残火ザンカ
後悔が 人に道を決めさせるなら
猛きココロは今 何処に居るのだろう?
寂しさと双子の僕は
もう一つの手を取って 目を閉じたかった
戻れはしない 時の
涙をカタチにした残り火
閉ざしても 閉ざしても なお
聴こえ
降り積もった雪にさえ 届くだろう
誰もが
出会い 別れ 日々を送るのだろう..と
突き詰めればキミの
空想の続き
耳元 翳した 右手で
水平線に聴こえる声が
すぐ傍にあるよう 祈り
止められない人の
逆さの足音にも影は生まれて
詰り僕は今も 君の残り火
寂しさと双子の僕は――
戻れはしない 時の
涙をカタチにした残り火
閉ざしても 閉ざしても なお
聴こえ
降り積もった雪にさえ 届くだろう