2026.03アダマス vol.5
ご挨拶
マニア向け図書館の司書長メトロです。
ニャリス城内も漸く暖かくなり、
マニア向け図書館へも通い易い気候となってきました。
もうそちらは桜が満開になっている頃でしょうか?
城内の精たちもお花見の季節にソワソワしております。
私も今年最初のアダマス発行に、身が引き締まる思いです。
どうぞ2026年も
昨年のお便り紹介はタルスの声が多かったので、
是非ルメの皆さんからもご感想を頂ければ嬉しいです。
それでは早速、今月の新刊をご紹介して参ります。
newface今月のおすすめ
◆文学◆
『漂白未遂』
リリリンヌ・レレレレェ [著] 薄氷社
- 内発性劇画調レンダリング技術が高く評価される新人作家レレレレェの処女作です。
- トマトソースが撥ねた白Tを漂白すべきか否か、二層式洗濯機界を二分する重厚な死生観で熱い論争が繰り広げられます。
脅迫的観念で化学の力を説くニルルニッテと、一過性ハック理論を武器に応戦するフェルンシア。
東洋菓子 が供されることで、二人の白熱議論が簡単に霧散してまう小休止 が「最大の見所である」との痛烈書評が正しいかどうか..その目で確かめる価値のある一冊です。 - 著者は後書きを謎のアルファベットで締めくくっています。3文字の「ATM」が何を意味するのか、タルスでは持ち帰り案件として、一旦帰社した上で上司に判断を仰ぐケースが勃発しています。
◆土木◆
『迷走BIMの秒速構造理論』
ニャリス・セーテア [著] マニアック・ドーリィ出版
- 骨格93次元モデルを利用し、世界に激震を
齎 すと予言する本書。
ニャリス提唱の妙ちきりんな新理論が、既存の属性情報を破壊した上でアナログ回帰を強く訴えます。 - 謎の暗号「利用不可の札62番」や「タッチパネル007号」は永遠に解除できないギミックと言われており、非公開ミックスナッツ法医学に通じるメタファーではないか?と推論する研究者もいます。
一方、「明快!デコレーテア研究所」の所長・デコレーション博士によると、その実体は「不活性同位体の捕獲指南書である」との説が濃厚だとか。
効率を放棄してまで、彼女が我々に伝えたかった真実とは?
透明性ゼロのマニアック過ぎる浸透技術を、本書で未来へと継承できるかが、文学賞ノミネートの焦点となりそうです。
◆哲学◆
『メインフレームとヒツジ』
ユレア・ミスキス [著] クラウド羽毛出版
- ミョルスレット力学を用いて、「酩酊によるミッシングリンクの謎」を解き明かす名著です。
- 始発症候群が人体に及ぼす影響を「迷信」と切り捨てる潔さは、重鎮が
未 だ退 かない某業界に衝撃を与える程。
臨時便乗車障害にスポットを当てる暴挙を、黙々と写経させるような苦行として強いる本書。 - タイトルが内容と乖離し過ぎている所為か、IT専門書や睡眠改善指南書と間違えて誤購入する図書館が続出。
書店が返品対応に1372時間を要する事態に発展し、連日トップニュースとして報じられました。
因みに当館は著者本人に事前問い合わせをしていた為、正しい内容を把握して6冊を確保致しました。
蔵書の網羅性では、マニア向け図書館は他館を圧倒していると自負しております。
◆IT◆
『テレニアの収束』
メッテルメッテ・リッツ [著] ハルシネェ社
- レッテルを貼る行為を「接続的工程」と定義し、APIを介さず強引に読み解くスタイルの謎多き技術仕様書。
主君 の戯言 を聖書として刻み信徒化したAIに代わる知的仮想動物として、AB(Artificial Bear)の育成に注力しているリッツ。
不可解なif信号に仮想性フィードバック反応を見せるABに苦戦しつつも、我が子のように可愛がっている様子が誤ってストリーミング配信され、一躍時の人に。
彼がABに与えていた鮭フレークがおやつのトレンドとなり、一時的に品不足となるなど、社会にも大きな影響を与えています。- しかし、AIと同じく「
記録機能 」というフレーズに自身を投影し強く反応する「地獄トリニティ反動」らしき挙動はABにも見られるようで、如何にクマの信徒化を食い止めるかが、今後の世代交代の争点となりそうです。
◆評伝◆
『極北のIfD』
ヴェンディッカ・ティルレ [著] 鉈de孤高書房
- ご存知、ルメの窓口でもある名門ウェブサイトに関するインタビュー録です。
ルメを拠点とし、「0と1の境界で体温や痛みを描く」ことに定評のあるIfeignDe@thの全貌を暴く大作が登場。
書籍化が実現した経緯として、サイト運営者である十科-shin'ka-女史の芸術的スライディング土下座があったとか無かったとか。 - 著者は、IfDで文章生成を兼務する同女史を渋々
招聘 するものの、彼女は一貫して伝家の宝刀「記憶にございません」を連発。
それに対し、マクロ牛歩戦術で応戦するティルレの巧みな駆け引きがノンフィクション作家たちの間で話題となり、人気に火が付くという業界先行スタイルで発売前重版が決定したようです。 - 最後の質問で、女史は「継続とは、撹拌された低き志によって形成される遺構でアル」と語ったそうですが、校正段階で意味不明と
見做 され削除されたという噂が実 しやかに囁かれています。 - 個人的にはこのインタビューの何が面白いのか理解に苦しみましたが、読後の安堵感はピカイチ。
一度は手に取ってみる「怖いもの見たさ」という感性も大切にしては如何でしょうか?
しかしながら、今後、彼女がゲストとして呼ばれることが無いよう、深く深く願うばかりです。
◆歌集◆
『
ハリルド・ハルファニカ [著] 220番通路書房
- 舞台は「情弱という格差を埋める為にメリンガム・エントリー制度で採用試験をブラックボックス化する社会実験を強行した」世界。
- 使えるか使えないかで判断する経営陣の正当性について、五・七・五・七・七の視点で鋭く情緒を
詠 んだ和歌集です。
この建前主義と資本主義が入り混じる献身的臨時休業の対立を、皆さんの肌で体感して頂ければと思います。 - 何故タイトルが
煮卵 ではいけなかったのか、何故トッピングではいけなかったのか..と主婦層の疑念が渦巻く中、若年層の圧倒的な支持を得て、年間ベストセラー候補に躍り出ています。
◆生物学◆
『オールデスト・シルウァエ』
ヴァレフェリッド・アヴィェリア [著]
- ファララミッテァ・キュクイエッド・モルクァッテ・エレレメンフォラップァサバノニーツケ・モケモフィエール・テマヒマ・ラヴァルニャック考察の起点と言われる奇作が待望の書籍化。
- 余りに長すぎる為、「フック考察」と縮められた結果、ネバーランドを信じる厨二病と勘違いされ、多くの出版社から門前払いを食らうこと7年。
漸く日の目を見た、正真正銘マジメな生物学の調査報告書です。
中身は、西の海を縄張りとする小型草食海獣であるワニの生態を解明した本格的な内容となっています。
ご存知とは思いますが「成獣でも3ミリ」という極小サイズに、これまで多くの研究者が膝を折ってきました。
しかしアヴィェリアの変態的蒐集癖が実を結び、第29章ではかなり詳しいディースバッハブルーデータが開示されています。
この開示を巡って海上教育委員会から事前指導が入るなど、幾多の危機を乗り越えた本書を、是非お手元に置いて頂きたいと願って止みません。
sp特設コーナー
今月は「アデライド・ララロイド」特集です。
様々な作家がひしめき合うタルスに於いても、唯一無二の異色の人物であり、両親のゴリ押しで世に出た二世作家です。
書評はピンキリで、
ララロイドは「別枠管理」推奨作家として、図書館・出版業界ではとても有名です。
系統固定型の作家とは違い、あらゆるカテゴリーに手を出してしまう雑食..いえ、多角的スタイルで次々と分野侵食を成し遂げていく
代表作として挙げられるのが、以下の3冊になります。
『ユージェニー・アクロマティカ』 Q舎
- 本書はララロイドによるSNSザッピング取材の結果として纏められた真偽不明の記事集です。
6ページ目に記載されている統一耐震性宗教戦争が本当にあったのか、真偽検証 なしに書いた妄想か、専門家の間でも明確な結論は出ていません。 - アクロマティカは、エランド宗派の教祖アーヴァレン・フランセルの最側近を務めた実在の人物です。
総数3ページの教義本を12分足らずで書き上げたものの、余りに杜撰 で破廉恥な内容だった為、信者の怒りを買い「生涯語尾にニャ!を付けて喋る刑」に処された悲劇の(自業自得の?)聖人として知られています。 - そんなリバティ船級の有名人をタイトルに据えたものの、途中で飽きてしまったのか..
聖人の伝記から、最大スラストについての技術論へと話が流れていき、最終的には飼い猫に掛けるべき生命保険の重要性へと大脱線。 - 図書館員泣かせの
十科分類 不可書籍として、歴史に名を刻むことに。これ以降、彼女の著作物は全て「ララロイド」というジャンルに分類される特例扱いが常態化しています。
『配管のヘンリエッタ』 局所書房
- 一般的な評論家によれば、「バルヴァラ様式の建造物と象徴的ワルツアルゴリズムを用いた複雑な配管図について解説する構造設計の生活情報誌」というのが本書の正体のようです。
- 専門家には薄っぺら過ぎ、一般の配管工には実用性に欠けて総スカンを食らったものの、思わぬ方面に
爆発 りを果たします。 - トゲアリトゲナシトゲトゲを可愛らしいデフォルメキャラ「ヘンリエッタ」として登場させ、話題に。
コミックとして織り交ぜたことが沼ヘビの子どもたちの感性に刺さったようで、意図せず年間書店大賞に選ばれてしまいました。
子ども向け学習漫画として予想外のヒットを飛ばし、ヘンリエッタ縫い包みまでバカ売れした奇跡の一冊です。
『アデルンド』 速乾文庫
- 実在するプレスティーハ打鍵祭を舞台にした、一方通行に見せ掛けた徐行恋愛小説です。
- アーダ、ルゥゥゥナ、ニドゥの
予測不能三角関係 が巻き起こすドタバタ劇の八義的結末は? - 今回は、最初から最後まで一貫して恋愛小説の体裁を保ち、ララロイドにしては珍しくブレなかった為、「超常現象だ」とファンの間で騒がれ、<パラノーマル・アデルンド>がその年の流行語大賞を受賞。
- また彼女は直近のインタビュー記事で、3年振りとなる新作「アルカロイデリック・リリー」を、猟奇殺人系青春学園モノであると明かしています。
無事に複雑なジャンルを完遂できるか、タルス全土で賭事 の対象となっています。
今回は謎に満ちたエランド宗派について、少し触れてみたいと思います。
アクロマティカの実在は動かぬ事実ではあるのですが、教祖であるアーヴァレン・フランセルが実在したかは真偽不明と言われています。
これについては、アクロマティカの妄想癖が「世界と自己との遮断癖」として上手く機能してしまった結果のパラドックスと捉えられることも。
宗教学の権威マロン・ママロマロニエによると「本当にエランドなる宗派が実在したかもハッキリせず、真実は闇の中」だということです。
あまりに緻密な文書類、記述通りの建築物が揃っていて、神学生時代のアクロマティカ本人と
それらが五月雨式に重なり、「人々に幻覚の輪郭を見せている」との推察が、現時点での最有力説となっています。
全てがアクロマティカによる創作である可能性が否定できない今、ララロイドの書が誤った方向へと人々の意識を煽動してしまわないか、研究者たちの悩みは尽きません..。
いつかこの謎を解く誰かが、当館でララロイドの書籍を手に取るとしたら、これほどの奇跡はありません。
この世に存在する一文字が「世界を変える一滴」となるよう、我々マニア向け図書館の司書一同、あらゆる書籍を皆様にお届けして参る所存です。
letter利用者の声
- 世界のゲルニュー掲載「小石の刺身」を食しました。
激マズでしたぁぁぁ orz..(局所的豪雨さん) - 進軍せよが手元に来ました。
ルデリエット規格、凄すぎ!(抽出デコードさん) - ルルクスの書評が刺さりまくった去年。
今年も期待大。(ボディバディソープさん) 伝説 ニャリスの頭の中、どうなってんの?
(コアラの天麩羅さん)
- 小石..!?私も一度味わってみたいです!
コアラの天麩羅さん、ニャリスの頭の中はいつも左のことでいっぱいでしたよ。
※詳しくは目次物語2でご確認くださいね
-
ルメの皆様のご意見・ご感想もお寄せください。
ご意見はルメ分館IfDのメールフォームにて
lott今月のIfDクイズ
下記リンクを辿り、
連作最終の「href」まで行き着いて下さい。
file.531 「飛んで行けそうな」
飛んで行けそうな → metrics → レイテンシー
→ server and ant → honeypot → href
ハニーポットの意味が分かれば、辿り着ける筈です。
解答は次回の図書館便りで発表します。
win前月の解答
2019年
file.1582 「破損」
今回は割と最近のものでしたね。
IfDには沢山の詩があるので、これからも楽しんでください。
当選者は、図書館カードを持参して下さい。
事前に御希望頂いていた粗品を進呈します。
ルメ在住の方は、メールフォームでの事前解答が必須です。
info各種お知らせ
★発見・回収のお知らせ★
リテ村のキシュールさん宅から姿を消した『ルルド・ラルド・ファルド』が、妄想遊園地カヌェフリューレの噴水脇で見つかりました。
どうしても観覧車に乗りたかったようです。。
書籍のお手入れが必要な場合は、お早めに当館へお持ち込みくださいね。
ご協力下さった皆様、どうも有難う御座いました。
★図書館
グルダム国王の御好意で、
夏の図書館祭は王家別邸での開催が決定しました。
図書館祭に出店される方は、
グルダム王庁舎で受付を済ませて下さい。
食品類の販売は、事前に臨時営業許可と営業届出が必要になりますので、余裕をもってお手続きをお願い致します。
受付〆切は、4月末です。
■ 発行: マニア向け図書館
◇ (協力:城外分館IfeignDe@th)
■
◇ 所在地: フェイタル・スウェア 城4F納戸奥
■ マニア向け図書館 本館
◇
■ 連絡先: 0120-220-mania-8186
◇ (※固定クロ電話からのみ可)
■
■ お便りはメールフォームにて承ります。
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