この宙の下にコノアオノシタニ
ソレに姿与えるモノ
沈みゆく緋色の廃墟は
指先に触れて
得たものの数だけ進めるのなら
失ったものの数だけ 幼さから踏み出せる
私が背負う赤は 閉じられた空の
辿り着けぬ永遠の
目の前から消えた存在
記憶の
掴み掛けたそれらを手放すのは
予期される恐れを前に 立ち竦む私だった
今を背負う女神に成れず 藻掻き続けても
いつかの彼女が捉えた時の流れを運ぶでしょう
この瞳に 5つのハガネ宿しながら――
得たものの数だけ 進めるのなら
失ったものの数だけ 幼さから踏み出せる
私が背負う赤は 閉じられた空の