2025.07アダマス vol.3
ご挨拶
マニア向け図書館のツォリス・ラトファーィヤと申します。
やはり、こんな夏には便利な冷房グッズが必要ですよね?
夏のニャリス城では、私の開発したファリムッカ・メメィル式冷却ペンギンが大活躍しています。
その構造術式について、技巧会で意見を出し合い、図書館内での生命維持環境を向上させようと..え?
冷却ペンギンの権利は大陸教育委員会が買い取ってる?
そうでしたっけ???
..ということで法的な理由により、この場で詳しい話をすることが出来ないようです。
代わりに、直近で開発を進めているメルンヴァリエ機構を搭載した迷走型量子キクラゲの仕様について、ルメの皆さんと意見交換をしたかったのですが。。
どうやらお時間のようですので、この話はまた
それでは、夏の新刊をご紹介して参ります。
ぜひこれを機に、新ジャンルに挑戦して頂ければと思っています。
今回は私の注目書籍を中心にご紹介していきますので、最後までお付き合い頂けると幸いです。
newface今月のおすすめ
◆経済◆
『流動の力学 〜科学技術の発展に見る脚色株〜』
エリエラ・ラエリエ [著] 経新出版
- 恒久型株式の成り立ちや墓場理念を、科学技術の進歩と共に語る異色エッセイ。
嘘八百と信念の間で揺れ動く亡者たちの成り上がりと凋落 が、赤裸々に綴られています。
その思考の根底に「ドミノ演繹 あり」と打ち明けたことで、関係者と揉めたとか揉めなかったとか。 - 自身も頂点とどん底を経験したラエリエならではの視点に真実味があり、経済界に身を置く者なら必ず読むべきと評された話題の一冊です。
◆歴史(東洋偉人伝)◆
『進軍せよ ( ゚Д゚)ノ ~抗菌の乱~』
フォエル・グラッドソン [訳] クォレット時空社
餡国 の名軍師・李利吏 の列伝史です。
著者の祖先である利吏 が書き散らかした『メルリエッテ空想日記』を下敷きにした為、信憑性は低く、学術的価値もほぼゼロ。
しかしグラッドソンマニアの間では、垂涎の一品と高く評価される入手困難な新刊となっています。- 独自のルデリエット規格で製本され、手元に届くまでに最短15年掛かるとのこと。
当館では貸出用に事前 予約していた為、このタイミングで排架 されました。
◆評論誌◆
『となりの図書館』
音鳴ライブラリー部 [編] 音鳴社
- 今月の「となりの評論」シリーズは、時空を超える編集部が集めてきた図書館情報です。
- 有難いことに、我がマニア向け図書館も特集が組まれ、世界で最も迷子率の高い
銀河 級図書館としてご紹介頂いております。 - 他館にはない亜空間フラップシェラヴァーリレ仕様の建築様式は、
自動的 に無限増築を可能にしています。
また、ファルメギレーラ構造を活かした排架棚 の美しさが絶賛されています。 200余ページでも紹介しきれない<成長する有機体>の秘密を、ぜひ実際に確かめにいらしてください。
◆哲学◆
『川と死後のアレストルロ』
ステファニア・ユール [著] ビビッド・レイク社
- 今世紀最大の議論を巻き起こすと予想されるショッキング・フィロソフィア理論が解禁。
本書は、海底から引き上げられ、数百年をかけて復元された古代書籍です。 - 著者の本名は、ステファニア・ユールリア・エルヴィナ・ターミナリアベリリカ。
古代タルスに存在したとされる幻の帝国ターミナリアベリリカの帝都「水没都市ミシェナ」を統治した16代皇帝の末姫であったとされています。 - 当時、この書籍の発行により、帝国諜報機関<ロスト・ソフィア>が動いたとか。
才姫伝承が残るユールの幻の名著は、ただただ凄いと云わざるを得ません。
一度手に取って頂ければ、絶賛の理由が分かるかと思います。
◆文学◆
『あの立方体から6畳 西へ』
フレメール・ド・ララバイ [著] 幻視社
- 4連作となる「こそあど」シリーズの第3巻。
前作『その円』で登場した長老メィルキが語る240年前の物語。
メィの祖父が20才の頃に出会った不思議な生命体FTとの交流が描かれます。 - 近未来の世界観から一変し、和風住宅の一室で繰り広げられる狭小ファンタジー。
二人の対話が、ベルベ・ルベリバラッド条約に抵触するのか否か..それも見どころの一つとなっています。 - 宙域機構<メフェッドル・エギツェ>の提唱するアッパー・カオス考察、その
基 となったシンベクトル・シンドローム考察が読み解きのカギに?
ここから、前巻で道半ばとなっている革命とどう繋がっていくのでしょうか?
謎がナゾを謎にする、話題沸騰の新刊です。
sp特設コーナー
今月は「エルネスト・ジョナサン」をご紹介します。
言わずと知れた、名作・エルドナートを代表作に持つ映画俳優ですね。
ミルージュ・ミルキーウェスト著の『エルドナート』は、数百年前に書かれた在り来たりな青春群像劇の1つです。
すべての展開がお約束であり、ベタで展開の予測が可能である..という、古今東西ありとあらゆる使い古された手で物語が構成されています。
当時、ポッと出の学生俳優だったエルネストが抜擢された理由は、「主人公と目元のほくろ位置が同じだったから」だとか。
ここ数年はバラエティにも進出し、記録的豪雨の中、テント生活を送る等の危険な仕事も
またエルネストは、実父で画家でもあるミルフレッド・ジョナサンの影響により、中世絵画にも造詣が深いことで知られています。
学生時代のエルネストは、美術部と演劇部を掛け持ちし、助演として活躍する傍ら、同時進行で書き割りの制作もしていたようです。
そんなエルネストの処女作が真剣ブロード出版から出された『シエルルーヴァの憂鬱』。
光の
本書は、「5才からの読書」シリーズの第1作目として登場したものですが、余りに強すぎる劇画調が災いし、R13指定されるという「タイトルに偽りあり」の不遇を招く事態に..。
しかし、画家を志す者に必須の「ランゲルド崩壊」「キルリッドスラッフィ」「メレニァック・マール技法」について分かり易く解説している良書でもありますので、良い子の皆さんは指定年齢を遵守してお楽しみください。
最近は、そっくりさんエルニスト・ドナタ氏による『狭量なる師範』が発行され、話題に。
いかにエルネストが素晴らしいかを説くモノローグ調の暑苦しいファンブックは、現役エルネストファンたちを激しくドン引かせたようです。
逆に、疎遠になっていた元ファンが現役復帰するなど、多方面に影響を与え、エルネスト界隈をざわつかせています。
エルネスト関連の書籍は、自伝や写真集に留まらず、暴露本・料理本・自己啓発本..等、多岐に渡っていますので、興味のある分野から手に取ってみては如何でしょう?
勿論、本業である舞台DVDも161作品がリリースされていますので、書籍類と共に是非。
letter利用者の声
- 紹介されてた『アマルナの死角』、面白かったです。
(チョコちょこっとチップさん) - この前教えて貰ったエメリーの『フォックス』、
職場の全員で激ハマりした。
来月、有給使って聖地巡礼に行ってくる!
(本好きの祖さん) - ニニーニの『塩エン』だけで挑んだら、
試験に落ちたニャ (ノД`)・゜・。(にのるさん) - リバイバル上映のエルドナート観てきた!
なんかすごかった!(かすけぇどさん) - 以前特集が組まれていたダグラス氏を題材に
卒業論文を書きます。(今年こそ卒業さん)
- ルメよりお便りくださったにのるさん、次は合格できるようしっかり試験対策をしていきましょう。
タルスにお住いの本好きの祖さんも、安全に聖地巡礼を楽しんできてくださいね。
利用者様に楽しんで頂けるよう、一同邁進して参ります。
-
ルメの皆様のご意見・ご感想もお寄せください。
ご意見はルメ分館IfDのメールフォームにて
lott今月のクジ
【970314】
上記の暗号を解読して、該当する図書を探して下さい。
解答は次回の図書館便りで発表します。
win先月の当選クジ
『テレニアの収束』
→ 220番通路
→ aで始まる著者「ァシィ・ルェイオン」
→ 24年01月発行の書籍
当選者は、図書館カードを持参して下さい。
事前に御希望頂いていた粗品を進呈します。
info各種お知らせ
★発見・回収のお知らせ★
リョセルさん宅の『冥界・異界・地獄の超掃除術』が数か月ぶりに、無事発見されました。
例の如く、靴下の山の中に埋もれていたそうです。
回収に至るまでの、皆様のご助力に感謝致します!
★迷子本のお知らせ★
今月の迷子は0件だそうです。
皆様、どうぞ書籍の管理にはご注意ください。
■ 発行: マニア向け図書館
◇ (協力:城外分館IfeignDe@th)
■
◇ 所在地: フェイタル・スウェア 城4F納戸奥
■ マニア向け図書館 本館
◇
■ 連絡先: 0120-220-mania-8186
◇ (※固定クロ電話からのみ可)
■
◇ お便りはメールフォームにて承ります。
■ メアド不要、ハンドルネームでご投函ください。