オーディナリィ・ルト
is00舞台袖:起
世界は多様で、
個々の期待は裏切られるコトも有る。
どんなに強く願っても、
お気楽でご都合主義的な
人と人の関係は一様では無く、
利害による繋がりで保たれていることも多い。
必要なら僕は舞台から下りるし、
物語の登場人物である以上、
そう
少し前に...友人と出会い、そして別れた。
僕は
彼らとの別れもまた、
僕にとっての可能性だと信じたからだ。
今は偉大なるニャリスの城で、
無精者と一緒に暮らす日々。
もう直ぐ文字の読み書きを習うコトになってる。
…ってコトで、ここから先の僕の人生を、
練習がてら日記に残してみようと思う。
もしヒマなら、付き合ってよ。
ちょっとは退屈
オーディナリィ・ルト
is01第1幕
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第1幕 「ルト in レジェンダリィ・ニャリス・キャッスル」
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第1章 「靴下散乱」
...っていうよりコレは、靴下が "産卵" したんじゃないのかな?
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第2章 「無精者 vs 僕」
「リョセル様、今日という今日は云わせて貰いますッ!」
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第3章 「起きるとピカピカの靴」
木靴の精は、恥ずかしがり屋さんらしい。
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第4章 「夜型」
眠れない夜に誘うと、ランプの精は一緒に遊んでくれる。
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第5章 「掃除も良いケド勉強もしろよ?なんて、どの口が。。」
ウチの無精者は、勉強机の
抽斗 の精に僕のコトを任せたらしい。 -
第6章 「今日からオイラが教育係だぜっ」
ちょっと意固地なクラウンは、勉強机に誇りを持っていた。
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第7章 「コイツがオイラの友達、インク壺の精」
読み書きに関してはプロだけど、インクの変色には
煩 い。 -
第8章 「友達...とは言えないケド、知り合いの書斎の精」
偉そうにしてるケド、僕が知りたいコトは何も知らなかった。
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第9章 「ちぐはぐなキルトの精」
彼......彼女...?の人格?
精 格?は、入れ替わりが激しい。 -
第10章 「どうやって勉強に集中しろって云うんです...?」
城中に何かしらの精が居て、更に無
精 者まで――
is02第2幕
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第2幕 「誰が主役...?」
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第1章 「城での生活も2年目に突入」
7才の誕生日を、沢山の精に祝って貰えるコトとなった。
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第2章 「大広間の精の、歩幅の計算 (誕生日なのに宿題...?)」
彼女はのんびり屋さんで、10m進むのに1時間掛かる。
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第3章 「テキパキ、シャンシャンが口癖」
この城で出納管理をしているのは、食糧庫の精ただ一人。
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第4章 「優しい歌声の主」
食糧庫に出入りする風の精が、食品を冷やして呉れている。
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第5章 「いつでもオレを頼って呉れヨ」
食器棚の精は面倒見の良い、気さくな精だ。
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第6章 「食器洗ったアトの水は戻さないで頂戴っ!」
井戸水の精は潔癖症で、鯉と仲良しらしい。
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第7章 「オーブンの精は寂しがり」
熱くなると、「もっと近くで話そうよ」って云うケド......だよね...?
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第8章 「ボクの邪魔しないでよっ! そっちこそオイラの邪魔すんな!」
どうやら
箪笥 の抽斗 の精と、クラウンは犬猿の仲らしい。。 -
第9章 「赤絨毯は、踏まれるのがおキライ」
彼は驚くホド怒りんぼで、いつも顔を真っ赤にしている。
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第10章 「ねーねー、また新しいヌイグルミ縫ってよー?」
子ども部屋の精は縫い包みが大好き。でも
解 れを見つけると...
is03第3幕
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第3幕 「
脅 かされる日常」 -
第1章 「平和な(?) 3年目の幕開け」
小さなイザコザは有ったけど、ウチは平和そのものだ。
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第2章 「ルトの文通記録:ミョミョセ街道の沼ヘビ・セーゼ」
グルダムの第一王子は、マジメ過ぎてプレッシャーに弱い。
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第3章 「或る夏の日の手紙」
『弊害ヒロガル。リョセル殿ノ救援モトム。沼ヘビノ王ヨリ』
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第4章 「留守を預かる者」
その日から僕は、枕の下に失くせない "鍵の束" を置いて眠った。
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第5章 「本日の係争」
リョセル様が居ないのを良いコトに、精たちは好き勝手ばかり...
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第6章 「行方不明者・
箪笥 の抽斗 の精」
昼過ぎから、皆の
箪笥 が開けられなくなってしまった―― -
第7章 「城内アナウンス」
迷子のお知らせをします。...けれど、誰も彼の名を知らなかった。
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第8章 「捜索隊結成」
僕らは手分けして聞き込みを開始した。
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第9章 「ニャリス城の七不思議」
肖像画の裏、甘い匂いの壁、洗濯カゴ、開かずの窓、声のする納戸...
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第10章 「最後の鍵で開く扉」
僕は鍵束の、最後の一本を手にした。
is04第4幕
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第4幕 「非常時の
発信 」 -
第1章 「おかえりなさい」
一年間の調査を終えて、リョセル様が城に戻った。
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第2章 「名声の表舞台」
あの迷子事件以来、僕のトコロへは相談者が引切り無しに訪れるようになった。
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第3章 「相談窓口、正式に発足」
コレも修行の一環だ、ってリョセル様が仰るなら。。
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第4章 「パンク寸前」
そのうち、一人じゃ到底
熟 せないと分かった。 -
第5章 「その名、ダキッョ・シ(通称・ダキ)」
自ら "食器棚の祖" を名乗る彼を、相棒として迎え入れた。
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第6章 「ルト&ダキ相談センター」
僕と食器棚の精は、城内の大掃除から始めた。
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第7章 「整理券の発光」
配っていた整理券が、突然光り始めた。
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第8章 「静止するニャリス城」
右往左往するだけの僕らを叱り付けたその人は――
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第9章 「名声の舞台裏」
無精者の暗躍が有ったコトを、僕らだけが知っていた。
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第10章 「
凡 ての収拾」
僕とダキは、その
男 の隠れた顔を見た。
is05第5幕
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第5幕 「偉大なる伝説」
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第1章 「扉の裏の扉」
納戸の扉のウラ側で、僕はもう一つのドアノブを見つけた。
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第2章 「再び開かれる、マニア向け図書館」
飾り彫刻の埃を払って
潜 った扉の先に広がっていたのは―― -
第3章 「書庫の精」
博識にして
精 格者の彼は、書斎の精の師匠らしい。 -
第4章 「ニャリス・セーテア武勇譚 / 全236巻+付録2巻」
非日常を切望し、僕とダキはレファレンス係就任を快諾した。
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第5章 「ルとレの喧嘩 〜ラルレ氏の場合〜」
レは "ルの半分" だと思って、劣等感を抱いていた。
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第6章 「仲裁役としてのフ」
ラが "寝転がったル" と仲が良いなら、レもフとなら仲良く出来るだろう。
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第7章 「ワとムの綱引き 〜ワ―ム氏の場合〜」
綱を縦にするコトで、ワ|ム氏は
漸 く落ち着いて呉れた。 -
第8章 「私とあのヒトって、同一人物なの?」
ツメマさんは、僕を頼って遣って来た。
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第9章 「ワタシとあの人って、別人だと思う?」
シナムさんは、ダキの方へ相談に来た。
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第10章 「傾きとコギト・エルゴ・スム」
「似てるからって、それで同じ
精 ってことにはならないよね?」
is06第6幕
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第6幕 「生きる程に、思い出に近付く」
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第1章 「時は過ぎ行き――」
僕は、"かつて別れた2人" と同じ年齢に成った。
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第2章 「旅立ちの
招待状 」
弊害は、原色平原を飛び出して近隣を侵食し続けているらしい。
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第3章 「持ち物リスト」
ダキが用意して呉れたリストには『消毒薬』..?
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第4章 「沼ヘビの
湖沼 、城ヨリ南ヘ下ル」
博識なセーゼから、何か有益な情報を貰えると良いケド――
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第5章 「リテに
棲 む魔物」
僕の行く手を遮ったのは、"レイン" という魔物だった。
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第6章 「クサムラのムラサキ」
地平線を隠すように、ソレは遠くからでもよく見えた。
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第7章 「道中、調査対象多数につき」
採取サンプルを選ぶ必要があると分かった。
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第8章 「敵地潜入」
生物の痕跡は無い。...でも辺り一面に漂う気配が、危難を
報 せる。 -
第9章 「傷口からの侵食」
草で切った指先に滲んだ血の色が...
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第10章 「若いの、どうしたー?」
突然呼び掛けられて振り返ったけど、誰も居な――
is07第7幕
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第7幕 「世界にカミが残る意義」
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第1章 「博士、今日も空振りです...」
僕は
蚤 のデコレーション博士と、共同解明戦線を組んだ。 -
第2章 「レ・レ・ミョ滞在 ~弊害の影響範囲外~」
確か荷物の中に、ダキが入れてくれた "通行証" があった筈。
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第3章 「グルダム王立書庫」
憧れの冒険学者・ニャリスの手記が読めるなんて...
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第4章 「プロトタイプ・セーテアに関する記述1」
彼女は、かつて存在したと云われる "神" の実在に言及した。
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第5章 「彼女がもう少し濃厚であれば」
手記の前半は『イスァティリス・セーテアの名が貰えた筈...』で終わっていた。
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第6章 「謎の人物1・推察の限界に挑戦する章と心得よ」
博学なるニャリス以上に『優秀である彼女』って...?
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第7章 「プロトタイプ・セーテアに関する記述2」
ニャリスも存在に触れるだけで、ソレ以上の情報は無かった。
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第8章 「謎の人物2・推察するにも限界が有るって知ってます?」
僕はリョセル様に送る手紙を、その一文に込めて投函した。
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第9章 「......ぇと...初めまして、ルトって云います...」
平原で出会ったその "
影 " は、「博士の馴染み」だと名乗った。 -
第10章 「博士、前述のセーテアについて語る」
「ふぅ〜む、厳密には "3つのセーテア"...か」
is08第8幕
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第8幕 「帰結する為、前提に立ち戻れ」
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第1章 「クラリ草とダラリ草の勢力図」
平原には、二種の草が生えている。
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第2章 「ダラリ草の性質を利用する」
その時、僕の脳裏に浮かんだのは "無精者" の顔だった。
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第3章 「解明★ルトレーション研究所」
平原の隅に、弊害を
物 ともしない小さな掘っ建て小屋が完成した。 -
第4章 「弊害の一つ・
憂鬱 」
それまで研究所の中で残像と談笑していた筈の博士が、突然泣き出した。
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第5章 「弊害研究の成果」
目の前の不孝者の残像が、カギを握っている。
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第6章 「ニャリス手記:イィからナイショにしとくれっ」
抜粋『
憂愁 が深過ぎて、幽囚 の身と成った有終 の存在である』 -
第7章 「そもそも不孝者の残像である彼女は、どういう状態であるか?」
『僕の結論としては...キミは "
未 だ死んでない" んだよ』 -
第8章 「
未 だ命の始まらぬセーテア」
残像の "不孝意識" が薄れるに従って、弊害は形骸化するだろう。
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第9章 「役目を終える者・ルト」
そして "不孝の影" は消え、"有終の命" が始まった。
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第10章 「明快!デコレーテア研究所」
他で独自に広がる腐蝕を止める為、還元剤の研究を始めるらしい。
is09第9幕
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第9幕 「見えなくても確かに在るモノ、確かに在るのに見えないモノ」
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第1章 「"第2のセーテア" を捜し求めて」
別れの前日、博士とイスァティリス・セーテアに助言を求めた。
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第2章 「一人きりで迎える14の誕生日」
ニャリス城を出て、3年余りが過ぎようとしていた。
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第3章 「物語の始まりに立つ」
不安定な
峰 に登るには、トレム・レジ岩山を越えなければならない。 -
第4章 「友より得し思い出の
一片 」
彼らの語ってくれた旅の思い出には、抜け道が存在した。
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第5章 「遅くて、不味くて、安い店」
譲り受けた
試供品 を撒いたコトで、その弊害は少し薄まった。 -
第6章 「調整中リターンズ」
立ち寄った廃駅の
自動販売機 は、お釣りを返してくれなかった。。 -
第7章 「
歪 であるが故の調和」
世界を構成する
部分 から凡 ての弊害が消えるのは、果たして正しいか? -
第8章 「胸中を吹き抜ける懐かしさ」
その時、城で顔馴染みだった風の精が、僕の頬を撫でた。
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第9章 「風の精に記された秘密」
その背に "第2のセーテア" の名が刻まれていたのは、必然が
齎 した再会による。 -
第10章 「彼女の名を呼べば、緑青の雲が返事をする」
降雨を嫌う雨雲は、誰にも相手にされず、寂しさを増大させていた。
is10第10幕
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第10幕 「
凡庸な日々 」 -
第1章 「月キツツキとの和解」
プロトタイプ後記として纏めた書簡を、グルダムに届けるよう頼んだ。
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第2章 「ルト returns to レジェンダリィ・ニャリス・キャッスル」
僕は、住み慣れた城で眠りに就いた。
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第3章 「母なる靴下の海」
心の底からイヤな夢を見た。。
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第4章 「相棒 ~ルト&ダキ~」
窓口再開による依頼殺到で、
凡 ての糸電話が塞がった昼下がり。 -
第5章 「相談件数ナンバーワン」
1/4が無精者へのクレームだってコトは、平和な証拠。
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第6章 「
無精者 は一日にして成らず」
その無精を "大事業" と云い切る男は他に居ない。
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第7章 「忙殺の果てに」
今日が自分の誕生日だ、ってコトも忘れていた。
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第8章 「
伝説 を継ぐ者」
15の誕生日プレゼントに貰ったモノは、"レジェンダリィ" の称号だった。
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第9章 「
伝説 を拒む者」
リョセル様は、自らを "部外者" だと思っている節がある。
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第10章 「自らを
全 うする者」
憧れる気持ちは消えないケド、伝説は完結している方がカッコイィ。今は、皆が "いつもの顔" で居られる日常を支えたい。
オーディナリィ・ルト
is11舞台袖:結
シニカルだシニカルだ、って自分では思ってるケド。。
甘いだけじゃ遣ってけないのも事実。
手を振って別れたトモダチとは、
もう二度と会えないだろう。
ソレは思い過ごしじゃない筈で――。
だけど本当に大変な時、
ヒトは一人じゃなかったりする。
シニック代表にしては現金な話だけど、
どんなに頼りなく見えても、
いざって時には助けて呉れる誰かが居て、
そこに "利害の一致" っていう
あったとしても、感じた心強さは消えたりしない。
そういう
僕らは得難いモノを得、非凡を冠するようになる。
ソレって、無いより有った方が良いって
云われたりするものだケド――。
個人的にも、辛いことは
少なければ少ないほど良いと思うから。
どんなに「凡庸だ」って軽んじられたって、
やっぱり "穏やかで普通な日々が一番" だ。
僕はそう思う。
オーディナリィ・ルト
is12舞台裏
だからリョセル様は、
呆れるくらい "だらしない" 方が良い。
"you could consult the L&D counseling center."
by Ordinary Luto