ivyアイビィ
命の証を立てるべき場所
消えゆく自分を残せる場所
時雨れてゆく心情
誰にも 誰にも悟られぬようにと
この首に浮かんだ
ツタにも似た深いアザ
ここから春が始まって
欲っしたモノの為 振るわれる刃
きっと生き延びるだろう
その國は人が
ただ安息を許される場所
移りゆく
それらを 消せはしない
月夜にホタルなど 数えながら呟くは
零れてしまった 小さきものを弔う
朝焼けに続く その場所は
対を成したモノたちで溢れ
この首に浮かんだ
ツタにも似た深いアザ
ここから春が始まって
欲したモノの為 振るわれる刃
きっと生き延びるだろう