2026.06アダマス vol.6

ご挨拶

待たせたな、
図書館便り「アダマス」の6月版発行だ。
会うのは2度目だが、覚えてくれていただろうか?今回は司書ェアが務めさせて貰う。

ルメ窓口のIfD管理人が入院していたこともあり、
少し更新が遅くなってしまった。
色々と心配していたが、どうやら元気らしい。
まだ入退院の予定があるらしいので、
返事が遅くても気長に待ってやってくれ。

最近のタルスでは学術書が人気で、
次々とおかしな理論が発表されている。
分かったような分からないような内容かもしれないが、
ふわっと付き合ってくれると助かる。

さて、今年最大のニュースと言えば、
目次物語「始まりのエピソード」だろう。
どうやら大型企画が動いているようで、
我々の生まれる以前が舞台となるらしい。
ルメでお披露目されるとのことで、
IfD管理人はソワソワしているという。
凄腕の人物を招聘(ショウヘイ)しているので、期待していて欲しい。
あぁ、これ以上話すとネタバレになりそうだな。

では、今月の新刊を紹介していこう。
前回は紹介文が簡潔過ぎると言われたので、今回は少し頑張ってみた。
偏りのあるジャンルだと分かってくれていると思うが、
それも込みで楽しんでいって欲しい。


newface今月のおすすめ

◆文学◆
『アルンステラ・テーラ』
 エリスレリス・ロロニ [著] 新規出版

  • 全国既視感保険協会に所属する副会長にして敵対的生成型譫妄(センモウ)作家が満を持して登場。
  • 主人公(ヒロイン)であるアルンステラが王女の座から引きずり降ろされ、諦観ニフェラファッツ思想に傾倒していく壮大な歴史を綴ったファンタジーだ。
  • そもそもこの独自思想である諦ファ自体、明確な方向性が定まらないまま書き進めたようで、途中参戦した侯爵令息ラント・フェィィスの方が脚光を浴びてしまう二転三転のプロットに。
    翻弄されまくった読者からは、「そろそろ打ち切りにならないのか」と怒りの投書が殺到。
    しかしロロニが権力を盾に完走してしまったことで、出版社ビル2階分が投書で埋め尽くされる異常事態に..。
  • この件で著者は出版社と留守電を介した泥沼喧嘩を5年ほど継続。ようやく和解し、ソフトカバーの出版に漕ぎ付けた。
    因みに次回作は平民となったアルンステラの孫娘の恋を描く予定とのことだが、また長期闘争が起こらないよう祈るだけである。

◆経済◆
『ソリューションもどき』
 ハイディー・トゥッテトラトッティ [著] 眼医社(メイシャ)

  • ふざけたタイトルだが、全タルス図書館員の予想を覆し、とんでもないミリオンセラーとなった本書はアルカンテ新人賞を受賞。
  • 世界を二分する愛泥戦争を、メタハイドロトランスファー機構の特許擦り抜けという視点から分析した名著だ。
    あとがきで、2社のCEOであるアンドロメィヤ・バレルパラスとアイフォニラ・メリルウァルテルリがそれぞれの社運を賭け、爆弾付き100マス計算(知育系Excelマクロゲーム)に挑んでいる。
    この勝敗で自社株30%を読者プレゼントするとの告知があり、興味云々(ウンヌン)以前に株目当ての予約が殺到したことも、ミリオン達成に寄与した一因と言える。
    オリヴィエ・アルカンテも、まさか自分の名を冠する賞に、こんな理由で選ばれる一冊が現れようとは思いもしなかっただろう。
  • エルニャーニャ現象という気象要因まで考慮した結果、なんやかんやトラブルに見舞われるも、どうにかこうにか経済書としての体裁を整えた手腕は、さすがとしか言いようがない。

◆ヘルスケア◆
『不可逆圧縮値に見るwebpの低体重BMI計測』
 トランドレ・ユンナ [著] 展望書房

  • 本書は圧縮ファイル低体重化の危険性を世に知らしめる為の、家庭の医学書という位置付けだ。
    ユークリッド公準を応用したベネディクト・メロウ恒等式(コウトウシキ)から導き出される未知の二乗反比例値を人々に突き付け、警鐘を鳴らしている。
  • 圧縮の過程を詳細に解説した結果、本来想定していた読者層(ターゲット)に全く響かず、売れ残った8万冊を著者が自費で買い取ったとか。
  • 昼のワイドショーで取り上げられた際、コメンテーターからの質問に対し、ユンナ本人が「誰しもBMIは気になるだろうから売れると思った」と語っている。
    往年の名司会者ラント・モノノノスでさえフォロー出来ず、伝説の放送事故として記録に残った。
  • 目の付け所は悪くなかったが、切り口とターゲット層の選定に失敗したと言わざるを得ない。
    無駄に防水仕様としてしまった為、海洋生物の餌台として人気が出てしまい、8万冊のうちルメに輸出した3万冊が既に完売している。どこかの水族館で見掛けたら、恐らくコレだろう。

◆哲学◆
『サルモネラ菌でも分かる手洗い演習』
 メレデュ・エレンツァイヒ [著] 限界ブックス

  • 哲学クラスタから「名著は4年に一度」と言われる限界ブックスより、新たな傑作が出版された。
  • 2年前にオタフクソース風邪とイチミツボシお好み焼きソース風邪が流行ったこともあり、手洗いの励行(レイコウ)を指導する筈が、何故か人生哲学へと脱線してしまう。
  • これにはエレンツァイヒに執筆を依頼した陸上教育委員会のお偉方も驚いたことだろう。しかし、これが名著として評価されてしまい、彼らも著者にクレームを入れ辛くなっている。
    因みに教授は生粋の哲学者であり、どういう経緯で陸教委がヘルスケア界隈の話を彼に持って行ったのか..理由は不明だ。
  • 内容はかなり真面目で、マックス弁償法からダイレクトニアミスイデア論へと展開する口承インスピレーションファクターを駆使した秀逸なもの。
    ただ..実際に大きな反響があったのは、序文にチラッと書いた「プログレスプログレッシブな天使の見つけ方」についての自作虫取り網組み立て図であったとか。

◆数学◆
『沿線の気配』
 ハルファルファラ・ナナリ・ニネネ [著] 銅の像社

  • 宇宙際(ウチュウサイ)タイヒミュラー理論を硬球解釈した結果、ロクアミア・エリックス理論という旧次元のabc予想を覆すポテンシャルを持つ軽石を発見。
    琴平線沿線付近に落ちていた軽石とニネネのツーショット写真がSNSに出回ったことで、本書の出版が決まった。
  • 内容の半分が撮り鉄の日記であり、写真30枚のうち29枚がことでんマスコット「ことちゃん」のラッピング電車を激写したもの。
    しかし数学者であるニネネらしく、風速・気圧・車体の劣化具合をフランネル・ディストーションを用いて試算し、きちんとした数学の解説書として成立させているから不思議なものである。
  • この書籍を読破した後に残るのが、ローカル鉄道の話か数学の話か..当館でアンケートを取っているので、読者諸君は可能であれば協力して貰いたい。
  • 因みにどうでも良い雑談になるが、IfD管理人は2026年現在、グリーンイルカなるフィクサーICカードを所持しているらしい。いや、どうでも良い雑談だったな..忘れてくれ。

◆IT◆
『景気局』
 アウシュリーゼ・マリロフ [著] ふきの塔

  • 位置情報ビッグデータやPOSデータに惑わされず、当て推量と独自の勘で動く景気局への組織潜入レポートだ。
  • IT関連省庁に新たに設置された景気局だが、「シャドーITを奨励し、ほぼ無法地帯である」とのタレコミに動いたのが、著者マリロフ。
    クアッド・オムライース量子力学の根幹であるクランヴァティ腹圧性原理を、「右の人差し指一本で覆す頭脳」が本気を出して書いた社会派ルポとなっている。
    エントロピーの崩壊するファスカ・ナート国際網(ネット)の死角で、キラル・シンメトリーの餌食となっている若年層を救出するか、それとも見て見ぬフリをするのか?
    彼女は、IT(行ってみて体当たり)ジャーナリストの先駆けとして、本物のIT業界に殴り込めるのか?
  • 図らずもマリロフの良心が問われる「踏み絵」本となってしまったが、結論は本書818ページ6行目に書いてあるので、自分の目で確かめてくれ。

◆化学◆
『疑問型適材適所』
 アッッカス・クルンビィト [著] 雲の巣館

  • 化学界に於ける大御所クルンビィト終身客員特別名誉教授による同人本だ。
  • レゴをモチーフに、元素周期表をイチから組み直すという「適材適所」をテーマにした奇作だが、いかんせん薄い本であるが故に同人界隈で奪い合いとなり、狙っていた学術界へは流通せず。
    恐らく3年前後でフリマサイトから購入できるようになるだろうという予測が立ち、教授も無闇矢鱈(ムヤミヤタラ)に私財を投入することはしなかったようだ。
  • 本文は大真面目で、複雑な進路変更(レーン・チェンジ)で左側通行の原則を華麗に踏み越えていくパパラレ・ルル・パラディクション効果を用いて企業カーストを再並替(リソート)している。
    勢いで種明かししてしまったが、この「踏み外しか踏み倒しか分からない結末」は先に知っておくべきだろう。
  • おまけ販売された純プラチナレゴは高価過ぎて当館予算をオーバーしたものの、47名が生活費を削って購入したとの発表があった。
  • 因みにうちの司書長メトロが某国際展示場に赴き、7時間の苦行に勝利して1冊を捥(モ)ぎ取ってきた。当館では、この書籍を館内閲覧専用コーナーに排架している。是非、見て行ってくれ。

sp特設コーナー

今月はクルルロッツ・レディンクが創設した「レディンク賞」特集だ。
この名誉ある文学賞は、共感トランザクションをどれほど華麗にスキップしているかが選考の対象となる。
レディンクは誤謬制御(エラーハンドリング)無視を「人間の証」と独断認定し、機械的文字列(ストリング)生成を排除する目的で、この賞を授与している。
また、対象となる作家は新人・既製問わずとなっているので、プロ作家たちのモチベーション向上にも一役買っている。




過去の受賞作/作家は以下の通り。

『悠久の借款』
 エルセドナ・ララン[著] 選句社

『ワタシと鷲とタワシ』
 タルラリラ・リルティルデェ[著] 厨房書房

『妄想性障壁の軍事活用と国家間摩擦』
 ベシャメル・ハァート[著] 隠密ブックス

『号外』
 マリオン・レシウ・マリーシア[著] 幻視社

『古(イニシエ)のイニシアチブ』
 ラーロゥ・メリィ[著] クォレット時空社

『限定セットの理不尽ランダム封入』
 ウァリエラヴェス・カイナ[著] 典型社

『昼行灯の陞爵(ショウシャク)』
 レジーネ・アルフォニ[著] 炎天下

『公的文書に於ける盗作または居留守』
 ニーラ・メギノス[著] 田中書房

『放置国家』
 ストロロートロロロベリー・ストロー[著] 

『誘惑の学園経済学』
 ルギェ・マキセム[著] 経新出版

『いま考え付いた』
 ハルリルファルヴァルト・ワルト[著] スラッシュ

歴史が浅いこともあり、これらの受賞作はまだ記憶に新しいかと思う。キャリアの深浅(シンセン)に関わらず、殴り合いが出来るのも面白いところだ。
実はニャリス・セーテアの『講釈型納期遅延術』も候補に挙がったものの、あまりに偉業が過ぎる為、彼女の著書全てがこの賞から外されている。
伝説(レジェンダリィ)として打ち立てた記録の幅が、受賞を阻んだようだ。
今は読者の一人でしかない者が、次の受賞者となる可能性もある。是非、来年のレディンク賞を獲りに行って欲しい。


letter利用者の声

  • 原幌(ハラホロ)先生の遺作、すごかった!
    何がって言われても、すぐには出てこないけど。。(駆け出しサンダルさん)
  • 遊びに来たのに、入口忘れちゃって入れなかったニャぁ orz..
    (にのるさん)
  • 世界のゲルニュー掲載「炭酸担々麺」を食しました。
    やっぱり激マズぅぅぅ orz..(局所的豪雨さん)
  • 今更ながら、アッパー・カオス考察にハマる定年世代です。(新米トロロフィッカーさん)
  • 初めて入館し、その蔵書量にビックリ。
    さすがマニア向け図書館さん!(奇人の貴人さん)


  • 今回も多くの声を貰い、司書一同、心から感謝している。
    にのるさんは記憶力を鍛え、計画性を持って再訪してくれ。
    今後もマニア向け図書館、並びにグルダム王立書庫の
    利用を待っている。

ルメの皆様のご意見・ご感想もお寄せください。
ご意見はルメ分館IfDのメールフォームにて匿名(ハンドル)でのご投稿を承っております。


lott今月のIfDクイズ

【隠された「6つのS」を探し出せ!】


file.1672 「一つのS」から6つのSを探す謎解きだ。
頑張って探し当ててくれ。
解答は次回の図書館便りで発表する。


win前月の解答

2007年
file.531_5 「honeypot」

honeypotでは再生マーク(▶)に惑わされないよう、
ちゃんと「飛んで行ける」場所をクリックして進め。
今回、スマホ勢には少々難しい問題だったな。
PCなら、オンマウスで赤く光って分かり易い筈だ。

当選者は、図書館カードを持参してくれ。
事前に希望してくれた粗品を進呈する。
ルメ在住の者は、メールでの事前解答が必須となる。


info各種お知らせ

★発見・回収のお知らせ★
レラントさん宅の『故意の鯉』が
この度無事に発見された。
どうも鯉シリーズは水場を求めて出歩くらしい。
出来れば、キッチン又は浴室周りに置いてやれ。


★迷子本のお知らせ★
ルトの個人書架から『名探偵デッドロック・ハウス』が消えたそうだ。
心当たりの有る者は、当館まで情報を寄せて欲しい。
18ページ目にダキのヨダレ跡があるそうだ。



■ 発行: マニア向け図書館
◇     (協力:城外分館IfeignDe@th)
■
◇ 所在地: フェイタル・スウェア 城4F納戸奥
■      マニア向け図書館 本館
◇
■ 連絡先: 0120-220-mania-8186
◇     (※固定クロ電話からのみ可)
■
■ お便りはメールフォームにて承ります。
◇ メアド不要、ハンドルネームでご投函ください。