に研究し、調査活動等を行う人物。
主にハゥリス・ェアを指す肩書き。ェアに薦められ、ハルトも同じ道を行くことを決める。
ツァラトゥストラはかく語りき 6話4幕のタイトル。リヒャルト・シュトラウス作曲。
インデックス・ストーリーの中で、6話だけは幕タイトルが(スベ)てクラシック音楽に由来する。先にタイトルを決め、それに合わせて話を構築した逆算スタイル。
通行証 リョセル発行の通行証。旅人の身元保証カード。3話で、ルトはダキが荷物に入れたと思っている。
これを持つ者は、王やそれに準じる者の領地に立ち寄っても、不当に身柄を拘束されることはない。初の一人旅をしたハルト、後のタルス危機ではダキが携行。
③, ⑤, ⑥, ⑦
ツォリス・ラトファーィヤ 空想技巧会メンバー。第一世代の生活環境学博士。便利グッズ開発マニアで、新しモノ好き。
ちょっと融通の利かないところもあるが、話し合いには応じてくれるタイプ。集落westの工事主任として着任。ベンディングマシンの設置を提案。
(ツカ) ルト多忙により、ハルトが代理でお(ツカ)いに出ることとなった。これが、ハルトの初めての一人旅になる。この時、推定15才。
原色平原のデコレーション博士宛てに、ルトの荷物を届けた件。ブツが何だったのかは明かされていない。
タルスの天井付近に貼り付いている天体。夜になると緑色に淡く輝く。
どうやら一部の者にはよく聴こえるらしく、まるで「月が歌っている」ように感じるのだとか。
月キツツキ タルスに棲息する鳥。人と同じ言葉を話す。役立たずの緑青の雲と出会い、喧嘩別れする。
3話で雲と和解後、ルトの纏めた『プロトタイプ後記』をグルダムに届けた。
①, ③
ツメマさん ニャリス城のマニア向け図書館に棲む精。
シナムさんと同一人物か迷っていたが、ルトが「同一人物ではない」ことを説明し、解決。
ティアラ ティアラ・レデラー。ルメからタルスに迷い込んだ少女。当時11才。サイドだけピンク色の、黒髪ポニーテールが特徴。
素直で自己犠牲精神は強め。クラウに対しては結構強気。後にクラウと結婚し、娘サンディにタルスの話を聞かせる。

第1話プレート右側の人物。
④, ⑦
ティ湖 街道沿いにある湖。水精(ニンフ)が定期的に演劇を上演している。サンディがタルスを訪れた際、「命ある者の最後の砦」と評した。
淡水湖は陸にも海にも当て嵌まらず、ダウンの対象から外れたと推測される。
①, ⑤, ⑥
手紙 【裏工作】 リョセルの根回し。7話で明かされるまで描かれなかった無精者の行動。水面下で様々なことをしていた。
匿名でルトに宛てたもの、デコレーション博士への依頼、沼ヘビの王への知らせ...等、あちこちに手紙を出している。
手紙 【文通】 サンディと文通相手の間を行き来していたもの。お互いに匿名で遣り取りしていた。
語学習得を目的とした文通だった為、ラテン語やドイツ語を駆使した文章が飛び交っていたという。
適正ルート 標識に書かれた所要時間は、誤差が大き過ぎる。
しかし結局のところ、コレが適正ルートを辿った場合の、割と正確な距離だったりする。
敵地潜入 ルトが弊害調査の為、原色平原に足を踏み入れたことを指す。愛読書の影響で、大袈裟な表現になっている。
しかし弊害の影響は思った以上に深刻で、ルトの表現もあながち間違いとは云い切れない。
鉄の車輪 本編の記述から、蒸気機関車らしき物と推測される。
後に「ーラ・カカドラル村」と改名する集落で製造された。
鉄の匂いのする木 騒ぎ森に自生する木。迷子だったリョセルが齧っていた。
木自体は鉄の匂いがするものの、赤い樹液はハチミツに似た味がする。
②, ⑦
テ・ヨー・ィラ雪原 ニャリス城の北に広がる雪原地帯。海から上がってこれる浜辺がある。
ウ・クラ無間(ムゲン)地帯が近い為、僅かだが、弊害「不毛」の影響下にある。その為、雪に閉ざされ、住む者のない場所となっている。
天界への入口 ナディ島の南にある群島の総称。その昔、海底火山の超巨大噴火により多くの死者を出したことから、「天界~」の名が付いた。
難破し易い上、入ることは出来ても、満潮時にしか外に出られない袋小路。危険と隣り合わせだが、海獣が入ってこない為、隠れ家としては最適。
転記 メタ・カラ号で、転記した痕跡が分かる紙切れを発見。
その特徴的な筆跡に見覚えがあった為、ファーーフは戸惑いを隠せなかった。
天空を行く道 天蓋付き巨大トラベーター。正式名称は、旅人(リョセル)専用トクベツ街道。ニャリスがレフの為に作った帰り道。
ニャリス城の屋上からマジ丘陵の頂上まで伸びている直通の橋。真下に入るまで、地上からは見えない作りになっている。
①, ⑤
天候 地下世界タルスでは、ルメ同様に様々な自然現象が見られる。ルメとは発生の原理が違うようだが、詳細は不明。
晴れ、雨、雪、竜巻、凪、嵐...陸海空問わず、影響を及ぼす。天候の停止(ダウン)とは、陽が射すことも雨が降ることもない「曇り続き」の状況を指す。
天災 リギ・テダル山脈からの雪解け水が、レ・レ・ミョを襲った自然災害。村は半壊し、復興は不可能と見られていた。
ルトが研究所を辞め、トレム・レジ岩山へ向かった直後に起きた。村の復興に力を貸したのはリョセルである。
天井文字 ルメの文字を指す言葉。複数の種類がある複雑な文字。基本的に、禁書は天井文字で書かれている。
リョセルとハルトは英・独・タ(タルス語)での読み書きが可能。ルトはタルス語以外に英語と羅語を解する。
伝説 ルトは、完結している方が粋で良いと考えている。
目次物語では主にニャリスを指している言葉だが、リョセルやルトに対して使われる可能性も有り得る語。
伝説の現場監督 沙漠浸水推進計画の現場監督は、勿論ニャリスである。
ニャリスの手記の多くは、浸水計画でグルダムを拠点にしていた頃に書かれた為、そのままグルダムで保管されることとなった。
伝説を拒む者 リョセルを指した言葉。
彼は「部外者である自分が、この世界で表舞台に立つことは許されない」と考えている。
伝説を継ぐ者 14才までのルトを指す肩書。
リョセルにより、「ニャリスという伝説」を継ぐに値する者となるよう育てられる。
天に架かる一本の線 ニャリス城からマジ丘陵に架けられた長距離トラベーター。
ルメに帰る為、クラウとティアラが使用した。
天の道 旅人(リョセル)専用トクベツ街道を指す。ニャリスが製作した巨大トラベーター。城の屋上からマジ丘陵を繋ぐ最も安全な道。
リョセルの他に、ルト・ソイル一家・ハルトも存在を知っており、タルスで最も早く移動できる手段の一つ。サンディの案内で、セーゼもこの機密を知ることになる。
②, ⑤, ⑦
天命 レフトを守ることが、ニャリスに与えられた役割。彼女はこれを、「他人の列車を強奪(ジャック)してゴールを目指す」と表現している。
ドーリィ城で『創界の書』を読んで準備が整う頃には100年が経過しているので、相当なページ数だったのではないかと推測される。
「天より降り注ぐ土砂」 ニャリス手記。英語で記された書籍。土砂に関する内容、つまりサンディ・ソイルについて書かれた本。
タルス全土を旅したニャリスは、リョセルよりもサンディについて詳しかったようだ。もしかすると、ニコルから話を聞いたのかもしれない。
問い掛けと申し出 リョセルからクラウたちへ投げ掛けた言葉。内容はざっくり以下の通り。
二人には「本当にルメに帰りたいのか?」と訊いた後、ルトには「ルメに行きたいか?」と問い掛けた。残るなら、この城に住んで構わないと申し出ている。
透過 幽霊に搭載されている3つの機能のうちの1つ。障害物を擦り抜けることが出来る。
一般的な幽霊にありがちな能力。物を掴むことも出来るので、本人の意思で自由に操作できる便利技能のようだ。
逃亡 ル村で王様に病気を感染(ウツ)したことで、罪に問われたクラウたちは村を脱出する。
その時に選んだルートが近くを通るミョミョセ街道だった。この時、街道は川になっていて、二人は小舟で海を目指した。
東方のおとぎ話 6話2幕のタイトル。ヨハン・シュトラウス2世作曲。
インデックス・ストーリーの中で、6話だけは幕タイトルが(スベ)てクラシック音楽に由来する。先にタイトルを決め、それに合わせて話を構築した逆算スタイル。
動力切れ タルス停止(ダウン)の原因の一つ。
セーゼの機転でここまで辿り着いたものの、その時点で青い鳥が何処に行ってしまったのか、サンディたちに探し出す術はなかった。
ドーリィ 子どもの落書きから生まれた神。名無しだった為、自らドーリィを名乗り始めた。世界を創った「創界の女神」。タルスの基礎を作り上げ、早々に亡くなる。
第一世代にとっては、実体を伴った「母」同然の存在。それ以降の人間は彼女を直接知らない為、「崇拝対象」となっていく。
ドーリィ城 ドーリィと第一世代が暮らした城。後に「偉大なるニャリスの城」と呼ばれるようになる。
住人(住精?)が増え過ぎた為、第一世代の多くが城を出た。この時、精の一部はグルダム城に移住している。
ドーリィの『世界創造の書』 世界創造や摂理が独語で記されている。正式タイトルは『世界の摂理を書き綴る』。通称『ドーリィの書』。『創界の書』とも呼ばれる。単に『書』と記載されている場面もある。
リョセルが、ニャリスから引き継いだ最重要機密文書。複製・翻訳版は存在しない。
②, ⑦
人形ノ家杯(ドールハウス・カップ) 愛に満ちた家で行われる障害物レース。優勝した者だけが家を出られる。家の鍵は副賞。
メインの賞品は毎回違っていて、愛に満ちた家が自ら調達している。ティアラは家と取引し、自ら賞品となった。
特別製の(ヒツギ) リョセルの依頼で、窓ガラスの精が作ったルトの棺。眠っている間にルトの寿命が尽きないよう考慮された作りとなっており、棺内の「時間の流れ」を止める特殊機能を備える。
これは、「鼓動機能停止装置(ビーティング・ストッパー)」対策の品であると云える。リョセル立案・伝説並列書き込み機構(レジェンダリィ・ミラーリング・ストラクチャー)の要。中の者は棺が開けられるまで、目覚めることはない。
特別措置 ルュッツの意見が通り、海上教育委員会から1年の猶予が与えられた。
これにより、幼いリュトルが一人で(オカ)を旅することなく、より安全な船旅でルトの城へと送り届けられた。
特別な時計 ルメの寿命を持つ者を指す語。
タルス創作者曰く、レジェンダリィに与えられる職務上の相棒(パートナー)のこと。
途中で故障 ニャリスにはもう時間がなかった為、トラベーターの稼働テストは途中で断念した。
途中で止まる可能性もあったが、どうやら問題なく動いたようだ。
船渠(ドック) 船の建造、修理、係船、荷役作業などのために築造された設備及び施設の総称。陸で廃れてしまった技術・文化が、海ではまだ継承されている。
ナディ島には複数の船渠(ドック)があり、中央船渠(メインドック)には上架可能な設備もある。
ドッグイヤー 目印として「スターリィ・ブック」216頁の角につけられた折り目のこと。紙媒体好きにとっては、許されざる行為。
当然ながら、サンディのタルス来訪やニャリス城の停止(ダウン)についても書かれていた。記述量が膨大な為、サンディ一行は最低限の確認をして、城を出た。
扉の裏の扉 納戸の扉の裏に隠された扉。ルトが納戸で見つけた。
作中では扉について詳細な描写はされていない。意図的に情報を伏せているようだ。
(トモシビ) 息を引き取られた者たちが手にする蝋燭の()を指す。
この()が消えると、人々は強制的に土に還る。
トモダチ クラウとティアラを指す。ルトのエピローグで登場する語。
プロローグでは「友人」と表現。ルトは経験を積んで、背伸びをやめたようだ。
トラッティ・ヲァィ 東の海。船乗りの墓場と云われ、多くの海獣が生まれる海域。他の地域に比べ、海獣の生息数が圧倒的に多い。
潮流も難解で、海底の地形も複雑な為、船には案内が必要になる危険な海。漂流者は早々に命を落とすが、ハルトは運よく助けられた。
④, ⑥
力能率(トルク) 物体を回転させる力の大きさを表す単位。
悪の枢軸が力学にまで干渉した為、その余波でネジ巻き鳥の「トルク」がメダ駅に足止めされることとなった。
トルク 【ネジ巻き鳥】 タルスでネジを巻くことが出来る唯一の鳥。
トルク不在で世界が不安定になったことから、タルスの安全装置「鼓動機能停止装置(ビーティング・ストッパー)」が起動し、陸の殆どのものがダウンした。
力能率(トルク)の消失 一つの歯車が欠けた所為で、余波が膨らみ過ぎた結果、大規模ダウンがタルス全土を席巻。200年の空白が生まれた。
悪の枢軸の企み → 傾き(ニコルの軸が曲がる) → 力能率(トルク)の消失 → ネジ巻き鳥トルクの不在 → 鼓動機能停止装置(ビーティング・ストッパー)...という連鎖が、タルスの「褪せた金色」に繋がっていく。
トレム・レジ岩山(ガンザン) ニャリス時代にはなかった岩山。不安定な(ピーク)の一部が落ちたことで出来た地形。不用意に登ると、崩落する可能性がある。
この岩山を越えるには、斑猫(ハンミョウ)を道案内に雇い、洞穴を抜けていくのが最も安全とされる。1話でこの地名は出なかったが、クラウが閉じ込められた場所である。
①, ③, ⑦
トレリレ (ダイヤ)(キング)に追放されたレンガ職人。ノヘ駅近くに工房を構える。その正体はリョセルの旧友で、密命を受けた特務大使である。
秘密裏に弊害調査を遂行すべく「次元を自在に分断する力を持つ危険人物である」と吹聴し、人々の目を遠ざけた。
①, ⑦
ナイトメア 弊害の一つであると考えられる。花粉や綿毛のように、風に舞う程の小粒な悪夢。この悪夢は、主に嘆きを拡散する。
タルスの南西地域で量産・循環しているらしく、他の地域では見掛けない。
亡骸(ナキガラ) ルトはリョセルの計画でダウンしたに過ぎず、この表記の仕方は良いとは云えない。
やはり、ここでも読者のミスリードを誘う手として用いられたようだ。
凪の日 アシッド一派は、確かに安全を確認しながら救助活動に当たっていた。この日も晴れた凪の日だった。
しかし、一級航海士(チョッサー)の裏切りにより、船が難破。動けなくなったところに小規模噴火が重なり、全滅してしまった。
凪の平原 元は原色平原だった場所と推測できる。タルス全土が静まり返っていて、ここも呑み込まれてしまったのだろう。
サンディが訪れた時は、褪せた金色に浸蝕され、原色平原を構成していた弊害は(コトゴト)く根腐れしていた。安全に通り抜けられたのは良かったが、こんな冒険に面白味はない。
亡くなった彼女 2話プロローグにて、神が死んだことを明言している。
どうやら神にも寿命が設定されていたようだ。8才の少女の作り話の為、このような破綻はあちこちで見られる。
ナディスティ・タイス島 アシッド一派がアジトにしている東の海に浮かぶ島。通称・ナディ島。唯一の街の名はゴースティ。
タルスの絵本に登場する島国国家「エピタフ」の王女の名前でもある。重要拠点である為、存在自体が秘密にされている。
④, ⑥
名無し レフは、ニャリスに対し、頑なに名前を明かさなかった。初めは見知らぬ女性を警戒していた為、口を()くこともなかった。
しかし、ファンタジーめいた世界では自力で生きることも出来ず、ニャリスの保護を受け入れることにした。
7つの封印の書 6話5幕のタイトル。フランツ・シュミット作曲。
インデックス・ストーリーの中で、6話だけは幕タイトルが(スベ)てクラシック音楽に由来する。先にタイトルを決め、それに合わせて話を構築した逆算スタイル。
ナナヒャクフシ ナナフシに似た両生類。体長700mmから、7m前後にまで成長する。人を襲うことはないが、踏み潰してしまう可能性はある。
ァヒョ支流で、レフが見たナナヒャクフシは2mサイズ。生まれて100年も経っていない幼体と思われる。
七不思議 ニャリス城の精たちの間に伝わる噂。
肖像画の裏、甘い匂いの壁、洗濯カゴ、開かずの窓、声のする納戸、硬いベッド、井戸の底。
(ナビ)きの(ササヤ) 靡くという言葉は、「他人の意志・威力などに従う」という意味もある。そんな(ササヤ)きが風に(マギ)れていたとしたら、抗うことは出来ないだろう。
サンディがリギ・テダルの山頂を訪れたのは、単なる物見遊山ではなかったのかもしれない。
納戸 ニャリス城の納戸。4階の一番奥にある部屋。かつてドーリィの書斎だった所。
四畳半ほどの広さで、使われていない荷物が山積みになっている。ドア裏にマニア向け図書館の入口がある。
②, ⑥
難破船 座礁等で難破した船以外にも、船体を損じた難船を指す場合もある。
メタ・カラ号本体は何処かで破損し、乗組員も何らかの理由で全員命を落としたようだが、幽霊船としての航行は辛うじて出来ていた。
警備員(ニート) 自宅を警備して暮らす人をこう呼ぶらしい。ルメにも同じような言葉があったような..。
レ・レ・ミョ村のメタクリルさんの職業。やがて彼は、村から姿を消すことになる。
ニコル 筆軸(ホルダー)の精。偏光を求める性質を持つ。
悪の枢軸の企てにより「復讐者(アベンジャー)」に仕立て上げられた。長年、サンディが来るのを待っていた。
日記 タルスでは読書以外に娯楽も殆どない為、文字の書ける者はよく日記を書く。
ドーリィは天命を告げる為、ルトは文字の練習用、リョセルは三日坊主。
日蝕 地下世界タルスで起こる不思議な天文現象。
太陽の前を、巨大な黒い星が通り過ぎる為に起こる。黒い星の正体については現時点で情報がない。
二百年の空白 タルス全土を襲ったダウン期間。陸海の管轄から漏れた場所だけは、例外的にダウンを避けることが出来た。
正確な空白年数を明らかにしたのは、ダウンを回避したセーゼである。
ニャリス・セーテア 第一世代。迷子のレフを導き守ることを課せられた命。長くドーリィ城に居た為、1000と500年近い時を生きた。
言語学者。浸透技術者。3つのうち最後のセーテア。後にその功績を称え、レジェンダリィと呼ばれるようになる。
最重要機密「ドーリィの書」の初代保管者であり、その内容を知る「神に次ぐ貢献者」。亡くなる直前まで、常に左を気にして生きた。

第2話のプレートに描かれている人物。
①, ②, ③, ⑤, ⑥, ⑦
『ニャリス・セーテア武勇譚』 実際のニャリスの旅を元に書かれた子ども向け冒険活劇。英語書籍。ミョリス・テクトカ著。単なる児童書ではなく、旅の注意点・必需品にも言及した教材となっている。
全236巻に付録2巻が付いていて、マニア向け図書館に収蔵されている。ルトとダキも全巻読破し、冒険家としてのニャリスに憧れるようになった。
ニャリスという伝説 ニャリスは魔女だと云われているが、その実態は単なる博学で行動派なだけの女性だという。
神童と呼ばれたルトは、彼女の残した伝説を継承するだけの能力が(ソナ)わっている。
ニャリスの手記 タイトルは第8幕で出てくるが、『イィからナイショにしとくれっ』である。
全1冊で4つの章に分かれており、(スベ)て英語で書かれている。
ニャワトリ ルメでいうニワトリに似た鳥で、柔らかな肉質が特徴。タルスでも、その卵は安価な人気食材。
メタ・カラ号でもかなりの数が飼われていたようだが、多くが幽霊になっている。
水精(ニンフ) ティ湖に棲む妖精。水で出来た透明な姿をしている。
主に人型の水精(ニンフ)が役者をしている。
抜け道 ルトは、斑猫(ハンミョウ)を探して、危険な岩山を抜けた。
かつて友から聞いた話が、時を経てルトを助けたのだ。
沼ヘビ タルスに棲む沼ヘビの一族。グルダム大沼沢に王国を構える。人と同じ言葉を使い、複数の文字を扱うことが知られている。
高い保存技術を駆使し、古の書籍を多数保管する。人と共存する温厚な種族。数百~千年を生きる種族。
①, ②, ③, ⑤, ⑥, ⑦
沼ヘビの王 グルダムを統治する国王。
実力主義の沼ヘビには珍しく、王位は世襲制。
①, ③, ⑥, ⑦
沼ヘビの湖沼(コショウ) 湖・沼・池...等の総称。
セーゼの家出先である「沼ヘビの棲家(スミカ)」を指す。
沼ヘビの城 グルダム大沼沢(ダイショウタク)に建つ透明な塔。
元々、城は砂で出来ていた。ニャリスの実験に手を貸し、ルジダ王の代で美しい水の塔が完成した。
沼ヘビの棲家(スミカ) ニャリス城の南にある小さな湖沼。家出中のセーゼが棲家(スミカ)にしている。
殻供汰(ガラクタ)が流れ着く澱み場でもあり、王子自ら掃除する姿が目撃されている。
①, ③
濡れた金平糖 ティ湖の水精(ニンフ)が好むお菓子。醤油漬け麩菓子と並ぶ、おもてなし用の高級食材。
種族によって好みが異なる為、ここでは味について言及はしない。
ネジ巻き器械 タルスに存在する、ネジを巻くことで動力を得る器械。動植物から機器類まで、様々な種類がある。
体の一部又は全身に、滑車機能や歯車部品(パーツ)が仕込まれている。生命体と機械装置のハイブリッドのようなもの。どちらかに強く傾いているものも多い。
ネジ巻き鳥 トルクという名前の鳥。別名「不備喰鳥(バグイーター)」。不備(バグ)を処分する役割も担う。因みに、ネジ巻き鳥は金銭の授受はしないという。
壊れた自動販売機(ベンディングマシン)のバカになったネジを巻き続けていた為、秩序にズレが生じ、タルス危機に繋がった。...っていうかトルク、タダ働きさせられてる?
熱病 旅の途中でティアラが罹患。インフルエンザに似た症状だが、実際の病名は不明。
ル村の、薄っぺらなロバ耳王にも感染した。体力的に弱い者が餌食になるようだ。因みに、安静にしていれば(イズ)れ治る。
狙われた左 リョセルを指す語。当初の計画では、彼はグルダムに避難する予定だった。
不測の事態が起きた場合、ルトを目覚めさせる最終手段として自分を頭数に入れたのだが、疑似ダウンの効力を甘く見過ぎたようだ。
濃度測定キット ウ・クラを目指すハルトに、デコレーション博士が手渡した化学セット。ルトレーション研究所で、弊害研究をしていた頃にルトが作ったもの。
デコレーテア研究所が還元剤研究で手一杯だった為、手付かずで保管されていた。
残ったこの子 ルトを指している。
リョセルの心の声は、意外にマジメなものが多い。
ノヘ駅 タスカ・ムカ地所(ランド)にある、北の無人駅。現在は蒸気機関車の技術もなくなり、荒廃している。
微かに汽笛の音が聞こえてくる...という現象が起きている。リョセルはこれを「ジレンマを証明する」と表現。
紙に描かれたドーリィは、レフト存命の間は彼の部屋に飾られた。
恐らくレフトの死後、遺品が整理されたのだろう。
直流電圧(バイアス) 偏り・偏見・先入観...等を意味し、認識の歪みや偏りを表現する言葉として使われる。
沼ヘビの棲家に雷が落ちたことで、バイアスが掛かった。その為、「湖沼(コショウ)」の認識に(ユガ)みが生じ、グレーゾーンとしての安全地帯ではなくなってしまった。
灰色の鏡 ティ湖。グレーゾーンである湖沼は、ダウンの対象外だった。
役者たちは異変に怯え、劇の上演もせず、ひっそりと暮らしていた。
背信防止協会 海に生きる者たちで設立。「背信行為反対」を掲げる団体。
万が一、背信が明るみに出れば、懲罰を与えられる権限を持つ。船の乗組員は、強制的に会員登録される。
パイプオルガン 海上教育委員会が指導を行う場面で鳴り響く、荘厳な登場音。
登場は、指導の声のみ。姿を見た者はいないらしい。
水先人(パイロット) 船長のアドバイザーとしてその船に乗り込み、目的地まで導く役割を持つ。船舶交通と水域の安全を守る公共性の高い職業である。
ンァットに弟子入りしたハファッシュは、師匠お墨付きの一流パイロットに成長する。
④, ⑥
縄梯子(パイロットラダー) 海上に於ける人命の安全の為に、船に取り付ける装備。
中型船以上で、この装備のない船には、海教委の指導が入るらしい。彼らの介入により、どれだけの海員の命を守れているかは不明。
ハゥリス・ェア 第一世代。空想技巧会メンバーで地理学者。集落eastの工事主任として着任。発着所の名称を決め、その後も集落に留まった。
性格・言動はクールそのものだが、未知のものに目がない。死神として再就職したらしく、隻眼であったことも判明。ハルトに地理学の面白さを説く。
②, ⑥
冷たい北の海に落ちれば、命の保証はない。ニャリスがハルトを突き落としたのは手荒な手段だったが、闇に呑まれるよりはマシだと判断した為。
結果的に、この荒療治でハルトが覚醒。マリオットとの視界共有を認識させるに至る。
バカ正直 クラウに対するティアラの認識。
ティアラは悪い意味では使っていない。その逆で、クラウの正直さに好感を持っている。
博学なるセーテア 公共事業の総責任者として、着工挨拶をした頃の通り名。
ニャリスが初めて表舞台に立った時に広まった。
薄情な問い掛け 1話で初登場のリョセルが、クラウ・ティアラ・ルトに対し、このまま城に残る気があるか質問したことを指している。
戻ることの叶わないリョセルにとって、ルメこそが御伽噺(オトギバナシ)に思えたのかもしれない。
歯車 ニャリス城に集められた部品(パーツ)。リョセルの考案した伝説並列書き込み機構(レジェンダリィ・ミラーリング・ストラクチャー)に欠かせないもので、タルス全土から掻き集められ、必要な個所に組み込まれた。
また、この用語集の「見えざる歯車」の項目で示されている暗喩として「サンディ・ソイル」自身を指す言葉でもある。
⑤, ⑦
ルメとタルスを繋ぐエレベーター。どういう造りか不明だが、ワイヤレスである。ニャリスが最初に世界を見て回った時、マジ丘陵の頂上に設置。
精肉店タルスの裏口が昇降口となっている(不定期に繋がる)。タルス閉店による取り壊しで、このルートは塞がってしまった。
始まりの海 東のトラッティ・ヲァィ。ハルトが目を覚ました場所。
悪魔でも幽霊な彼が、漂流するハルトを救った。物語とハルトの人生が始まった場所でもある。
外れの森 集落southの近くの森。探し森を指している。
ニャリスが訪れたのは、弊害の影響が出始めた頃。
幽霊船に乗り込んだファーーフが見つけた海賊旗。メタ・カラ号の噂は、レ・レ・ミョ村まで届いていたようだ。
因みに旗のモチーフはアヒル。ファーーフは、相棒のチャイコフスキー28号を、この旗を参考にして作った。
発音グループ ーラ・カカドラル村の、最初の一音目について「んと発音すること」を信条とするグループ。代表はキャラガ村議。
彼らは「んら・かかどらるむら」と読むことが正しい...と主張しているが。。
白骨 メタ・カラ号の船内に転がる骨。長い年月を経て、骨だけが残ったようだ。返事はない。動くこともない。
人らしき骨もあったが、多くは食料として積まれていたトリの骨のようだ。他の幽霊はナディ島へ戻っていた為、船に残る幽霊は極僅かだった。
発着所 集落east(ル村)と集落west(リテ村)に建てられた駅。俗に北の駅、南の駅と呼ばれる。徒歩では移動に時間が掛かりすぎる為、汽車はニャリスの「←」捜索の旅には欠かせない。
この時、村人の利用許可も出した為、タルス公共事業と誤解された。実際には、継続整備をして貰う為の妥協策に過ぎなかった。
発展 第一世代と共に失われた栄光は、長い時を経る中で、徐々にかつての知識に追いつきつつあった。
しかし、導き手とも云うべき年長者は極僅かで、発展の速度はカメの歩みの如く遅い。
御伽噺(ハナシ) サンディが両親から聞いていたタルスの話。幼い頃のサンディは、童話という認識で楽しんでいた。
その中に出てくる沼ヘビは、両親を救ってくれた「賢く優しい存在」として登場した。
跳ね橋 ニャリス城の周囲には深い堀があり、表門のところに跳ね橋が掛かっている。少なくとも3m以上の橋ということが分かる。
7話にして、初めて外観が描写される。これだけ物語に登場していながら、我々はニャリス城の全容を知らないのかもしれない。
母なる靴下の海 疲れの溜まったルトがよく見る悪夢。
この夢の元凶は、云わずと知れたあの男である。
早くて、美味くて、安い店 南の発着所建設時に、集落westの要望で建てられたレストラン。無人だが、どこからともなく料理が出てくる。
当初はステキな店だったが、弊害の影響により、段階を追って劣化していく。
薔薇の後継者 「タルスの()り人」であるリョセルの意思を継ぐ者。「創界の書」を解読し、レジェンダリィの補佐と成り得ることが条件。
薔薇はリョセルの本名ローゼンシュティールを指しているのではないかと云われている。現時点では、この後継者に成り得そうな人物はハルトだけである。
ハルト ルメでの名はディートハルト・クリューガー。記憶を失くし、暫く「リュトル」という仮名で呼ばれた。一人称は「僕」→「俺」。
ルュッツ、リョセルに師事。リョセルの後継者で、隻眼。マリオットと視界を共有する。現在、地理学者として世界を巡っている。

第6話プレートに描かれている人物。
⑥, ⑦
ハルトの部屋 本編未登場。ニャリスの城で、ハルトに割り当てられた3階の部屋。
私物は殆どない。報告でたまに戻ってくるだけなので、ハルト自身もゲストルーム的な意識で使っている。
パンダ 獰猛な海の王者。白黒の模様が特徴的な獣。成獣になると、体長は18m程。
東の海で生まれ、成獣になると南の海を縄張りにする。北の海の秩序を守る為、意図的に生息域を分けているようだ。
斑海豚(パンダイルカ) 海獣。蛍光ミドリに光るイルカ。夜の舟旅では、明かりの代わりになる。人懐っこく、舟と並走して遊ぶこともある。体長は1.5~15m程度。個体によって成長差が大きい。
北の海に出没する。パンダ(海獣)と似た柄だが、正反対の穏やかな性格。護送中のハルトが見た12の影は、この海獣。
①, ⑥
斑猫(ハンミョウ) タルスの昆虫。体長は60センチ程と大型。人と同じ言葉を話し、災害級に大量発生することがある。
トレム・レジ岩山の洞穴に閉じ込められたクラウを、出口へ導いた。斑猫(ミチシルベ)の項も参照
①, ⑦
海獣封印処理(ビースト・シーラー) 海の安全装置。タルスが海洋生物を封印した現象。海獣たちが命を落としてしまわないよう先回りする仕組み。
ネジ巻き鳥不在という非常事態の発生から、その余波により発動した。陸の安全装置とは競合しない仕組みの為、グレーゾーンである湖沼は対象外となった。
鼓動機能停止装置(ビーティング・ストッパー) 陸の安全装置。非常事態時に起動する。地上の動植物が死滅するのを防ぐ為、タルスが取った対策。鼓動を打たせる機能を一時停止させる現象。
ネジ巻き鳥不在の余波で発動。海の安全装置とは競合しない仕組みの為、グレーゾーンである湖沼は対象外となった。
庇護者 『ドーリィの書』に書かれたニャリス宛の序文。
ニャリスが庇護者であることが記されている。この時点で、庇護対象が何かは書かれていない。
左目 リュトル(幼少期のハルト)の左目。ルュッツの教えに従い、別れ際、盲目のマリオットに与えた。
後に覚醒したハルトは、マリオットと互いに視界を共有していることを自覚する。
左目で捉える深海 マリオットの視界を共有している状態を指す。マリオットが見ている海の世界を、ハルトの「無い筈の」左目が見ている。
逆に、ハルトが見る世界は、マリオットの「無い筈の」右目で見ることが出来る。ルュッツが結んだ特別な絆。
本編未登場。ルト用に作られた「特別製の棺」と比べ、幾らか簡易的な木製の棺。準備が間に合うように...と、このような設計になった。
沼ヘビの協力で、停止(ダウン)後にタルス全土へ配置された。鉄壁の守りとは云えず、全動植物の4割程度は寿命が尽きたという。この状況で6割が助かったのは奇跡的と云える。
引越し 手狭になったドーリィ城から、外の世界に出る為の準備。人数が人数なだけに、とんでもなくバタバタしたという。
ニャリスは梱包作業を途中で放り出し、『ドーリィの書』を開いたらしい。その後、城に引き返して読み耽る程、続きが気になっていた。
必然 ニャリスが経験した避けられない事柄。
神である筈のドーリィでさえ亡くなっていることから、長命なニャリスにも死期が迫っていることを確信する。
一際ゴージャスな服を着た威厳ある女性 恐らくこの人物がタルスの女神であると思われる。
この時点で、彼女には名前がなかった。多くの精たちに名前がないのも、これを踏襲したのかもしれない。
1つ目の歌 ウ・クラのお盆最終日に歌われる、1番目の歌。
黒装束の働きぶりを褒め称える歌詞。
人の道 レョレョ街道再整備工事の依頼時に使われた仮の名称。
工事は、レ・レ・ミョ村の技術者集団が担当した。
人々の記憶 舟の上からウ・クラ無間地帯を見上げていたクラウが見た光景。クラウより目が良い筈のティアラには、何も見えなかったらしい。
狼煙のような(モヤ)のような白っぽいものが、無間(ムゲン)地帯と思しき場所から立ち昇っていたらしい。クラウはそれを、思い出から蘇った「人々の記憶」だと感じたという。
ピノキオ ルメで有名な童話。
第1話で、大きな口に吞み込まれそうになる描写があり、クラウの脳裏に浮かんだワード。
秘密基地 ナディスティ・タイス島を指す。乗組員がナディ島のことを知るのは、2年目以降。機密漏洩を防ぐ為の措置である。
取り残された5名の幽霊は、まだ新米だった為、島の情報を知らされていなかった。
病床 アシッドは救助活動中に命を落とし、その後、自力でナディ島まで戻った。
乗組員の殆どが島に戻ったものの、それまでの心労が(タタ)り、病に倒れてしまう。
拡がりの無い無限 実際には普通の場所だが、果てが無いように見える不思議な場所。「閉ざされた無限」という言葉から、クラウとティアラは其処が果て無き場所ではないと理解したようだ。
不安定な(ピーク)の中腹から頂上を見上げると、そのように感じる。
広場 ルメのとある街にある広場。
クラウとティアラがよく遊ぶ場所で、隅に涸れ井戸がある。
不愛想な水精(ニンフ) 勾留(コウリュウ)されたクラウとティアラの味方で、脱獄の手助けをしてくれた。
不愛想ではあるものの、心根の優しい水精(ニンフ)
不安定な(ピーク) タルスの南西にある山。何だかうねうねフラフラしていて、麓にあるリテの村人たちを落石の危険に(サラ)している。ニャリスの死後、大規模な落石が起こり、トレム・レジ岩山が出来た。
第2セーテア捜索中のルトも、ヒントを求めて訪れた。中腹辺りにルメと繋がる穴があるという話だが、詳細は不明。
①, ③, ⑦
フィアリス・デコレーション博士 気の好い蚤のおじいさん。体長2センチ程度。人と同じ言語を使う。誰とでも仲良くなれるタイプ。地下世界を侵食する弊害について研究している。
大抵は「博士」と呼ばれる。リョセルからは「御大(オンタイ)」と呼ばれる程の大人物。銀色の勲章は、かつて軍人だった頃に受勲したもの。
①, ③, ⑥, ⑦
逃れられぬ宣誓(フェイタル・スウェア) fatal swear は、地下世界の正式名称。ティアラによって「タルス」という通称を与えられている。
タルスで生まれた者は、他の世界の存在を知ることはないので、これらの名を意識することも認識することもない。
②, ⑦
フェゲト 本編未登場。用語集でのみ伝えられる(スナ)ヘビ。化学研究者。
ニャリスの浸透実験を支えた化学者。ニャリスや浸透実験に関する著書を多く執筆。筆名(ペンネーム)はヘルミェネス・フェゲトだが、それが本名かどうかは分かっていない。
部外者 1話でクラウたちが自らを部外者と表現している。また、リョセルはそれとは違った意味で、部外者である自分が表に出てはならないと思っている。
リョセルは頑なに「レジェンダリィ」という称号を拒んでいる。彼自身、彼がニャリスと同等に扱われることを良しとしていない。
①, ③
部外者の旧友 部外者とはリョセルを指す。その「旧友」=「トレリレ」。
知り合った経緯は明かされていないが、タルスで特別視されるリョセルにとって唯一の友。
副賞の鍵 愛に満ちた家を出る為のカギ。
人形ノ家杯(ドールハウス・カップ)の優勝者に与えられる。
フクロウ 探し森で、一晩に2万回鳴く鳥。
嘆き続ける「愛に満ちた家」の為に毎晩話し掛けているが、未だ報われず。。
①, ②
不孝意識 不孝者の残像は、母であるドーリィより先に亡くなったという罪悪感を引き摺っている。
言葉遊びに翻弄され、自分の本質を狂わされたに過ぎない。この罪の意識が薄れれば、弊害も消えると予測されている。
不孝の影 不孝者の残像を取り囲む(モヤ)
近くで見るとあまり気にならないが、少し離れた場所から見ると、まるで影を纏っているかのように見える。
不孝者の残像 弊害の一つ「不孝の気配」の源であり、そこから派生した「不幸」を(モタラ)す。不幸から派生した「狂気」を撒き散らし、原色平原を作った原因。不孝を纏った影のような存在。
人と同じ言葉を話し、デコレーション博士とは友人関係にある。後に、「未だ命が始まっていない」状態であることが判明した「試作セーテア」の1つである。
①, ②, ③, ⑦
不躾な親 ニャリスたち第一世代にとっては、ドーリィは少し前まで一緒に暮らしていた母親だった。
生前は決して語ることのなかった真実を、本の中で突然明かす不躾さは、ニャリスも驚くほど。
無精髭 ニャリス城でクラウたちを出迎えた男。また、リュトルを迎えに来た男。状況によっては「無精者」「中年男」と表現されることもある。
目次物語では、ほぼ間違いなく師傅(シフ)リョセルを指す言葉として定着している。
①, ⑥
無精者 師傅(シフ)リョセルを指す言葉。状況によっては「無精髭」「中年男」と表現されることもある。彼が場を仕切っている時は、非常事態と見て良い。
レ・レ・ミョ村が雪解け水によって半壊した時は、再建に力を貸している(ルトが別件で不在だった為)。
①, ③, ④, ⑤, ⑦
腐蝕 不孝者の残像が原因で、平原の草がムラサキに腐り始めた現象。
博士とイスァティリス・セーテアは、還元剤で腐食を止めることが出来ると予測した。
2つ目の歌 ウ・クラのお盆最終日に歌われる、2番目の歌。
かつて過ごした地を懐かしむ歌詞。
『2つ目のお話』 ニャリスが目次物語2話を俯瞰的に表現した語。
彼女は『ドーリィの書』で世界の成り立ちをある程度把握している為、タルスを舞台にした「お話」という認識がある。
復興 レ・レ・ミョ村を襲った天災から、村人の生活が立ち直ったことを指す。
ルトが城に戻る頃には、リョセルも復興支援を終えて帰城していた。
復興支援 ルトが研究所を辞した後で天災が起き、レ・レ・ミョ村の復興にリョセルが駆り出された。
30名程度の小規模の村だったことや、リョセルの要望によりグルダムから物資の支援があったことは、本編では語られていない。
船乗り 船の乗組員。海員(カイイン)とも呼ばれる。
タルスでは、船長もひっくるめて「海員」と定義されている。
不滅の旋律を奏でる者 タルスの要であるルトを失わないよう、裏で策を講じたリョセルを指した語。ダウン対象のニャリス城を人為的にダウンさせることで、ルトの延命に繋げる計画だったが失敗した。
悪の枢軸の企みにより、ルトは強制的・永久的な昏睡(ダウン)を強いられる。その後、リョセル自身も弊害による停止(ダウン)対象となり、城で眠りに就いた。
不毛 ウ・クラ無間(ムゲン)地帯の弊害。「実りが望めない、無駄、無意味」という、意味通りの害が(モタラ)される。
()の地が、リサイクルを待つ魂の一時保管場所になった原因。本来、魂は直ぐにリサイクルされるが、ウ・クラで長期間保留となっている。
麓の村 レ・レ・ミョ村。リギ・テダルを下りたレフが、最初に辿り着いた村。
状況を把握していなかった為、危険と判断し、村人に助けを求めることはしなかった。
浮遊 幽霊に搭載されている3つの機能のうちの1つ。生前の重量も影響するようだが、海上または床上数十センチを浮遊することが出来る。
イメージとしては、ガスの抜けかけた風船のような感じ。高い場所から落ちた場合、ある程度のソフトランディングが可能。もはや死ぬことはないので、急降下したところで問題はない。
小学校(プライマリー) ルメのプライマリースクール(小学校)のこと。
目次物語では、「11才」という年齢がキーになっている。
①, ⑤
黒き大広間(ブラックホール) 高密度天体(ブラックホール)黒き大広間(ブラックホール)を掛けた駄洒落(ダジャレ)
外から見れば真っ黒だが、お盆の時期は中はキラキラ明るい。ブラックホールの名前の由来は、お盆以外の時期に分かる。
煉瓦(ブリック)・ジャングル 人形ノ家杯(ドールハウス・カップ)での、8つ目の扉の先の景色。
このことから、クラウとティアラはレンガ造りの街に住んでいることが分かる。
プラシーボ硬貨 ファーーフが「天界への入口」で手に入れたコイン。神のエキスの水溜まりに沈んでいた。
思い込みで症状改善に繋がる効果がある。アシッドの病を治す為に使われた。
船橋(ブリッジ) 船内の最上階に位置しており、船を操船する上で重要な計器類が集められた場所。「船橋(センキョウ)」と「占拠」を掛けた駄洒落(ダジャレ)には、殆どの者が気付かないという。。
舵の操作は、操舵手(クオーターマスター)が担当する。
歯車復元計画(プロジェクト・ギア・レストレイション) ハルトの旅に便乗した、博士の弊害解明プロジェクト。
弊害の発生理由とされる「失われた歯車」を探す旅に付けられた、ちょっと大袈裟な名称。この計画名も、モチロン博士の案。
『プロトタイプ後記』 ルトが纏めた書簡。ニャリスの試作である、2つのプロトタイプ・セーテアの捜索と、彼女たちのその後について記録した機密文書。
月キツツキがグルダムまで届け、現在は王立書庫で厳重に管理されている。グルダム国王は、この件でルトに感謝の言葉を送っている。
噴火 本編では触れられていない。「天界への入口」で起こる海底火山の爆発。
直近で小規模噴火が群発した際、アシッド一派が人命救助に向かったが、一人として生きては戻れなかった。
文通 大抵、セーゼが関係している。相手は、ルトやサンディ・ソイル。
タルスの木の空洞(ウロ)に投函すると、どんな宛先にも届く。
弊害 タルスに不具合や機能障害を起こさせているもの。至る所に蔓延し、浸食が進んでいる。弊害の余波で新しい弊害が生まれる等、相互に影響し合う。
しかしながら、レジェンダリィ・ルトは世界を構成する部分(パーツ)から弊害が完全消滅することを危惧してもいる。
①, ③
弊害研究 弊害の抑え方・封じ方について研究する者と、弊害を(モタラ)す存在や影響について研究する者とが居る。
デコレーション博士やルトは、専ら後者の研究をしていた。博士とイスァティリス・セーテアは、前者の研究を始めた。
弊害対策浄水機構 グルダムに広がった弊害対策として、リョセルが設置した「浄水機能を備えた施設」を指す。
リョセルはニャリス手記を読み、グルダムの水が濾過した海水であるという秘密を知る。書庫の精の手助けもあり、無事設置に至った。
ヘイ・ジャム タルスの携帯保存食。干草のジャム。栄養価の高い草を使って作ることが多い。ガラス瓶で保存し、持ち歩く際もやはりガラス瓶のまま。
旅をする者たちの貴重な食糧である。一年ほど()つらしく、どこの村にも常備されている。
①, ⑥
ドーリィが初めて描いた動物。簡単な形状のものから描き始めたようだ。
この蛇は、(スナ)ヘビの祖先と思われる。
操舵手(ヘルムズマン) 船舶の舵を運用し、船を操縦する役割を持つ船員。菊花(キッカ)煉獄(レンゴク)散華(サンゲ)の幽霊トリオ。
カワイイ(縫い包みの)外見が人気となり、幽立救命艇協会の広報も務める。
偏依(ヘンイ) 一方へ偏ること。
バイアスが掛かったことで、「偏ったものに変異」した認識が、湖沼(コショウ)をダウン対象に摩り替えてしまった。
偏光(ヘンコウ) 筆軸(ホルダー)の精・ニコルが、好んで求める光。電場および磁場が特定の(振動方向が規則的な)方向にのみ振動する光のこと。
もっと詳しく知りたい人は、専門書を読んでね。ルメにもある筈だから。
変人4人組 第一世代の中でも、特に空想論議が好きな面子。彼らの知識量は飛び抜けている。
キスェリス・メトロ、ハゥリス・ェア、ツォリス・ラトファーィヤ、ミョリス・テクトカ。
自動販売機(ベンディングマシン) 2話でメダ駅に設置が決まった自販機。
1,3,7話登場時は、調整中でお釣りを返さなかった。5話で修理され、正常稼働が確認されている。
①, ②, ③, ⑤, ⑦
便利な3つの機能 メタ・カラ号で、ソットリットを助けるべくウナ・ルニ~ルが申告した幽霊の特性。
一般的な幽霊には、「浮遊」「透過」「無呼吸」の3つの機能が搭載されている。
冒険学者 テクトカ著『ニャリス・セーテア武勇譚』では、冒険学者という肩書で、ニャリスが洞窟探検や秘宝探し、未開の地を探索したりする。ルメにも似たような動物アニメがあるらしい。
気難しい老女(オバサン)から、ルトの認識が180°改められている。娯楽の影響力は計り知れない。
冒険に身を置く少年 レ・レ・ミョ村から原色平原に通っていたルトを指す。よそ者であったルトは、寝に帰るだけということもあり、村人との接触は最低限にしていたようだ。
研究所が出来たことでルトは村を去ったが、ルトと年の近かったファーーフは、遠巻きに見ているしかなかった彼に憧れを抱いたという。
訪問者記録 ニャリス城に入る際、ゲストが記名をする台帳。
誰がいつ訪れたかを把握することは有事の際、非常に役立つ。
甲板長(ボースン) 甲板(コウハン)部員全体の指揮・管理を行う。船の操縦、船体の保守、積み荷の管理などに従事する船員の職長。
煉獄(レンゴク)が任命されているが、結局口を開くのは菊花(キッカ)である。
保護局 海教委の定めた、異端者(ヒツジ)の収容所。詰まりは、ニャリス城。
面倒事は、他人に押し付けるに限る。リョセルは気に入らない厄介者だが、上手く使えば便利な「羊飼い」認識。
この時点で、タルスはまだ「4話」を引き摺っている。「埃」と「誇り」を掛けた駄洒落(ダジャレ)
褪せた金色は、森の木さえ腐らせるようだ。タルス全土がこの脅威に(サラ)されているなら、それは危機的状況に他ならない。
干草のジャム ヘイ・ジャムと呼ばれる、タルスでは一般的な保存食。
安価な為、旅の途中で拾ったゴミ同然の殻供汰(ガラクタ)とも交換して貰える。
星の本 サンディが「スターリィ・ブック」のことを、そう呼んだ。
一行は、直近の出来事のみを確認した為、本編で「生命の誕生とは逆の内容」=「タルス停止」について触れている。
(ホスト) 愛に満ちた家を指す。
弊害により歪められているものの、この家は客人(ゲスト)を持て成す主人(ホスト)であることに違いない。
北極星 タルスの空に輝く星の一つ。
ルメと同じく、方角を確かめる時に利用する星。ハルトは師・ルュッツから教わったようだ。
ポルターガイスト ルメやタルスで使われる「騒がしい霊」という意味の言葉。
騒がしい冷蔵庫を何と云うのかは知らないが、「ポスターアイドル」でないことは間違いない。
筆軸(ホルダー)の精 ニャリス城に棲む精。ニコルという名前を持つ。
筆軸(ホルダー)が曲げられ、図らずも「悪い噂を実現させる」力を得ることになる。
迷子の少年 歩き森に保護されていた迷子。食料がなかった為、木の根を齧って蜜を(スス)って飢えを凌いだ。
ドーリィが創界の書に記した「←」であり、ルメ出身のレフト・ローゼンシュティールを指す。
②, ⑦
曲がった筆軸(ホルダー)の精・ニコル 元は無害な「筆軸(ホルダー)の精」だったが、悪の枢軸の企てにより、自覚なく大きな力を得るに至る。
その力で、図らずも世界の力学に干渉し、力能率(トルク)の消失を招く。更にその余波で、ネジ巻き鳥が足止めされることとなった。
マジ丘陵 大陸の南東にある丘。ニャリスの流した噂で、人が寄り付かない場所。
頂上にはルメに繋がるワイヤレスエレベーターが備え付けられている。ニャリス城の屋上から繋がる巨大トラベーターの終着点でもある。
①, ⑤
師傅(マスター) 通常、「シフ」と読まれる語。一般的な意味は、貴人の子弟を養育し教え導く役を指す。リョセルの尊称であり、肩書き。
古き記憶を継承する沼ヘビの中には、ニャリスが記した「レフ」という名を使う者もいる。
③, ⑤, ⑥
師傅(マスター)レフ セーゼは古文書好きが高じて、グルダム王立書庫でニャリスの記した文献を読み漁っていた。
ニャリスが一度だけ記した「レフ」という愛称が、リョセルを指す名であると知り、それ以来セーゼは無精者を「師傅(マスター)レフ」と呼んでいる。
③, ⑤, ⑥
間詰(マヅ)みな男 船頭の一人。()を詰める男。
恐ろしく距離を縮めてくる男で、かなりせっかちな性格。
窓ガラスの精 グルダム城に棲む精。木枠の精の親戚。
リョセルの依頼で、ルトの為に特別な棺を制作。
窓口再開 相談センターは、ルトの弊害調査で休業中だった。
ルトの帰還により、営業を再開したのだが、その(カン)に溜まっていた依頼が殺到した。
マニア向け図書館 ニャリス城にある秘されし図書館(シークレット・ライブラリー)。創世に関する書物や、ルメの書物が数十万冊ほど保管される巨大図書館。緊急連絡網も完備。
管理者は、第一世代から書庫の精に移っている。納戸の扉のウラ側に入口がある。
②, ③, ⑥
マニア向け図書館の入口 納戸(部屋)の内側からドアを見れば、一回り大きな扉がある(重要機密の一つである為、本編で入口の詳細は語られていない)。
小さい扉は、ドアノブが向かって右にあり、納戸の出入りに使われる。大きい方の扉は、ドアノブが向かって左にあり、マニア向け図書館の出入り口となっている。
②, ③, ⑥
間抜けな男 船頭の一人。間の抜けた男。
ぼんやりした男で、かなりおっとりした性格。
事務長(マネージャー) ィフルェミ〜ド追跡時のファーーフの肩書。これといった船舶資格を持たないファーーフだが、追跡の指揮及び幽霊の管理くらいは出来る筈。
実際は、マネージャーというより、アテンダントクルーに近いかもしれない。幽霊のお世話係である。
魔の山 リギ・テダル山脈。
タルスの中で最も大きく、最も美しい山だが、同時に恐ろしさも感じる。
迷い人 ← ニャリスの天命。
左向きの矢印は、レフト・ローゼンシュティール(左)を表している。どうやら英語読みをした言葉遊びらしい。
マリオット ハルトに拾われた盲目の海獣。ダックスと呼ばれる種類。拾われた頃は15センチ程度の仔犬形態だったが、20m級の成獣に育つ。世話をしてくれたハルトに懐く。
貰い物の左目で光を捉え、ハルトと視界を共有する。盲目改め、隻眼(セキガン)の海獣。名前は「マリオット盲点」より命名。離れていても、常にハルトのことを気に掛けている。
マリオット盲点 誰にでもある「見えないスポット」のこと。ルメにも同じ言葉がある。
覚醒したハルトとマリオットは、互いに補い合う関係。どちらも「見える筈のない」ものを見ている。
見えざる歯車 サンディ曰く「謎の部品(パーツ)」。彼女は「歯車」を何かの暗喩と捉えたようだ。
これは「時の歯車」「生命の歯車」「歴史の歯車」のような、世界を動かす一部(パーツ)としての歯車を意味していると思われる。
見送りの朝 1話10幕2章を参照。
クラウとティアラの旅立ちを見送った。
自らを(マット)うする者 15才でレジェンダリィの称号を贈られたルトが出した答え。誰もが「いつもの顔」でいられる日常を目指したい、という考えを示した。
レジェンダリィと呼ばれることを否定はしないものの、自らは凡庸(オーディナリィ)を名乗ると表明。
見たこともない色のソラ ルメでは、空の色は青・オレンジ・ピンク・黒といった朝夕の時間帯でこれらの色が見られる。
しかし、サンディがタルスで最初に見た空の色は、褪せた金色だった。
斑猫(ミチシルベ) 同時に斑猫(ハンミョウ)の項も参照。
斑猫(ハンミョウ)という虫は人が近付くと逃げ、度々後ろを振り返る性質がある為、「ミチシルベ」の別名を持つ。
道の端 サンディ視点ではトラベーターの端ということで、「マジ丘陵」を指している。
本編でも微妙に触れているが、セーゼ視点では「未知の橋」という...またこれも駄洒落(ダジャレ)。。
3つのセーテア ニャリス・セーテアが生まれる以前に「セーテア」として描かれた個体が2つあった。
2名は其々、弊害を撒き散らす不孝者の残像、雨を嫌う緑青の雲になった。
③, ⑦
3つ目の歌 ウ・クラのお盆最終日に歌われる、3番目の歌。
心から遺族を案じ、気に掛ける内容の歌詞。
未踏の泥濘(デイネイ) ウ・クラ無間地帯を指す言葉。死神とハルト以外、生きて足を踏み入れた者がいなかった為、これまで情報がなかった。
長年、弊害の発生源と推測されていた暗黒の地。実際には、リサイクル待ちの魂の保管場所だった。
見届ける者 サンディの旅の同行者・セーゼを指す。サンディは、グルダムの回復が確認できた時点で解散すると思っていたようだ。
セーゼは、ニャリス城までダキを送っていくサンディに最後まで付き従うと申し出た。
ミニチュア 愛に満ちた家で保護されている生き物たち。どんなものも、家の中ではミニチュアサイズになってしまう。
人とは違った不思議な形状をしているものが多いが、弊害で元の形を見失ってしまっている。
見守る どうやらリョセルは、タダの無精者ではなかったようだ。
ルトや精たちを導く者は、やはり表舞台に立ってはならない存在のようだ。
苗字 タルスでは苗字を持つ者と持たない者が居る。レ・レ・ミョ村の人々は苗字を持つ者が多い。一方、他の村では殆ど苗字を持たない。
また、グルダムの沼ヘビはニャリス時代には王族以外が苗字を名乗っていたが、今では殆ど使われていない。
ミョミョセ街道 タルスを袈裟懸けに横切る最大の街道。ニャリス時代、レ・レ・ミョ村主導で整備された。
大雨により川になってしまう危険な道だが、流れに身を任せれば、リテ村からル村までの最短ルートとなる。
①, ③, ⑤, ⑥
ミョリス・テクトカ 第一世代。ボードゲームマニアで最高の指揮官ではあるものの、目立つのが嫌いな為、メトロに議長を押し付けた。浸透実験を提案した張本人。
空想技巧会の参謀(ブレーン)で、ニャリスの計画参謀も務め、整備事業全体を成功に導いた影の功労者。匿名でニャリス関連本も数多く執筆。ニャリスがリョセルを連れて戻る前に城内で亡くなる。
無音主張グループ ーラ・カカドラル村の、最初の一音目について「無音」を主張するグループ。彼らは「ら・かかどらるむら」と読ませたがっている。代表はショスカ村議。
対立しているのは「発音」主張グループで、どちらも人数はほぼ同数の為、決着がつかない。第三勢力として「無関心」グループがある。
無関心グループ 本編未登場。ーラ・カカドラル村の、最初の一音目について「興味がない」と無関心なグループ。グループと銘打っているものの、この第三勢力に属しているのは実質ルト一人である。
他の二つのグループが同数の為、ルトを取り込んだ方が勝利する構図となっている。投票権が発生するのは6才からなので、村の最年少ルトは板挟みの状況。
無傷 沼ヘビの棲家にいたセーゼの助言により、クラウとティアラは怪我なくティ湖に辿り着いた。
雨の勢いがあまり無かった為、川の途中の湖でうまく止まれたのだろうと推測される。
無間(ムゲン)地獄 ルメでは仏教の八大地獄の八番目とされ、絶え間ない苦しみが続くと云われる。阿鼻(アビ)地獄とも呼ばれる。
タルスでもほぼ同様の意味で使われるようだが、宗教文化は言い伝え程度にしか存在していない。
無呼吸 幽霊に搭載されている3つの機能のうちの1つ。呼吸をしなくても大丈夫。
一般的な幽霊にありがちな能力。特に肺呼吸がNGの海では、とても有用な機能と云える。
タルスには大小様々な昆虫が生息する。地中に暮らすもの、川辺を好むもの、森に寄生するもの、闇に紛れるもの...等。
兎に角、これだけ多くの虫が音を立てれば、それなりの騒音になることもある。タルスの旅に耳栓は必須なんだとか。
無私存在 後世の者たちが描いた幻想のニャリス像。実際のニャリスは無私(ムシ)などではなく、私欲に近い使命で動いていたに過ぎないのでは?
そんな憶測と手記の内容を踏まえ、サンディはルメで聞いていた話を頼りに「両親の旅路」を辿ることにした。
無人駅 北のノヘ駅、南のメダ駅。
かつて栄華を誇った最先端の科学技術も、失われて久しい。
無人島 東の海に幾つもある島。利用する者もいない為、特に個々の島々に名前もない。
不慣れな船では辿り着けない、危険な場所にある。何故か、祈りの場が設けられていることが多い。
ムラサキ 原色平原の草の色。
弊害を示す色でもある。
①, ③
村人 タルス各所に点在する村で生活する人々。第一世代の子孫たち。
大気が体に合わなかった為か、平均寿命は70才前後。話すことは出来るが、識字率は3%を下回る。
明快!デコレーテア研究所 セーテアとデコレーション博士の弊害研究所。建物はルトレーション研究所を再利用した。
ルトが研究から手を引いたことで、イスァティリス・セーテアが新たな助手となった。腐食を止める還元剤の研究をしている。
③, ⑥
明確な目的 2話プロローグでの言葉。
ニャリスの人生は(スベ)て、いつか出会う「←」の為のものであり、その行動理由も(スベ)て「←」の為だった。
盟約 ハルトがマリオットと交わした兄弟の契り。
盲目のマリオットに自身の眼球を差し出しており、時々痛むこともあるらしい。
手紙(メール) セーゼが棲家を発つ時、最後に(シタタ)めた手紙。
後にこの手紙がニャリス城でサンディに届き、匿名の文通相手がセーゼであることが判明する。
郵便(メール) ルメでは主に郵便屋さんが仲介してくれたり、IT端末で受送信したりする。タルスで郵便を受け取る際は、事前にお知らせ音が鳴る。
タルスでは手紙は木の空洞(ウロ)に投函し、受け取り時には空中から手紙が現れる。重力には勝てないようで、手紙はヒラヒラと舞い落ちてくる。
女神 名前はドーリィ。地下世界を創った神。
寿命により、子どもである第一世代を残して逝去。
目覚めよと、われらに呼ばわる物見らの声 6話3幕のタイトル。ヨハン・ゼバスティアン・バッハ作曲。
インデックス・ストーリーの中で、6話だけは幕タイトルが(スベ)てクラシック音楽に由来する。先にタイトルを決め、それに合わせて話を構築した逆算スタイル。
メ・シェェ・エ 北の海で消息を絶った冒険家。帽子が嫌いだったと伝えられている。
彼の無謀さを教訓とする為、北の海にその名が付けられた。
メシェェエ(カイ) タルス北側の海。多くの者が敬意を込め、「弱肉強食の北海(ホッカイ)」と呼ぶ。多くの海獣が棲み家としている。
無謀の冒険家「メ・シェェ・エ」が散った海域。
①, ④, ⑥
メダ駅 不安定な(ピーク)の麓にあった南側の無人駅。ニャリスの死後、不安定な(ピーク)が地形を変える動きをした為、駅が丸ごと中腹に持ち上がった。
自動販売機(ベンディングマシン)が設置されている。リョセルは「自転を彷彿とさせる駅」と表現。
①, ②, ③, ⑤, ⑦
メタ・カラ号 リバティ船級の大型調査船。公共事業時代に「第3セーテアに捧ぐ高速帆船」として作られた遺物。
アシッド船長の指揮下で船が難破。全乗組員が命を落として幽霊となる。ベテラン勢は個別に島に戻り、取り残された新米たちが幽霊船を操作し、海を彷徨っていた。
メタクリル 本名は、メタクリリック・アシッド。ファーーフ家の隣人で、陽気なニート。村を出た(ノチ)、ナディ島に居を構え、メタ・カラ号の427代船長として調査団を率いた。
天界の入口で救助活動を行っていた際、船が難破し、アシッド一派も全滅した。
④, ⑥
憂鬱(メランコリィ) 原色平原の弊害の一つ。影響を受けると、突然憂鬱になり、泣いたり塞ぎ込んだりする現象。研究所内に残像が居た所為で、弊害を招き入れてしまったようだ。
不孝者の残像(最初のセーテア)も、この弊害が原因で急速に儚くなってしまったと推測される。平原と残像が互いに弊害を誘発し合った結果、弊害の多発地帯になったと考えられる。
③, ⑥
面会 クラウとティアラが、勾留中のルトを訪ねてきたこと。クラウは「この件には筋書きがあるように思える」と疑問を呈す。
二人の訪問は、裁判で無実を訴える積りだったルトが、考えを変えるキッカケを作った。後に大人物となるルトが生き延びる転機となった瞬間である。
持ち物リスト ルトの一人旅の準備で、ダキが用意したリスト。
水や食料、緊急時の発煙筒...ほか、『ニャリス・セーテア武勇譚』で読んだ旅の必需品が含まれる。
最も強い雨 リテ村周辺で降る雨。弊害の一つ。レインという名の魔物が降雨を操っていると噂される。
少し降るだけで、ミョミョセ街道が川になる程の雨量となり、とても危険。
①, ⑥
物語の始まり この「始まり」とは、目次物語の第1話が始まった場所という意味である。
クラウたちから旅の経緯(イキサツ)を聞いていたルトは、彼らが辿った道の始まりに何かあるのでは?と推測した。
物語の始まりに発つ ルト不在の為、リョセルが復興支援に当たることとなった。
この章タイトルは、目次物語の「4話が始まるレ・レ・ミョ村へ出発する」という意味である。こんなまだるっこしいのじゃなく、単に「出発!」で良いと思うんだけど。。
役目 ルトの弊害研究は、イスァティリス・セーテアに引継ぎ、一旦役目を終える。
3年余りの月日をかけてタルスの異変と向き合ってきたルトは、善き友人を得るだけでなく、弊害そのものについての理解も深めた。
やっかみ アシッド一派は、海の荒くれ者たちからは妬まれていたようだ。
やがて正規の調査から退き、闇に紛れて独自の調査を始めるに至る。
野暮用 リョセルの用事。珍しくぼやきもせず、ニャリス城を出て行った。
実際、リョセルはルト以上に弊害に詳しく、調査の規模も内容もルトの比ではない。
ウ・クラ無間(ムゲン)地帯の、通常操業の状態。
お盆が終わると、ウ・クラの街は闇に覆われる。
憂鬱なセレナード 6話6幕のタイトル。ピョートル・チャイコフスキー作曲。
インデックス・ストーリーの中で、6話だけは幕タイトルが(スベ)てクラシック音楽に由来する。先にタイトルを決め、それに合わせて話を構築した逆算スタイル。
優秀である彼女 プロトタイプ・セーテアに対するニャリスの評価。優秀であると褒め千切っている。
この言葉は、後に言葉遊びとして活きてくる。
有終の命 終わりある命のこと。
これに拠り、イスァティリス・セーテアが誕生した。
幽閉 セーゼが風の噂に聞いた偉大なるルト城の様子。
本編では「リョセル幽閉」のような表現になっているが、編纂者の私からすれば、単なる「ぐうたら」ではないのか?と疑いたくもなる。
幽立救命艇協会(ユウリツキュウメイテイキョウカイ) 菊花提案の「海難救命」を主たる活動とする団体。
本拠地を「天界の入り口」に置く。代表はソットリット・ファーーフ。
幽霊 海で「命を落とした」者。死とは少し形態が異なる。病気に罹ったり、空腹を感じたりするが、死ぬことはない。生前からの記憶は保持している。
見た目が希薄になり、幽霊としての3つの機能が具わっている。命がないので生殖能力はない。ファーーフが最初に出会った幽霊はルニ~ルである。
幽霊船 本来ならば沈没・航行不可能になる船体だが、幽霊が運航を手助けすることで船体機能に幽霊の特性が付与されるようだ。
メタ・カラ号が破損しながらも海を彷徨えていたのは、菊花・煉獄・散華が舵を執っていたことが理由と考えられる。
タルスでは、雪自体に濾過・自浄機能が付与されており、問題なく飲食可能。この情報は、ェアの自叙伝に書かれている。
一方ルメでは、雪には塵・埃・環境汚染物質が混じっている場合があり、危険なので飲食NGとされる。ルメ在住の方は、決してクラウを真似てはいけない。
行方不明者 ニャリス城は広い為、行方不明者が出ることは珍しくない。しかし、いなくなった精が広範囲に影響を与える存在であれば、城はパニックになってしまう。
普段は大事になる前にリョセルが解決しているが、留守中ではそうもいかない。
譲るべき時計 これまでリョセルが担ってきた役割の一部を、ハルトに譲渡することを決めた。具体的には、ルメについての知識を伝え、「ドーリィの書」を共有した。
詰まり、自分(リョセル)に何かあった際の、代理者(スペア)としての役割をハルトに持たせた。これは有事の際の、フェイルセーフ的処置である。
4つの最後の歌 6話9幕のタイトル。リヒャルト・シュトラウス作曲。
インデックス・ストーリーの中で、6話だけは幕タイトルが(スベ)てクラシック音楽に由来する。先にタイトルを決め、それに合わせて話を構築した逆算スタイル。
4つ目の歌 ウ・クラのお盆最終日に歌われる、最後の歌。一年後の再会を約束する歌詞になっている。
この歌が終わると、ウ・クラの街に闇が戻ってくる。この闇に呑まれると、命ある者は出口なき冥府に引き摺り込まれる。
呼び鈴 ティアラが押したと思われるチャイム。
広いニャリス城では、こういった城内放送の設備がなければ、来客に気付けない。
万屋(ヨロズヤ) 何でも屋の如き経歴を持つダキを指した言葉。
この語は、ニャリス・リョセル・ルトにも当て嵌まる。広義の意味では、ハルトも万屋(ヨロズヤ)に数えられるだろう。
雷鳴 雷放電によって生ずる音。
沼ヘビの棲家で、サンディとセーゼが話している最中に警報が発令された。
ラジオ放送 本編未登場。ゴースティにあるラジオ放送局。幽船放送(ユーセン)心霊放送(ゴーストブロードキャスト)がある。
YOUSENは船内向けの放送を行っており、GBCはナディ島内向けに放送している。チャンネルさえ合えば、どちらのラジオ放送も聴くことが出来る
落下地点 クラウとティアラが落ちてきた場所。
不安定な(ピーク)の、中腹辺りの岩場(マップ参照)。
ラッパ 海上教育委員会が指導を行う場面で鳴り響く荘厳な登場音。
登場は、指導の声のみ。姿を見た者はいないらしい。
⑥, ⑦
ラテン語 ルメでは絶滅言語とされる。タルスにもルメで出版された書物が存在しており、重要な情報はラテン語又はドイツ語で書かれている。
タルス生まれの者は、どちらの言語も読み書きできない。ニャリスは言語学者という設定の為、読み書きができたと思われる。
ラャスタ・クルックー 背信防止協会の遣い。海で命を落とした幽霊でもある。
ィフルェミ〜ドの身柄確保を目的とし、協会から遣わされた保安員。
ラルレ ニャリス城のマニア向け図書館に棲む精。
ルとレが絶えず喧嘩をしていたが、ルト&ダキ相談センターが仲裁し、「ラルフレ」と改名。
ランプの精 ニャリス城に棲む精。夜型。眠れない夜は、朝まで一緒に遊んでくれる。
オイルタイプのランプだった為、後のタルス危機では、グレーゾーン認識された。
リギ山脈 大陸中央を東西に走る山脈。リギ・テダル山脈の旧称。
山の管理者であったイィリス・リギを称え、名付けられた。
リギ・テダル山脈 大陸中央を東西に走る山脈。イィリス・リギとクァリス・テダルの名を組み合わせた名に改めたのはニャリス・セーテアである。
探し森や原色平原の弊害は、この山を越えて北に浸蝕することはない。リギとテダル、二人の守り人の加護がある為だと信じられている。サンディは「針」と表現。
①, ②, ⑤
リテ村 ニャリス城南西の村。不安定な(ピーク)の麓にある。
最も強い雨が降る地域。
リバティ船級 10,000tクラスの貨物船の呼び名。
ゴースティシップ誌の情報によれば、メタ・カラ号の他に数隻が就航中とのこと。
リャスル タルスに於いて、「山岳遭難者」を指す言葉。
リャスルを名乗る者は、現在のところ確認されていない。
リュトル タルスに於いて、「海難漂流者」を指す言葉。
ハルトは、リョセルに正式な名前を貰うまで「リュトル」という仮名で呼ばれていた。
リュトル(人名) 推定11才で、東の海を漂流。悪魔(ンァットの舟に同乗)によって救助される。ルメ出身だが、漂流前の記憶はない。
兄弟同然の海獣に左目を与え、隻眼となる。後に、リョセルがIDタグから読み取った文字を元に「ハルト」を名乗った。
領収書 正常に稼働する自動販売機(ベンディングマシン)が発行する証明書類。
壊れていなければ、かなり優秀。でも、ここまでする程のモノは売っていない。ちょっとしたスナックと飲料だけなのに。。
リョセル タルスの言葉で「旅人」の意。また「一期一会でも大切な友人」という意味もある。近年、「無精者」の意味でも使われ始めた。
人名として使われる場合は、レフト・ローゼンシュティールを指す。
②, ③, ⑥
リョセル(人名) 本名は、レフト・ローゼンシュティール。「マスター」又は「師傅(シフ)」と呼ばれる影の実力者(レジェンダリィ)。ニャリスに拾われた迷子。ルトやハルトを導く無精者。
不老不死の設定。『創界の書』を保管し、世界の真実を知る人物。成長してからの一人称は「オレ」。ニャリスを「あの人」と呼ぶ。

第7話のプレートに描かれている人物。
①, ②, ③, ⑤, ⑥
旅人(リョセル)専用トクベツ街道 ニャリスが作った巨大トラベーター。動力源は不明だが、起動にはカギが必要。水と食料の持参は必須。乗っているだけの場合、終着点まで10日程かかる。歩けば一週間程度。
旅人がルメへ確実に帰れるよう作った、最も安全な道。天の道とも呼ばれる。真下から見上げた場合のみ、目に映る素材で作られている。グルダムに行く時にリョセルが使用している。
②, ⑤, ⑦
「リョセルの日記」 3日分しか書かれずに放置された日記帳。サンディたちに大きなヒントを与えた。独語で記されている。この日記で、リョセルは「スターリィ・ブック」について触れている。
リョセルが行動不能になった場合に備え、ハルトに「土砂の捜索又は出迎え」を引き継ぐ為の書置き的な文書だったのだが、図らずもタルス救済の最重要書物となった。
⑤, ⑦
リョセルの部屋 ニャリスの城で、リョセルに割り当てられた部屋。
2階にある。当然ながら、散らかり放題。主に靴下。
旅嚢(リョノウ)(サンディ用) 旅に持っていく物を入れる袋のこと。タルスでサンディが使ったのは、便利なリュックタイプ。ダキは、サンディの荷物に紛れてグルダムまで付いていった。
因みにルトを棺に入れた後、ダキは精たちが使う小さな浴槽でルトを悼んで泣いていた。涙溜まり(・・・・)ができ、偶然にもグレーゾーン認識されたことが、結果的にタルスを救うことになった。
旅嚢(リョノウ)(ハルト用) 旅に持っていく物を入れる袋のこと。タルスでハルトが使ったのは、ワンショルダーリュック。イスァティリス・セーテアが準備した旅の必需品が入っている。
ハルトはイスァティリスを「セーテア」と呼んでいる。因みにニャリスのことは「あの方」と呼ぶ。ハルトは尊敬する人物に対し、特別な呼び方をする傾向にある。
リンケージエディタ リンカ又は連係編集プログラムとも云う。複数のオブジェクトファイルを結合して、実行可能ファイルを生成するプログラム。
ここでは単純に、手紙を通じてサンディとセーゼ、そしてお互いの話が繋がったと云いたいだけのようだ。
凛然たる女 錆びたニャリスの立像。マジ丘陵に設置されているが、これを見に来た者は一人もいない。
名のある芸術家が作ったとされる彫刻作品。美化されていて本人とは似ても似つかないが、誰も見に来ない為、指摘する者もいない。
ルート・ローゼンシュティール レフトの妹で当時8才。正式な名前は、ルーテシア・ローゼンシュティール。女神ドーリィを描いた神の創造者。この目次物語に於ける「真の神」と云える。
病気の兄が不老不死となり、地下世界を指導する者の指南役になる...という物語を披露。その話は部分的に整合性が取れず破綻している箇所も多々あると、兄は話す。
主要人物であるルトの名は、自身の名「ルート」をもじって付けた。
永久循環(ループ) 原色平原の弊害の一つ。様々なもの・ことが、此処でグルグルと回り続けてしまう。
この弊害から抜け出る為には、原色平原から離れる必要がある。
ルジダ ニャリス時代のグルダム国王。浸透実験を援助し、沼ヘビの国を大きく発展させた偉大な王。
ニャリス逝去と時を同じくして、彼の息子も王位を継ぐ前に急逝。後継者クグゼは、ルジダの孫である。
ルト ショスカ村議の孫。城に来た時は6才。タルス語の読み書きを習い、後に英語と羅語も習得。一人称は「僕」。
15才でレジェンダリィを継承(本人は拒否)し、ニャリス城の主となった。リョセルの一番弟子にして、タルス全土を対象とした「ヨロズ解決人」。

第3話プレートに描かれている人物。
①, ③, ④, ⑤, ⑥, ⑦
ルト&ダキ相談センター ルトとダキで運営。食糧庫の精を事務職員に雇っている。ニャリス城内専用のヨロズ相談所。相談の多くは、城内を散らかす無精者への苦情である。
リョセルの勧奨(カンショウ)で、ルト個人はセンターに寄せられる相談以外に、タルス全土からの調査依頼も受けている。
ルトの部屋 ニャリスの城で、ルトに割り当てられた部屋。
3階にある。当然ながら、シンプルに整理整頓されている。
ル村 王様の居る村。駄洒落のようだが、設定としては村の名前が先に決まった。
地図上では最北だが、ニャリス城から見て「東」の村と呼ばれる。
①, ⑥
天井(ルメ) 地上世界の呼び名。タルスから見ると「天井(の上)」にある世界。
ソイル家の所在地はボストン近郊を連想させ、ハルトはミネソタ州又はウィスコンシン州の出身ではないかと思われる。
①, ⑤, ⑥
ルメの寿命(トケイ) ルメ出身者を指す。第1話ではリョセルを指す言葉として登場する。
地上に於いては大体80-100年程度、タルスでは第一世代と同じ程度(1000年近く)生きられる設定。
ルメの時計(人物) ルメ生まれの人間を指す言葉。「3人目の時計」はハルト、「第四の時計」はサンディを指す。ルメでは100年程度だが、タルスでは1000年近く生きるという。
クラウ、ティアラ、ハルト、サンディがこれに該当する。7話の時点で不死とされるリョセルは対象外と考えられる。
ルメの時計(道具) サンディがルメから持参した懐中時計。両親からの誕生日プレゼント。こんな風に役立つ時が来ると分かっていたのだろうか?
自動販売機(ベンディングマシン)の修理に、この時計の部品を使った。
ルュッツ・ルーィディ~ムャキ トラッティ・ヲァィの二代目超教師。海獣の調教を生業とする東の海の女帝。怪鯨(クジラ)の背で暮らす。ハルトの師。
自分の中で正しいと思ったことは譲らない性格で、海教委が相手でも強気で反論する一方、セイラーのことは尊敬しているようだ。
④, ⑥
ル・ラクフララ海 西の海。一年を通して、四方のどの海よりも穏やかな凪が続く海域。海獣も殆ど現れない安全地帯。
海上に石灰ラインが引かれており、西の海の境目がハッキリ分かる。
④, ⑥
冷蔵庫 メタ・カラ号で、ハファッシュが閉じ込められていた大型の箱。内部を低温に保つ装置を備えた機器。本来、悪魔ではなく、食品を保管する為のもの。
閉じ込められた経緯は語られていないが、冷蔵庫の中でも割と元気に過ごしていたようだ。冷蔵庫は幽霊でも通り抜けられないということか?
レイン リテ村に棲む魔物。大雨を降らせるが、実際にその姿を見た者はルトだけである。レインを遣り過ごすには、雨合羽が有効。
6話で流されたハルトは、一気にル村まで流された。目的地であるウ・クラは目の前だ。
③, ⑥, ⑦
レジェンダリィ(称号) タルスで「伝説に名高き者」「偉大なる業績を挙げた者」という意。ルトが現れるまでは、「ニャリス」という伝説を指す言葉として使われた。ハルトは、ルトを称号で呼ぶ。
転じて、ニャリスと同等の業績を挙げた偉人の肩書き。レジェンダリィには相棒として長命の補佐官がつくという噂があるものの、真相は不明。
①, ③
伝説の六分儀(レジェンダリィ・セクスタント) クルックーがファーーフに預けた道具。ニャリスから授かったという伝説の六分儀。
どんな暗闇でも、しっかり方位が分かる...とかいう、胡散臭い代物。
伝説並列書き込み機構(レジェンダリィ・ミラーリング・ストラクチャー) リョセルによるレジェンダリィ復旧計画。「第二次」とは二代目の伝説(レジェンダリィ)であるルトを指している。水場はグレーゾーンにあたる為、ダウンの対象外。
救済者が来るまでルトの寿命が尽きないよう、配慮を重ねた耐障害性の高い仕組み。この計画の要は「特別製の棺」と「目覚まし」。
⑤, ⑦
レファレンス係 マニア向け図書館に於ける最重要サービスを担当する役職。ルトとダキはレファレンス係をしながら、図書館に定住する精たちからの相談にも乗った。
主に検索・回答・提供を行う業務で、利用者の学習・研究を助けるものである。ダキのこの経歴が、後にタルス全土を救う一助となる。
レフト・ローゼンシュティール ルメの米国生まれ。人生の大半を病院で過ごし、重篤な病と闘っていた。『ドーリィの書』では「←」と記され、ニャリスは口には出さず「レフ」と呼んでいた。
11才の誕生日に、妹からの手作り絵本を受け取る。気付くと物語の世界に迷い込んでおり、そのままリョセルとして暮らしている。
レョカーテョレレョレード・セレーミョ 城外に越していった第一世代(本編未登場)。集落southの初代集落長。
ニャリスの死後、集落の名は彼の名を取って「レ・レ・ミョ村」と改められた。
レョレョ街道 ミョミョセ街道の旧称。レョレョ街道という名の頃は、人と汽車の通り道だった。非常によく整備されていたが、汽車整備のできる者がいなくなり、廃れた。
その後、道を再整備したレ・レ・ミョ村の名前に因んで、「ミョミョセ」と改められた。
①, ②
レ・レ・ミョ村 リギ・テダル山の麓にある村。
ニャリスの時代に街道の再整備と線路の敷設を手掛けた。優秀な土木技術者の集まる村。
①, ⑦
煉獄(レンゴク) メタ・カラ号に取り残されていた幽霊。冷静で寡黙なリーダー。菊花(キッカ)散華(サンゲ)と共に、白地に茶ブチの縫い包みに取り憑いている。
Lv.1の新米操舵手からベテランに成長し、救命艇で働く。後に、甲板長(ボースン)に任命されるが、トリオ行動は変わらず。
蝋燭 ウ・クラの街で、息を引き取られた者たちが手にしている。
寿命に応じたサイズで、()が点っている間は、自由意思で街に残ることが出来る。
緑青(ロクショウ)の雲 タルスの空を漂う「降雨を嫌う」可笑しな雨雲。雨を降らせることのできない役立たず。人と同じ言葉を話すが、自分からは名乗れない制約がある。
後に「3つのうち、2つ目のセーテア」であることが判明する。この雲の本当の名前は、風の精が背中に刻んでいた。ルトが名を呼んだことで、返事をした。
①, ③, ⑦
ログブック 所謂(イワユル)、航海日誌。4話では、船長の日記のことを「私的ログブック」と呼んでいる。
公の航海日誌には、天候・速力・日常業務に関する情報・乗組員の交代...等、ルメと変わらぬ内容が書かれる。
ロサ・ルビギノーサ バラの一種。別名「ロサ・エグランテリア」。
その実はローズヒップティーに用いられ、葉には青りんごのような香りがある。
ロバ耳カチューシャ 頭部の装飾品。ルメでは類似する装飾品が、テーマパーク等で着用される。
ル村の薄っぺらな王様が、冠の代わりに身に付ける伝統的な装飾品である。このイタさに耐え切れなかったとしても、穴を掘って叫んではならない。
ロバ耳の薄っぺらな男 これに関しては、もはや解説するまでもない。
王様だ。
ロロキュフ海 南側の海。一年を通して割と穏やかだが、春から夏にかけて、沖の方で部分的に荒れる。
海獣パンダの生息域でもある。殆どの大型怪獣がこの辺りに集まっている。餌が豊富なのかもしれないが、理由は不明。
ワ―ム ニャリス城のマニア向け図書館に棲む精。
ワとムが綱引きをして落ち着かなかったが、ルト&ダキ相談センターが解決し、「ワ|ム」となる。
若いの デコレーション博士が、年若い者に使う呼称。
博士の体長では、誰に呼び掛けても、一度で気付いて貰えることはない。
(ワタシ) ドーリィの一人称。2話1幕は、彼女のモノローグ。
あくまでゲスト要員の為、2話主人公はニャリス・セーテアである。
ーラ・カカドラル村 議会制で自治を行う村。一番最初の音をどう発音すべきかで、長年揉めている。
この村の住人の多くがこの件に執心している。それだけ村へ愛着を持っているということかもしれない。

spokenタルスに於ける話し言葉

話し言葉のタルス語は女神ドーリィの創作言語とされており、ルメの英語に酷似する。
英語で話が出来れば、タルス語(話し言葉)もほぼ理解できると思って良い。
また、作中に登場するルメ出身者はドイツ系と見られ、或る程度の読み書きは可能。
言語学者であるニャリスと、幼い頃から準備してきたサンディはマルチリンガルである。
タルス出身者で独語を解する者はおらず、
稀にラテン語と英語を習得する者がいるが、全員が特殊な知識層である。


独語 羅語 英語 タルス語
女神 創作
ニャリス
空想技巧会4人組 - -
リョセル -
ハルト -
ルト - -
沼ヘビ
デコレーション博士
- -
第一世代 - - -
第二世代以降 - - -
第二世代以降
(知識層)
-
クラウ
ティアラ
-
サンディ

writtenタルスに於ける文字

文字としてのタルス語は、女神ドーリィの完全創作とされている。
タルス文字は、ルメの子どもが遊びで使う暗号文字に近い。
具体的には、「ルーン文字」と「日本語(かな、カタカナ、漢字)」のチャンポンのようなもの。
サンディは用語集編纂にあたり、タルス文字を教わったものの、習得は不完全なまま帰郷。
タルス出身者で独語を読み書き出来る者はおらず、
稀にラテン語と英語を習得する者がいるが、全員が特殊な知識層である。
村人たちの7割は読み書きが出来ず、ファーーフやアシッドは知識層に分類される。


独語 羅語 英語 タルス語
女神 創作
ニャリス
空想技巧会4人組 - -
リョセル
ハルト
ルト -
沼ヘビ
デコレーション博士
-
第一世代 - - -
第二世代以降 - - - -
第二世代以降
(知識層)
- -
クラウ
ティアラ
- -
サンディ