千の先 群れ成す文字に怯(ヒル)みしも 袖(ソデ)に目を伏せ 歩く也 外より発する環状の 予期せぬ炎を 音に聞く 波酔い来(キタ)りて 夢を見る 現を離れず 彼岸を見たり 我は 不吉と従属の 徒(ト)と成り 徒(アダ)し世(ヨ) 駆ける闇