真鍮の軸シンチュウノジク
叩き割った真鍮の軸 爪のぶつかる音
指先が触れる前の共振を
闇の
絶望という場所に 身を置きながら
それは二度目の 見知った
いつか
折れることだけを 待ち望んでいれば
目の前の光は断絶の意図
その言の葉に 毒が混ぜられていた
憐れみを 向ける 矛先は
私は繰り返した カワイソウジャナイ
意識は脆く 悪しきは黒く
暗礁に乗り上げた 船の
絶望という場所に 身を置きながら
それは二度目の 見知った
いつか