私の血で
贖えるのならばワタシノチデアガナエルノナラバ
低く垂れこめた
光遮り
殊更 大袈裟な触れ込み纏って
誰彼構わず 傷を付けた
助けてとは 口に出来ぬ者たちと
外壁に触れては 冷えゆくこの手が
今日という一日も閉じること出来ず
私の血は 空にも届かない
背水の陣に 立たされた
人々の影 紅く棚引き
願いは狂気を孕み
"私なんか"と云うには 足りない程
欲に取り憑かれただけの渦の中
泥
私の血には 似合いだと
助けてとは 口に出来ぬ者たちと
外壁に触れては 冷えゆくこの手が
今日という一日も閉じること出来ず
私の血は 空にも届かない
どうか 私なんかの血で救えるのなら..